【あべの・天王寺】百花繚乱の豚肉料理

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】百花繚乱の豚肉料理

一般的に関東は豚肉文化、関西は牛肉文化と言われていて、関西人は豚肉よりも牛肉を好む傾向にあります。しかし豚肉が嫌いという訳ではなく、関西人も美味しい豚肉料理も好みます。あべの・天王寺周辺で、美味しい豚肉料理のお店を集めてみました。美味しくてヘルシーな豚肉料理を味わってみませんか。

更新日:2025/01/14 (2022/11/26作成)

1670view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる589の口コミを参考にまとめました。

関西は牛肉文化?

 カレーで使うお肉は豚肉・牛肉のどちら??では肉じゃがで使うお肉は?すき焼きだとどうなる?
 一般的に関東は豚肉文化、関西は牛肉文化と言われていて、関西でお肉と言えばふつうは牛肉を指し、カレーも肉じゃがもすき焼きも牛肉が主流。全国では「肉まん」として広まっている中華まんも、関西では「豚まん」と呼ぶように、肉と言えば牛肉なのです。
 こうした牛肉文化の関西ですが、かといって豚肉を嫌っているという訳ではなく、関西人も美味しい豚肉料理は大好きです。

大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店

大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店

天王寺ミオ・プラザ館の中2階「ミオえきッチン」にある中華料理・大衆酒場です。
 店内は壁やドアで仕切られていないオープンな雰囲気で、30席程のテーブル席が並んでいます。こういった場所柄、テーブルの間隔はやや狭めですが、感染対策はしっかりされています。

「名物酢豚」

大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店

 「名物酢豚」(1,000円)は、豚バラ肉を一本そのまま揚げていて、濃厚な甘酢餡が掛かり、輪切りレモンのコンフィが乗せられています。
 実に独創的でダイナミックな姿で、レモンの香りを立ち上げています。

大衆中華酒場 若林 天王寺MIO店

 表面はカリっと揚がっていて中身はジューシー。肉の旨味を見事に閉じ込めています。
 餡は黒酢の風味を控えめにしてレモンの風味を立たせています。塩気、甘み、酸味のバランスも良好です。

ヤムチャパパ

ヤムチャパパ

 地下鉄谷町線・阿倍野駅から美章園街道を東方向に少し歩いたところ。多くの料理人を輩出している「あべの辻調」の手前のところにある中国点心のお店です。
 店内は8席ほどのカウンター席があるだけの狭さ。若い店主お一人で営業されています。

「スブタパイン」

ヤムチャパパ

 「割包」とは、台湾式のハンバーガーのことで、半月型の白い蒸しパンに、お肉と野菜や漬物を挟んだ軽食。「スブタ パイン」(600円)はふかふかで熱々。手に持つと想像以上の軽さです。間には分厚い豚肉とたっぷりのパイナップルが挟まっています。

ヤムチャパパ

 ガブリとかじると豚肉の味とともにパイナップルの果汁が口の中に溢れ、爽やかな風味が広がります。
 割包のふかふかな食感と豚肉の分厚さがもたらすしっかりとした食感の対比も楽しいですね。

Restaurant Sanchi

Restaurant Sanchi

 地下鉄谷町線・阿倍野駅の5号出入口から路面電車が行き交う阿倍野筋を南に少し下がり、中華料理店の手前の路地を少し入ったところにあるフレンチのお店です。
 開き戸から中に入ると三和土があり、ここで靴を脱ぐスタイル。フロアーは掘りごたつ式になったカウンター席とその背後の座卓が並ぶ全20席程度。さらに2階にも個室があるようです。

「豚肉のグリエ」

Restaurant Sanchi

 ランチメニューの「サンチコース」(3,500円)は、前菜、魚料理に続いて料理。放射状の平皿に豚肉グリエが焼き野菜とともに盛られています。

Restaurant Sanchi

 ソースはこれも酒粕をベースにしているようで、味わい深い仕上りです。
 豚肉と野菜との相性の良さを感じます。

とんかつ たこつぼ

とんかつ たこつぼ

 地下鉄谷町線・文の里駅からあびこ筋を北方向に3分ほどのところ。阿倍野区役所の真向かいにあるとんかつのお店です。
 まだ新しいだけあって明るくクリーンな店内は、窓に面したカウンター席が3席と、2人掛けのテーブルが2卓の全7席。

「特製かつとじ」

とんかつ たこつぼ

 「特製かつとじ」(1,800円税別)は、トレイの上にとろろ、ご飯、お汁、そして主役のかつとじの器が並んでいます。
 卵で閉じられた大振りのカツが横たわり、天に刻んだミツバが散らされています。カツはロースかつで、断面を見てみるとかつて食べたことのないほどの厚さ。中心までしっかり火が入っています。

