【阪和線】美章園駅周辺の雰囲気抜群のお店・厳選5店【高架下】

出典:kurodaさん

【阪和線】美章園駅周辺の雰囲気抜群のお店・厳選5店【高架下】

天王寺を起点とする阪和線。その起点の隣の駅・美章園駅は、ターミナルからひと駅隔てただけなのに昭和の風情が漂う味わい深い街となっています。この美章園界隈で味わい深い雰囲気抜群のお店を厳選し、ここに紹介します。

更新日:2021/10/03 (2018/04/08作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる103の口コミを参考にまとめました。

昭和の残り香を感じる街

 大阪市阿倍野区美章園は、JR・阪和線の美章園駅を中心に広がる閑静な住宅街です。元々は住吉区桑津町という地名だったが、大阪の財界人である山岡美章が設立した美章土地株式会社がこの駅の付近の土地を住宅地として開発。
 その息子で大阪商船(現在の商船三井)や日本電力(現在は解散)の社長などを務めた山岡順太郎が、阪和線の前身である阪和電鉄が昭和4年に開通した際、鉄道用地を寄付し、高架工事の費用も負担し、駅(美章園駅)も寄付したため、地名を美章園とし、駅名も美章園駅となったとのこと。
 昭和初期の名残を見せる特徴的な三角屋根がシンボルの現在の美章園駅とともに、昭和の風情を漂わせる高架下の趣が、一周回ってフォトジェニックなスポットとして人気を集めています。
 この美章園駅周辺の、雰囲気が抜群で美味なる名店をご紹介します。

ピックポン食堂

3.13

夜の金額: ¥1,000~¥1,999

昼の金額: ~¥999

ピックポン食堂

 美章園駅から阪和線のガード下に沿って南田辺駅方面に少し歩いたところ。阪和線のガード下にあるタイ料理のお店です。
 扉を開けると中は実に狭小の厨房と、それを囲う6席ほどのカウンター席があるのみの、おそらく6畳間ぐらいの広さ。にこやかな女性店主お一人で営業されています。

味のある高架下で香り豊かなカオソーイ

ピックポン食堂

 「カオソーイ」(850円)はチェンマイなどタイ北部の名物料理のひとつで、一種のカレーラーメンです。黄褐色のスープの中にゴロゴロとした鶏肉とともに平打ち麺が沈み、上面には揚げ麺とやパクチーなどが散らされています。
 スープはドロッとしたた口当たりで、まずはココナッツの香り、その後すぐにハーブやスパイスの香味が口腔を広がってくる。レモンを絞ると、これまた味が締まっていい感じ!

ピックポン食堂

 麺は平打ち麺でツルンとした実に上質の風合い。揚げ麺が当初はパリパリで、徐々にしなしなになってくるテクスチャーの変化も楽しい。
 鶏肉は柔らかく煮込まれていてジューシー。茶碗半分ほどのジャスミンライスを付けてくれるので、残ったスープにジャスミンライスを入れると、さらに香りが広がってきて、実に豊かな味わいになります。
 ときおり駆け抜ける電車の騒音をBGMがわりに、香り豊かなタイ料理を味わってみるのもいいですね。

そば切り 鴨嘴

3.52

夜の金額: ¥2,000~¥2,999

昼の金額: ~¥999

そば切り 鴨嘴

 美章園駅を出て、阪和線のガードに沿って2ブロック南に下がり、そこから東方向に少し進んだところ。風情ある町家を改装したお蕎麦屋さんです。
 暖簾をくぐって玄関を入ると、小さい三和土となっています。お座敷には座卓がふたつ並んでいて、床の間には少しばかり陶器が並び、掃き出し窓から手入れされた坪庭が眺められます。

昭和初期の趣ある町家でいただく上質のお蕎麦とお酒

そば切り 鴨嘴

 せいろそばは、ざるの上に瑞々しく艶やかに輝く薄緑色の蕎麦が盛られています。何もつけずにいただいてみると、ふくよかな蕎麦の香りが鼻腔に広がるとともに、ほんのり甘味を感じます。
 次に山葵とともに口に入れると、さわやかな香りに変化し、そばつゆに少し 浸してみると、鰹節の風味が蕎麦に旨みを与えてリッチな味わいに変わります。

そば切り 鴨嘴

 蕎麦湯はとろんとろん。蕎麦の風味が凝縮されてるようなこの蕎麦湯を飲みたさに、蕎麦屋に足を運んでいると言っても過言ではない。
 焼き味噌は小さい杓文字の上に盛られ、香ばしく焼き上がっています。このお味噌と、ちょっと酸味のある「花巴」とのマリアージュは堪りません。

