人目に付かないロケーション : サンボンギ ダイナー

先日、歯科医院で読んだ情報雑誌に、こちらのお店が載ってたの。
住所からして、以前、行ったことのあるフィーカ バーゲリェッテという北欧を意識したパン屋さんの近くではないかしら？
自宅でGoogle street view を見たら、同じ通りではあるけど、お隣さんのように見えたので、人目に付かない通りが俄かに賑やかになったのかしら？と好奇心から伺いました。

そしたら、パン屋さんは、すでに閉店し、場所を同じくして、こちらのお店が営業を開始されたのでした。
若者向けのお店で、私のようなおばさんが入るのに、一瞬躊躇しましたが、勇気を出して、エイッと気合を入れて中に入ります。
以前のお店とは、ずいぶん雰囲気が変わりましたね〜
お若い男性がお二人で切り盛りされていました。
聞くところによると、以前のパン屋さんは昨年９月に閉店されたとのことです。

カウンター席を案内されたのですが、先客があるわけでもなく、閑散としていましたから、「お客様がいらっしゃったら移りますから、しばらく、こちらのテーブルでも良いですか？」と尋ねると「どうぞ。」と言うことで、一番奥の４人用のテーブルに進みます。

ランチメニューを見たら、バゲットサンドイッチ、ハンバーガー、ステーキやオムライスなどのお食事、フレンチトーストに大別され、各々３から４種類提供されていました。
また、＋350yenでポテトとドリンク、あるいはサラダとドリンクをセットにすることができるというものでした。

迷った挙句、本日は様子見ということで、フレンチトーストのハニー＆黒蜜にサラダとドリンクのセットをオーダー。

初めてのお店で、物珍しくキョロキョロ見回していました。
テーブルと椅子は普通ですが、カウンター席脇のレンガっぽい造作はプリントした布を貼り付けたもの、日除けは切りっぱなしの白い布をピンで留めたものという風に、些かチープさが目立っていますが、努力のDIYの賜物かも？（←思い違いならごめんなさい）
BGMはアメリカンポップス。それも、PPMやプレスリーなどもあり、かなり古い。
ハンバーガーと言い、DINERと言い、コールドドリンクはメイソンジャーで提供したりと、アメリカンスタイルを意識したのかな。
でもビールはギネスやハイネッケンのポスターが貼ってあったような？

しばらくして赤いカップに入ったスープが登場。あれっ？頼んでないよ？
嬉しいことに寒い時期だけのスペシャル・サービスなんですって。
菜の花とキャベツのスープは、クノールスープのようなお味でした。

続いて、サラダが登場。こちらは予想以上に盛りがよくってびっくり。
赤大根のスライスほか、４、５種類のグリーン・ベジ。酸っぱめのドレッシングでシャキシャキ美味しくいただきました。

そして登場したフレンチトーストは、その量の多さにびっくり。
これって、バゲット？バゲットにしてはソフトです。
メニューには五泉市の老舗栄軒のパンと書いてありました。
一つ一つが大きいので、フォークとナイフで切り分けようとするのですが、なっかなか切れないの。
特に皮の部分。
それに卵とミルクの溶液の漬け込みが足りなかったのでしょう。内部は白いまんま。お味が染み込んでいません。
フレンチトーストって、もっとトロトロしているものではなかったっけ？それにバターの風味もしません。
せっかくエディブルフラワーとホイップクリームで可愛らしく盛り付けてあったのに、お味が残念でした。
ナイフとフォークで悪戦苦闘しながら、途中で飽きてしまい、お残ししようかとも思ったのですが、勿体ないから食べましたけど、２人でシェアするぐらいが丁度いいですね。

私も余ったバゲットでフレンチトーストを作りますが、少なくても半日は溶液に浸してから、フライパンにバターを溶かして両面焼きます。すると、バター風味でとろっとろのフレンチトーストになる。
オーダーされてから、ちょろっと浸けるくらいじゃ、中まで染み込まないよ。

私の後からお一人様、カップルのお客様が入ってこられ、みなさんカウンター席に案内されていましたが、背もたれのない椅子で、隣の席との間も狭く、見るからに座り心地が悪そう。
テーブル席は３人以上という決まりでもあるのかしら？

みなさんハンバーガーをオーダーされていたように、こちらのお店のスペシャルはやはり、ハンバーガーのようです。
ハンバーガーがお好きな方、ぜひお試しください。