【大幅上方遷移】空いている日は結構楽しめますね。 : 北の味紀行と地酒 北海道 大手町店

この日は帯広勤務経験者の集いである東京帯広会の送別会でした。
私は、帯広勤務の先駆け(初代代表)であったわけですが、その後10年以上の月日が流れ、この度の人事異動で5代目の代表が就任することになりました。
私が帯広を去ってから数えても早丸9年。
食べログを始めるようになったのも帯広時代の食べ歩きがきっかけですし、そういう意味では食べログとの付き合いも同じくらいということになります。
そんなことを考えるにつけ、ほんとに光陰矢の如しだなと感じます。

今回は帯広経験者のうち現在東京に勤務している者の送別会で、九州に行く人2人と中部地方に行く人1人の計3人の送別会ということになりました。

東京帯広会も最初の頃は、帯広に因んだお店ということで、お店もかなり厳選していた時代があったのですが、時が流れて会員が増えてくるとキャパの関係もあってなかなか適当なお店が見つからず、最近は幹事の手抜きも目立ちます（笑）。

今回も、店名の「北海道」が多少帯広に関係しているというだけで、実態はコロワイドのありふれたブランドである当店での開催となりました。

最近の東京帯広会の特徴として、人数を確定してコース料理を頼むといった設営はまずしません。
忙しい人が多くてドタキャンもあったり、あるいは東京と言っても遠くの勤務地から駆けつける人もいたりということもあり、大まかな人数だけ予約しておいて半分自由参加みたいなやり方になっています。
今回もそのスタイル（ただし、飲み放題だけは付けました。）での開催となりました。

当店は、大手町のKDDIビルの地下にあるお店です。
開宴時刻は18時。
忙しい人もいる一方で、暇な人や手際よく仕事を片付ける人もいるので、気の早い人たちは17時半くらいから飲み始めています。
今回は、私もそのうちの一人でした。
この日の我々の席を担当してくれたスタッフはなかなか気の利いた人です。
ところどころに商売っ気が見えないわけでもありませんが、嫌みが無いのはいいですね。
店長さんなのかもと思わせるくらいの落ち着きと軽妙な語り口はなかなかでした。

以前、当店のオペレーションの酷さをレビューしていましたが、この日は決してそんなことはありません。
週初めで空いていたということも多分にあったと思いますが、ひょっとしたら「アンテナ的役割も期待できる大手町は手抜きしない方がいい」というような判断で、人員のテコ入れもあったのかもしれませんね。

料理は、定番メニューのほかに季節メニューもあって、さすがチェーン居酒屋という多彩なラインナップです。
順次注文をしていきますが、最初に出されたお通しは、麹漬けのようなもの。
ただ、これ、意外と言っては失礼ですが、なかなか美味しかったんですね。

お通しの後、最初に提供された料理は冷やしトマト。
これも単なるマヨネーズだけでなく、北海道らしい山ワサビ（ホースラディッシュ＝西洋わさび）が添えられます。
山ワサビは、醤油をかけるも良し、マヨネーズと混ぜてしまっても良し。
私はマヨネーズと混ぜてしまいましたが、ワサビの風味がしっかりと効いていてなかなか美味しかったです。

次の自家製玉子焼きは、まあチェーン居酒屋らしい料理ですね。
ただ、いわゆるＤ級～Ｚ級にある劣悪だし巻き玉子と比べると全然マシでした。

続く甘エビの唐揚げ（増毛産）は、季節メニューからでしたが、担当店員さんイチ押しの品。
確かにそれだけのことはあって、カリッと揚がった大ぶりの唐揚げで中はしっとりしており、海老の風味も口の中に広がります。
とても美味しかったです。

季節メニューからは、ニシンの北海薄造りも頼みましたが、東京でもニシンの刺し身が食べられる時代になったんですね。
私にとってニシンは帯広時代に目覚めたと言っても過言ではない魚でしたので、その思い入れもありましたが、文句無く美味しかったです。

ラーメンサラダはまあ御愛嬌でしょう。
北海道料理としてはすっかり定番になっていますね。
普通に美味しかったです。

後は、イカごろバター焼きと夢の大地という銘柄豚の餃子を頼みましたが、それぞれの特徴が良く出ていました。

料理の提供スピードも丁度良かったですし、しっかりとオペレーションが回っている時は、十分に楽しめるお店だと思いました。
よって、評価は前回評価から大幅に上方遷移する結果になりました。

4,000円程度でこれだけ楽しめれば御の字。
当店が大手町で長くブランドをキープしている理由が分かったような気がしました。

職場近くの大手町ＫＤＤIビル地下１階にあるコロワイドブランドのお店。
以前は同系列のＴＡＰＡでしたが、ラパウザ→ハンバーグ大魔王のような業態変更がお手の物のコロワイドらしく、ここには北海道を展開してきました。

ランチタイムに一度訪問した時は、特に印象もなくレビューもしなかったのですが、今回は夜の部。会社の同期の集まりで利用。

夕刻19:30の開宴でしたが、月曜日ということもあってか、５～６分の入りという感じであまり混んでいませんでした。
席について、生ビールととりあえずのつまみとしてイカの一夜干し、ラーメンサラダ、北の黄金鶏サラダ、鳥せんべいを注文。
生ビールが来るまでは良かったのですが、その後しばらくの間まったく料理が出ず。２０分ほどしてさすがにイライラして店員さんを呼んだらびっくりした表情で厨房の方へ確認に行かれました。結局最初の一品のイカの一夜干しが出るまで３０分を要しました。
その間、つまみも何も無しに焼酎に進んだのですが、こちらはスムースに提供されました。
久々に会った同期の会で話がはずんだこともあって、イライラ感は軽減されたものの、さすがにどうかと思うオペレーションでした。
あきれたこともあって、以降の品については、写真撮影を止めました。
ついでに、その次のとりせんべいまでさらに１０分、最初の注文のラストとなったラーメンサラダが提供されるまでには注文から何と５０分程度を要しました。

帰り際、会計に並んでいると、厨房から何かが転がった と思われる大きな音が聞こえてきてびっくりしたのも束の間、今度は女性店員が皿を落としてガチャーンという音が聞こえてきたりと、最後まで締まらないお店でした。
もっとも、会計してくれた店員さんが、「本日は混雑していたので、ご迷惑をお掛けしました」の一言があり、多少は気を取り直しましたが、最後の店内を眺めても５～６分の入りでさして混雑しておらず。ひょっとして閑散日の月曜だったので、店員数を抑えたりしていたのでしょうかね？