そば切り 鴨嘴

 古い録音のジャズが静に流れる空間は心を落ち着けます。突如、柱時計がボーンボーンと時を告げて静寂を破るのも風雅に感じます。

甘辛や

3.16

夜の金額: ¥1,000~¥1,999

昼の金額: ¥1,000~¥1,999

甘辛や

 美章園駅のプラットフォームの真下。改札口を出て阪和線に沿って天王寺方向に少し歩けばすぐにある、電車が通るたびにガタゴトと響くガード下のお好み焼き店です。
 線路と直角方向にある路地に面した入口は、ひとつはテーブル席用、あとのふたつは鉄板のあるカウンター用の、合わせて3ヶ所の入り口がある。
 このきわめて特殊な構造なのは、ガード下を有効利用しているからこそ。プラットフォーム を支えるリベットの穿たれた鉄柱を避けるように無理やりレイアウトしたのがよくわかります。

阪和電鉄の雰囲気を残す中でいただく広島風お好み焼き

甘辛や

 豚玉子(600円)では、鉄板にメリケン粉を薄く伸ばして、その上にキャベツをワサッと広げる…そう、ここは広島風です。
 さっそくコテを入れて口に運んでハフハフし てみると、キャベツの程よい歯ごたえが残っているのが実に絶妙。それとともにキャベツの持つ甘みが溢れてきます。豚肉もそこはかとなく主張している。それより、ソースの甘辛がいいな。

甘辛や

 この近くに同名のお店があり、そちらは「孤独のグルメ」にも取り上げられたことからよく知られているが、こちらはガード下の場末感が漂っているので、マニア好みです。
 昭和初期、阪和線が国鉄になる前の阪和電鉄時代を彷彿とさせる美章園 周辺の佇まいもまた、魅力のひとつです。

手打ちうどん 孝助

3.30

夜の金額: -

昼の金額: ~¥999

手打ちうどん 孝助

 美章園駅の改札を出て、目の前の横断歩道を渡ってガードに沿って一筋目を西に曲がってしばらく進んだところ、閑静な住宅街にあるうどん屋さんです。
 店内は鰻の寝床のような細長い造りで、カウンターに6席と、奥に6人ぐらいが掛けられる大テーブルのみの極めて小さいお店。寡黙ながら腕の立つご主人と、人当たりのいいお姉さんとの絶妙のコンビで営業されています。

ご兄姉で営む住宅街の中に潜む名店

手打ちうどん 孝助

 夏季限定の孝助皿うどん(850円)は、平皿に敷いたうどんの上に大根のけん、カイワレ大根、シイタケなどの野菜がたっぷり盛られ、柔めの煮抜きの半身、そして、ちくわや玉葱の天ぷらが揚げたての状態で載っています。
 おつゆは淡白で、ぶっかけのつゆというより天つゆのようなうま味を効かせた上品な仕上がり。具材のもつ味わいを損ねません。

手打ちうどん 孝助

 饂飩は細めで艶やかな風合いに仕上がっています。ところが、たおやかな見た目からは想像もつかないほどのコシの強さを持っている。
 ここはカレーうどんも自慢とのこと。住宅街に潜む名店です。

karo 馥郁焙煎工房

3.44

夜の金額: -

昼の金額: ¥1,000~¥1,999

karo 馥郁焙煎工房

 美章園駅から阪和線のガード下に沿って南田辺駅方面に5分ほど歩いたところ。阪和線のガード下にあるコーヒー店です。
 木製の開き戸を開けると、うす暗いガレージのような土間の空間に、厨房カウンターやコーヒーの焙煎機があり、何だか時代を超越した雰囲気。
 急な階段で2階に上るとそこは阪和線の高架線路の真下。この空間に不揃いな椅子やテーブル、ソファーなどがゆったり配置されている10数席になっています。

昭和初期の高架下で上質のコーヒーをいただく

karo 馥郁焙煎工房

 ソファー席に腰を下ろすと、レトロな照明器具や黒電話、高架橋のコンクリートアーチに目を引きつけられます。そして室内全体にコーヒーのいい匂いが漂っています。
 深煎りの豆を使用したフレンチブレンドは、香り高くとろっとした仕上がりながら、適度な苦味とコクを持ち、すっきりとした味わい。もともと室内にコーヒーの香りが充満するなか、それに加えてのいい香りは脳髄を直撃します。

karo 馥郁焙煎工房

 「こだわり卵の厚焼きトーストサンド」(550円)は、厚めに切ったパンに、実に分厚い玉子が サンドされています。
 何回も巻いて分厚くした出汁巻きとともにとろけたチーズが挟まれ、絶妙の塩梅。軽めにトーストされたパンはふわっとしていて、これは女性好みです。

karo 馥郁焙煎工房

 店内には音楽が一切流れておらず、他のお客さんの密やかなしゃべり声と、ときおり駆け抜ける電車の騒音がBGMがわり。ソファーに深々と座っていると、何だか眠くなってきます。
 阪和線は昭和4年の開通で、この高架橋もその時のもの。空襲を耐え抜いた構築物は武骨ながら流麗さも感じさせます。上質の空間でコーヒーカップを揺らす至福…古いフランス映画の登場人物になった気分を味わえます。

※本記事は、2021/10/03に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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