【ビリヤニ】阿倍野区で増殖するインド・ネパールのお店【ダルバート】

出典:kurodaさん

【ビリヤニ】阿倍野区で増殖するインド・ネパールのお店【ダルバート】

大阪市の東部に位置する阿倍野区。ここでも多くのインド・ネパール料理店が出店し、それぞれしのぎを削りつつ日々美味しい料理を提供されています。この阿倍野区にある優れたインネパ店をピックアップ。芳しいスパイスの香りに包まれてみませんか。

更新日:2025/01/20 (2024/02/12作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる542の口コミを参考にまとめました。

大阪第三の繁華街

 大阪市の南部に位置する阿倍野区。面積は5.98平方キロメートル、人口は11万人ほどの行政区です。
 阿倍野区北部の天王寺区に接する辺りには「あべのハルカス」が聳え、「キタ」と「ミナミ」に次ぐ大阪の第三の繁華街として賑わいを見せています。いっぽう、区の南西部は風致地区となっていて、とりわけ北畠・帝塚山は高級住宅街として知られています。
 区名の由来は、古代にこの地を領有していた豪族「阿倍氏」の姓からとする説が有力とされています。また、安倍晴明がここで生まれたとの伝説が残り、安倍晴明神社が阿倍野元町に鎮座しています。

DIWALI あべの店

DIWALI DIAMOND BIRYANI あべのハルカス ダイニング店

 近鉄・大阪阿部野橋駅の直上、各線・天王寺駅に隣接。あべのハルカス近鉄本店のレストラン街・12階あるインド料理店です。
 店内はインド料理店らしさをあまり感じさせないカジュアルな意匠で、テーブル席ばかりの全78席。エントランスのいちばん目立つ場所にタンドールを置き、本場の料理人が次々とナンやタンドール料理を焼いています。

混沌の味わいが楽しめる本格派のビリヤニ

DIWALI DIAMOND BIRYANI あべのハルカス ダイニング店

 「マトンビリヤニセット」(2,180円)は、大きな鉄釜にたっぷりのマトンを乗せたビリヤニと、グレイビーやライタなどの並ぶステンレスのターリ皿が並びます。
 鉄釜のビリヤニを底からざっくり混ぜて、ターリ皿の空いたスペースに盛ってグレイビーなどともに味わいます。
 ライスは長粒種の中でも特に細長いバスマティ。ふわっとスパイシーな香りが漂います。口に運ぶと、そのスパイスの香りが風味となって脳髄を直接刺激されるような感覚に襲われます。

DIWALI DIAMOND BIRYANI あべのハルカス ダイニング店

 グレイビーはカレー風味のスープで、ライタはヨーグルトベースの野菜入りソース。これら風味がぐっと引き締まります。 
 さらにナッツ、海老の甘辛煮、オニオンスライス、レモン、ミントソースが添えられていて、これらをそれぞれビリヤニとともに口に運ぶと、七色の風味が広がります。

カレーJun

カレーJun

 大阪メトロ御堂筋線・昭和町駅の3号出入口から松虫通を少し東に進んだところにあるインド・ネパール料理のお店です。
 店内はエントランス付近の大テーブルとその奥のテーブル席、厨房に面したカウンター席が3席の全23席。カフェ風の設えでエスニック感は控えめです。

ボリューミーかつヘルシーなダルバート

カレーJun

 「ネパールセット」(1,200円)はいわゆるダルバート。大きい平丸皿の中央にバート(ご飯)が盛られ、その周囲にダル(豆のスープ)、タルカリ(野菜のカレー)、サグ(野菜の炒め物)、アチャール(漬物)、パパド(煎餅)、生野菜が盛られています。
 ダルはレンズ豆が主体のサラッとしたスープで、それほど辛くはないがスパイシーな香味が広がります。コリアンダーの香りも利いています。

カレーJun

 タルカリはジャガイモ、ブロッコリー、枝豆、葱など野菜たっぷりのベジタブルカレーです。こちらも香りよく仕上がっています。このタルカリやサグ、アチャールを少しずつご飯とともにいただくとさまざまな味と香りが口の中で交錯します。
 白米はジャポニカ。ジャポニカ特有の粘りもダルを掛けるとサラッとした風合いに変わるのでこれもあり。最後は全部混ぜ合わせて渾然一体の妙を楽しみます。これだけでかなりお腹いっぱいになります。

