老舗旅館の良さと今時の快適さが同居の宿 : ますや

仙台を後にして乗り放題切符でまた更に下りの東北新幹線へ飛び乗る。
古川駅で陸羽東線に乗り換える。
単線でディーゼル車でワンマンというtheローカル列車の旅。やはり旅はこうでないと！！


降り立った駅は鳴子温泉駅。
駅に降りた途端既に硫黄の香りが！！

日本にある11の泉質のうち9種類がここ鳴子温泉にあると言うから驚き。
どの宿もほぼ源泉かけ流し。

駅で鳴子温泉郷マップをもらったが尺図はかなり小さめの街でぐるりと一周してもさほどの距離では無さそうだ。
宿までも街を眺めつつ徒歩で向かう。

大江戸温泉物語が古い温泉旅館を買い取りリノベーションしたようだ。
綺麗にしてあるが所々年季を感じるし、
デジタルデトックス向きにWi-Fiはロビーのみ
アメニティもビジネスホテルのようにロビーで必要な物を選んで自分で持っていくシステム。
浴衣も好きな柄と大きさを選べる。
部屋に電話機はなく、フロントへはフリーダイヤルで連絡するとの事。
部屋に着くと既に布団がセットされて二つ折りになっていたw

簡略化して安くしてくれているのなら有難いと受け入れざるを得ないw

荷物を置いてすぐ更に山を登って潟沼という強酸性沼へ向かう。生き物がいないので物凄く澄んだ水で時間で沼の色が変わると言う美しい場所。かなりキツイハイキングだったけどw

宿の近くに公共浴場があり、本来200円のところ
ロビーでお願いするとチケットが貰えるので鍵を預けたついでに貰っておいて帰りに立ち寄る。すぐ近くなのに宿とは全く違う泉質のいい湯で驚きだ。


お楽しみの夕食はバイキング方式
ビニール手袋をはめてかなりの種類のメニューから
好きなもをあれこれ頂く。

牛タンの陶板焼きと目の前で焼いてくれるステーキ、安納芋のアイスが美味しかった♡
その他、天ぷらや目の前で握ってくれるお寿司、ラーメン、オードブルやサラダなどなどあるが
まあ、まあこんなところと言った感じ。

しかし、従業員の方々は大変感じが良く写真を撮っていたら「お撮りしましょうか？」と声をかけくださった。

露天風呂や大浴場と並んでコチラの自慢の漫画の蔵書（確かにどちらも凄い！！）を偵察してから部屋に戻り布団を広げてゴロリ。

上げ膳据え膳のゴロゴロ。
コレが至福なのだ。

温泉宿恒例の朝湯でスタート！

昨日とはお湯が男女入れ替わり
露天風呂はコチラの方が狭く
先客二人が夢中でお話中だったので遠慮して内湯を独り占めして楽しむ。

大きな窓から差す朝日を浴びて手足伸び伸びの大浴場
一段高いところにお釜の形の湯船もあり
楽しいひとときをゆったり過ごせた。

身支度を済ませて
お楽しみの朝食会場へ

昨晩と同じ会場でまたもやバイキング

昨日の反省に基づいて
種類がたくさんだからって浮かれたりせず心落ち着かせてお皿に乗せる物を吟味。

おにぎりをオーダーしてからにぎってくれるとの事なのでおかかでお願いする。

ワタシの伯母は伯父の首を絞めるぐらいの力加減でにぎると美味しいと笑えないじょーくを交えながらいつも美味しいおにぎりをにぎってくれたものかだが、
コチラの加減ではなでる程度であろう。
食べる時ほろっとしてしまう感じ。
しかし流石米の旨いエリアだけありウマ〜♡

同じくLive感を楽しみたくオムレツもオーダー
コレはなかなかによろしい。
何であんなに綺麗にまるまるものか？！
ふわふわだ。

ワタシの大好き紫蘇巻きもあった！
ご飯に合うおかずを取り揃えたら
やっぱりお米の美味しいエリアなので
白飯を更に追加で取りに行くw

部屋に持ち帰れるコーヒーもあった。


しかし、朝食後に散歩を兼ねて鳴子温泉の街を散策。
楽しいこけしスポット巡りを兼ねてお土産屋さんを何軒か覗く。観光客の為なのか割と朝早くから営業している店がほとんどだ。

ただの土産物店ではなく伝統工芸としてこけしを製造販売する店も何軒かあり、そのうちのひとつ
【大沼こけし店】を訪問

とても感じのいい奥様が接客して下さり
無知なワタシにも鳴子こけしについて丁寧な説明をしてくださった。
「結局初めに目の合った可愛い子が良いのよ」とお話下さった通りひとつの立ち姿の可愛らしいこけしに決めて購入。

重ね菊という柄が得意とされる作者の奥様の息子さんにあたる大沼秀顕氏のものだ。

ポストカードもおまけにつけて下さって外までお見送りしてもらい大満足でお店を後にした。

宿に戻って荷物を纏めてさあ今日も楽しむよ〜と駅に向かう。
鄙びた感じの鳴子温泉。かなり気に入った。また機会があったら訪ねたい場所である。