大箱居酒屋に、クラフトビールの要素をプラス。意外と新しいジャンルの開拓かも？ : ONE DROP

［静岡県沼津市］
2022/6/23（木）
JR沼津駅南口、仲見世商店街にあるビアホール。
店内で醸造したビールを提供。2022年6月17日オープン。

場所は… 南口を出てロータリーを右手へ進み、イーラde前の横断歩道を渡る。
仲見世商店街に入り、廃墟となった文房具店を過ぎ、すぐ左手に青い看板。地下への入口がある。
駅から徒歩4分。日曜定休。22時フードラストオーダー。

商店街に面した入口から、思いのほか長い階段を下る。
扉を開けると、広大な空間が広がる。

客席は 4人掛けテーブル×15卓程度。
全席禁煙。BGMはジャズ。

もとパチンコ店の地下という特殊な立地。
カウンターがなくテーブル席だけなので、一人だとちょっと圧倒されるかも。
グループ客の賑やかな声も、結構響きわたる構造。

ビールは以下の4種類。いずれも店内で醸造されているという。
　ピルスナー、ヴァイツェン、ウィンナーラガー、インディアペールラガー

フードメニューは以下のような感じ。
〔前菜〕　　シーザーサラダ、スモークサーモン、ミックスナッツ
〔揚げ物〕　ポテトフライ、ごぼうフライ
〔肉料理〕　鶏の唐揚げ、ローストビーフ
〔大物〕　　パン・デ・グラタン
〔スイーツ〕パン・デ・ドルチェ、ティラミス

ソフトドリンクがドリンクバー形式になっているのは、かなり珍しいと感じる。

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■ビール
ビールの提供は恐ろしく速い！
種類に関わらず￥605に設定されており、クラフトビールとしては安価な設定。
サイズは選べず、量は250～300ml程度で少なめな印象。
グラスは1種類のみ。お通しは出ない。

◎ピルスナー（￥605）※税込10％
　炭酸が強くて爽快感があり、一般的なピルスナーより苦み強め。
　むしろ後述のIPLより苦めを強めに感じるかも。

◎ヴァイツェン（￥605）
　パイナップルを思わせる酸味。それほどクリーミーさは感じられず。

◎ウィンナーラガー（￥605）
　一般的なラガーに比べ、かなり酸味強めの一杯。
　サワー系のビールに近いので、酸味が好きな方なら気に入ると思う。

◎インディアペールラガー（￥605）
　インディアペールエール（IPA）ではなくIPL。
　鼻に抜ける香りはIPA的だが、苦みはほとんど無し。

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■パリパリチーズとベーコンのシーザーサラダ（￥660）
びっくりするほどのボリューム感！
レタスと水菜・ゆで卵・クルトンに加え、厚切りベーコン・平焼きにしたチーズが、味わいのアクセント。
シーザードレッシングの風味も良い。今回いただいた中で、トップクラスの満足度。

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■砂肝とじゃがいものソテー（￥770）
砂肝がどんな感じかと心配したが、ちゃんと柔らかく仕上がっている。
じゃがいもも甘みがあり、味付けも悪くないが、もうちょっと量が欲しいかな？

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■サクッとごぼうフライ（￥660）
味付けはほとんど無し。衣由来だろうか、ほんのり甘みが感じられる。
シャキシャキ食感は良いが、つまみとしては、ちょっと味付けが弱いかな？
上述の砂肝ソテーにレモンが付いているが、むしろこちらにレモンが欲しかった。

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■男は黙って… 極太ソーセージ3種（￥1100）
ほんのり甘みのあるフランクフルト、
ハーブ入りなのに、意外とこってり系のバジルソーセージ、
赤いのはそれほど辛味がないが、チョリソーなのかな？
皮はパリッとして、食べ応えは十分である。
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開店記念の1品サービスで、お会計￥4510。
支払は、今のところ現金のみ（今後、クレジットカード対応予定）

意外とこの店、今までにないジャンルを狙っているかもしれない。
クラフトビールを謳っているわりには、ビールのラインナップは4種類と少なく、
その味についても、本格クラフトビール文化が根付きつつある本県においては厳しいところ。

カウンターがなく、雰囲気的にもビアバーとはいえないし、
料理のラインナップを見る限り、ビアレストランとも言い難い。
一方で、お値打ち価格と大人数向けの広いスペースが武器となっており、
若者グループ向けの［大箱居酒屋］に、クラフトビールという旬の要素を持ち込んだ感じかな？

いずれにしても、仲見世商店街のシャッター街化を防ぐため、
仲見世商店街に新店が出来たことは、大いに歓迎したい。