ハーブ スパイス キッチン

ハーブ スパイス キッチン

 地下鉄谷町線・文の里駅からあびこ筋を北方向に少し進み、阿倍野区役所の南側にある交差点を西に少し入ったところにあるお店です。
 それほど広くない店内には18席のテーブル席と5席ほどのカウンター席があるのみ。ところどころにインド風の装飾があるものの、喫茶店を居抜きで使っているのがすぐに判ります。

旨みあふれるマトンカレーとマライティッカ

ハーブ スパイス キッチン

 カレー1種にサラダ、ナン、ライス、キンティッカ・マライティッカのついたCランチ(1,080円)に、+200円でマトンカレーもつけてもらいました。
ーリ皿にライスとナン、チキンティッカとマライティッカが並んでいて、2種のカレーは磁器のお皿に盛られています。
 日替りカレーはトマト系の赤い色をしている。スパイシーな香味とトマトの酸味が合わさって、絶妙の味わいです。辛口でお願いしているのでそこそこ辛いが、このぐらいがカレーらしくていい。
 マトンは割と大きな身が4切れほど。よく煮込まれているのか柔らかく、噛めばジュワッとマトンの風味が溢れてきます。どちらもしっかりとした味付けです。

ハーブ スパイス キッチン

 スパイシーなチキンティッカに対して、マライティッカはクリーミーでマイルドな味わいです。

わのわカフェ

わのわカフェ

 地下鉄・阿倍野駅に直結する再開発複合ビル「あべのベルタ」の地下1階で、色鮮やかなエスニックな雑貨が並び、ひときわ目を引いているのがネパール料理・カフェのこのお店です。
 マサラ・ミュージックが流れる店内は、5席ほどのカウンター席と、2人がけ、4人がけのテーブルが5卓ほどで30人ぐらいの収容。ホテルのロビーのように玄関や壁のないオープンなスタイルなので開放的です。

さらっとしたダルのダルバート

わのわカフェ

 「ダルバート」(1,100円)は、最初にスープとサラダが、その後、専用のステンレスの器に盛られたダルバートが運ばれてきます。
 ステンレスのお皿は5区画に仕切られ、手前にバスマティライス、パパド、ダル。奥にホウレンソウやコーンといった副菜や、大根のアチャール、さつま揚げのような揚げものが並びます。

わのわカフェ

 ダルはステンレスの小さな器に入っています。一口啜ってみると、様々な種類の豆や野菜が使われているようで、さらっとしたテクスチャー。豆の甘みとクミンの香味がリッチな風合いです。
 ライスはバスマティ。これらを遠慮無くぐちゃぐちゃにかき混ぜていただくと、優しい風味が口いっぱいに広がります。

Sea茶

Sea茶

 地下鉄・昭和町駅の4番出口を出て、あびこ筋を少し南に下がり、小道を入ったところにあるインド料理のお店です。
 店内はやや窮屈に並ぶテーブル席とお座敷の個室と合わせて全30席ぐらい。インド・ネパール風の装飾が控えめになされています。

ナンとの相性もいいダルカレー

Sea茶

 ランチメニューのCランチ(950円)は、ターリ皿にサラダ、カレー、チキンティッカ、シシカバブが並び、大ぶりのナンが横たわっています。サラダはキャベツやレタス、キュウリ、トマトに市販のドレッシングが掛かるごくありふれたタイプです。
 シシカバブはハーブ・スパイス風味が軽めの肉の味を生かしたタイプで、ふんわり優しい風合い。チキンティッカはジューシーかつスパイシー、炭火の香ばしさが活きてます。

Sea茶

 この日のカレーは鶏の身入りのダルカレー、陶器の器にたっぷり入っています。辛口をお願いしたので最初に直線的な辛さが襲ってくるが、その後にじんわりスパイスの香味とレンズ豆のほのかな甘みが広がります。

INDHIAN RESTAURANT SURAJ 西田辺店

INDHIAN RESTAURANT SURAJ 西田辺店

 地下鉄御堂筋線・西田辺駅の3号出口から100mほどの南港通り沿いにあるインド・ネパール料理店です。
 お店はビルの正面から階段を下りた地下に。カフェのようなインド料理店らしからぬ造りの店内は、ほぼすべてテーブル席で50席足らずです。

変わり種ナンを楽しめる

INDHIAN RESTAURANT SURAJ 西田辺店

 「スラジュセット」(1,099円)はサラダ、スープ、パパド、サフランライスに、カレー1種、一品1種(タンドリーチキン・チキンティッカ・タンドリープラウン)、各種ハーフのナンを2種選択できるというお得なセットです。
 チーズナンは断面からドロドロのチーズがはみ出しています。しっかりとしたチーズの味があってボリウム感もある。これだけでも充分に一品になります。
 ココナッツナンには砂糖にまぶされたココナッツのチップが掛けられているようで、ココナッツのキシキシとした食感があり、その独特の風味と甘みがフワッと口の中に広がります。

