肉好きのツボを抑えまくった料理の数々 : カルネジーオ ウエスト

【総評】
梅田駅から徒歩ですぐ。ガード下に新たに出来た商業施設『茶屋町あるこ』にオープンした肉料理のお店です。
系統としてはイタリアンやステーキ屋ですが、こちらの料理は美味しいものは何でもアリのフリースタイル(^_^)
比較的シンプルな料理が多いですが、そこは肉料理に定評のあるセレソングループ。どれも流石の仕上がりです。
香味野菜や柑橘類の使い方が巧みで、何気に野菜を美味しく喰わせてくれるあたりも「流石お上手」って感じ。
既に人気になりつつありますが、ここの肉料理は間違いありません(^_^)

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都内でホルモン焼きの好ちゃんや肉料理のグランボッカを展開するセレソングループが大阪に進出してきました。
関西といえば出汁と並んで牛肉も文化といえるレベルで洗練されています。そんな場所に乗り込んでくるとは驚きです。
都内に居た頃、好ちゃんもグランボッカも訪問しましたが方向性は違えど共に最高のお店でした(^_^)
今回はこのグループを良く知る方からのお誘いで、開店間もない３月末に総勢６名で訪問しました。

お店はガラス張りのスタイリッシュなファサードで、ココがガード下とは信じられない華のある雰囲気。
店頭には開店祝いの花が沢山飾られていましたが、何気に送り主が錚々たるメンツで驚きます(^_^;)

店内はオープンキッチンにカウンターメインの開けた空間で、間接照明の具合と調度品がなんともムーディー。
オープン間もないこともあって東京から代表も応援に駆け付けていました。大変な熱の入れようです(^_^)
もうすでにアチコチで話題になっているみたいで、訪問したこの日は予約満席の活況ぶりでした。

メニューは前菜系からステーキに〆のパスタやご飯ものまで、肉好きなら堪らない料理が目一杯あります^m^
今回はコース仕立てでお店にお任せです。大体5000円でアレコレ行き渡るように幹事がお店と調整してくれました。
酒はワインをボトルで入れつつ各自好きなように注文。オープン記念につきかなり大盤振る舞いしてくれたっぽいです。

・お通し：国産豚茹でタンとチーズ 300円
・鶏ソボロチーズ 500円
お通しと前菜的な一品はやはりこのグループならではの肉を絡めた一品。もうこの時点でかなり旨いです(^_^)
そのままゆでたり焼いたりするだけで旨い素材をちょっと一ひねり加えて更に一段美味しくする感じ。流石です。
鶏ソボロチーズは福岡のお店から丸パクリしたそうですが、そういう自由さ？もこの店の持ち味ですね。

・パリパリピーマン 500円
・春菊爆弾　600円
・キュウリのマリネライム風味　600円
セレソンはどこの店も野菜がきっちり旨いです。素材のチョイスが巧みだし出し方が実に巧み(^_^)
氷水に三日浸したというパリパリピーマンはマジでパリパリ。ピーマンのエグミが消えて甘味が増しています。
春菊爆弾も名物ですね。塩コショウとレモンにオリーブオイルというシンプルな味付けなれどめっちゃ旨いです。
この春菊爆弾はグループで専門の契約農家から仕入れるようにまでなったという人気の一品です。オススメ。
胡瓜も単にさっぱり喰わせるのではなくライムと合わせて提供。こういう発想が実にニクイですね～

・和牛の刺身 900円
・和牛のタルタル 1800円
生肉系も２品。質的には今回のコースで一番の白眉はこの２品でした。この店は生肉の扱いも巧みです。
刺身とありますがこれはいわゆるカルパッチョですね。塩コショウとオイルで味付けしてあります。
これは肉質も素晴らしいですが味付けも秀逸です。蕩ける和牛にメリハリある味付け。ぬぅう、堪らんです。
タルタルの方はスパイスや香味野菜でミンチ肉をあえてあります。これがさらなる素晴らしい美味(T_T)
バタートースト(450円)ともあわせてみましたが、この組み合わせは最強ですね。肉と炭水化物最高です。

・牛レバーのレアソテー 900円
極軽めの火入れで味つけはオイルとニンニクと塩。刺しでも喰えそうなレバーですが緩い加熱で甘みが増してます。
焼肉屋の味付けとは一線を課すイタリア～ンな喰わせ方ですが、上品になりすぎない加減の付け方が素晴らしいです。
レバーはお上品にチマチマ喰う喰いもんじゃないですよねっていうのをこの店は熟知してます。

・フィレステーキ　2000円／100ｇ
・Ａ5ランク和牛 ※値段不明
フィレはオーストラリア産。A5和牛は青森県産メス牛のモモ肉とのこと。共に分厚いカットです^m^
フィレは提供された鉄板の上でそのまま豪快にカット。この演出は見栄えもするしシズル音の臨場感も最高。
脂身のほとんどない赤身主体の部位ですが、柔らかな肉質でムチムチした食感の中にしっかり肉のコクがあります。
対する和牛の方は一転してジュジュッとジューシー。脂の甘みもしっかり感じるいかにもな和牛です。これも旨い。

・ガーリックライス 多分800円
・グツグツ土鍋 牛テールスープ辛パスタ　1500円
〆はフィレステーキのソースを使ったガーリックライスと鍋の〆風に仕立てられた牛テールスープのパスタです。
肉と炭水化物の最強(最凶？)な組み合わせをこの店は思う存分堪能させてくれます。こんなの旨いに決まってます(T_T)

・ピーカンナッツタルト ※値段不明
〆はしっかり目のデザート。フルーツでさっぱり…とかじゃないこってり志向がこの店流です(^_^)
ここまで食べると本当にお腹いっぱいになりました。

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【最後に】
元々知ってるかなり好きなグループですが、関西初進出のこちらもやはり素晴らしかったです(^_^)
まず味つけの良さ。そして食材単品で押す料理が多いと思わせつつ、コース全体の構成はかなりの多重構造。
塊肉を目の前でカットする演出や、肉好きは高い確率で炭水化物好きという事実を巧みに突いた構成も素晴らしい。
オープン間もないお店ですが、ここも都内同様に大人気になること間違いなしですね。ご馳走様でした。