INDHIAN RESTAURANT SURAJ 西田辺店

 カレーはチキンとほうれん草の辛口を、チキンほうれん草は割と軽い仕上がり。食感もサラッとしてます。辛口なので唐辛子の直線的な辛みが一気に襲ってくるが、後に引かず、すぐに収まります。

インドレストラン ガンジス キューズタウン店

インドレストラン ガンジス キューズタウン店

 JRと市営地下鉄の天王寺駅、そして近鉄の大阪あべの橋駅のすぐ近く。あべのハルカスのの足元、あべのQsモール北側に位置するViaあべのWalkの地下1階にあるお店です。
 店内はテーブル席ばかりで40席足らず。やや暗い店内は、落ち着いた雰囲気です。

優しいダルとスパイシーなキーマ

インドレストラン ガンジス キューズタウン店

 「2種のカレーライスセット」(980円)は、ターメリックライスを挟んで両側にカレーが満たされ、根菜のアチャールが添えられています。
 赤褐色のカレーがキーマで、黄褐色がダル。ダルはドロッとした風合いで、少しスパイシーながら豆の甘みを感じるやさしい味わい。

インドレストラン ガンジス キューズタウン店

 キーマは大辛口でお願いしただけあって直線的な辛さとともにお肉の旨みがあります。食べ進めるにつれてふたつのカレーが交ざり合い、独特の風味を醸すようになってきます。

インド・ネパール料理 MT.EVEREST

インド・ネパール料理 MT.EVEREST

 大阪シティバス・播磨町BSのすぐ近く、電車だと阪堺電車・姫松電停から5分ほどのところにあるお店です。
 店内は4人掛け、2人掛けのテーブル席のみの10席程度。この場所は以前もインネパ店だったが、改装されて、ちょっと雰囲気が良くなりました。

内容充実・CP良好のダルバート

インド・ネパール料理 MT.EVEREST

 「ダルバートセット」(1,100円)は、ステンレスのターリ皿の中央にパパドを乗せたライスが盛られ、その周りに各種の副菜と、金属の器に盛られたチキンのカレーとダールが並びます。
 チキンのカレーは直線的な辛さとともにお肉の旨みがあります。鶏肉は一部骨付きで、身が締まっていて歯ごたえがあり、エスニックのリアリティーを感じます。

インド・ネパール料理 MT.EVEREST

 ダルは褐色でドロドロの風合い。豆はひよこ豆やレンズ豆、レッドキドニーなど、数種類のブレンドのようです。こちらの直線的な辛さはあるが、控えめな塩加減で素材の風味が活がしています。

インド・ネパール料理 MT.EVEREST

 タルカリはジャガイモやニンジン、インゲンを炒めたもの。サーグは小松菜を炒めたものです。チキンティッカは大ぶりで肉厚ジューシーです。
 ライスはジャポニカなので、バスマティーのようなふわふわ感はないが、もちもちの日本米でも悪くない。ちなみにネパールでも地域によっては日本米のような短粒種を使っているところもあるようです。

NEPALI&INDIAN RESTAURANT AAMA

NEPALI&INDIAN RESTAURANT AAMA

 大阪メトロ御堂筋線・西田辺駅から西方向、阪堺電車・姫松駅から東方向にそれぞれ徒歩7分ほどのところ。播磨町交差点から東にすぐの南港通沿いにあるインネパ店です。
 タルチョーのはためく店内は、テーブル席ばかりの20席足らず。この時は2名のネパール人スタッフによって営業されていました。

ボリウムたっぷり・CP抜群のランチセット

NEPALI&INDIAN RESTAURANT AAMA

 「Bランチ」(1,100円)は、ターリ皿には2種のカレー(キーマとジャガイモ・ほうれん草)とサラダ、チキンティッカ、ナンが並びます。ライスはナンの下に隠れていました。

NEPALI&INDIAN RESTAURANT AAMA

 カレーはそれぞれドロッとした風合いで、辛口だけにピーキーな刺激があるが、甘み、旨み、コクが濃厚。しっかりした味付けになっています。これはナンが進むなぁ…

NEPALI&INDIAN RESTAURANT AAMA

 チキンティッカはスプーンで切れる柔らかさ。ジューシーでスパイシーです。
 ナンは大ぶりで、塗られたギーによっててかっています。ライスは少量ながらあると嬉しい。

※本記事は、2025/01/20に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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