とんかつ たこつぼ

 カツはだしを吸ってしんなりしています。噛み締めるとロース肉特有の脂の甘さが広がります。揚げ油は大阪産の綿実油とのこと。油臭さは一切ありません。
 そしてそのつゆは甘めで濃いめの仕上がりだが、鰹出汁の旨味がかなり効いています。また、卵のとじ加減は堅めです。とろろを掛けていただくと優しい味わいに変化します。

餃子のしんちゃん あべの橋

餃子のしんちゃん あべの橋

 近鉄・大阪阿部野橋駅の南側、あべのハルカスとあべのHoopの間の道を東方向に少し進んだところにある、餃子とレモンサワーを主役にしたお店です。
 店内は厨房を囲うカウンター席と、その背後のテーブル席からなる全80席と意外に大箱です。

「豚角煮」と「肉汁餃子」

餃子のしんちゃん あべの橋

 「大鍋煮込み」(おすすめ煮込み三点盛り・548円)次いで「大鍋煮込み」のおすすめ三点盛りがおろし大蒜とともに差し出されました。大根・煮たまご・豚角煮なんだが、先ずそのデカさに驚かされる。玉子の大きさは普通(あたりまえ)だが、それに比して大根、豚角煮の大きいこと!
 それぞれじっくり煮込まれていて豚角煮はトロトロ、大根は箸で切れるほどです。煮汁に浮かんでいるのは背脂かな?この威圧感に圧倒されます。

餃子のしんちゃん あべの橋

 「肉汁餃子」(5個・438円)。整然と襞の整った餃子はふっくらと焼きあがっています。裏返すと焦げ目もいい具合。なかなか美しい姿です。
 熱さと汁垂れに注意しながら少しかじってみると、餃子の中からスープが溢れ出てくる…小籠包のようです。卓上に餃子のタレが用意されているが、スープに味が付いてるのでこれを使うまでもありません。

あべのカツサンドパーラー ロマン亭

あべのカツサンドパーラー ロマン亭

近鉄・大阪阿部野橋駅の地下改札を出てすぐのところ。あべのハルカス近鉄本店ウイング館の地下2階の一角にあるサンドイッチパーラーです。

店内はテーブル席とカウンター席合わせて38席。コンコース側にも出入口はあるが、現在は使用されておらず、デパ地下側から入店するようになっています。

冷え冷えビールがうれしい「ヨルカフェセット」

あべのカツサンドパーラー ロマン亭

 16時~20時(土日祝は12時~)限定の「ヨルカフェセット」(1,250円)です。これはハーフのヘレカツサンドとフライドポテト、ビール(またはワイン)がセットになっています。

あべのカツサンドパーラー ロマン亭

 金の縁飾りのついた平皿の上にサンドイッチが2切れと、フライドポテト、ピクルスマヨネーズが並び、サンドイッチにはイタリアンパセリが乗せられています。
 サンドイッチを一切れ摘まみ上げてみると、指先に伝わる感覚からもパンのふわふわさが判ります。かぶりついてみると、中のカツがサクサクでジューシーです。

あべのカツサンドパーラー ロマン亭

 カツは熱々の状態でヒレ肉が実に柔らかい。母体が食肉卸だけあって肉質は上々です。また、ソースのデミグラスは重厚な旨味があります。
 フライドポテトは皮つきで、熱々でほくほく。ピクルスマヨネーズのシャリシャリした食感が加わり実に味わい深い。

粋花KYK あべのハルカスダイニング店

粋花KYK あべのハルカスダイニング店

 あべのハルカス近鉄本店のレストラン街・12階にある、関西ではお馴染みのトンカツ店です。
 KYKの中でも「粋花」という冠詞を付けている店は、チェーンの中でもちょっと高級な店舗。中央にある大カウンター席と、その周りのテーブル席合わせて65席の規模です。

「ヘレカツ・ロースカツ」と「とん汁」

粋花KYK あべのハルカスダイニング店

 「とん汁ランチ」(1,674円)では、とんかつはヘレカツと、ロール状のロースカツです。カットされた断面が丁度いい具合のピンク色をしています。ソースはおろしポン酢やトンカツソースでいただきます。
 油っぽさを全然感じさせない実に軽い衣は、サクッとした口当たり。お肉は一転してジュワッと脂が広がります。肉質はかなり柔らかく、豚肉の持つ繊細な味わいが口に広がります。胃に重くないのがいいですね。

粋花KYK あべのハルカスダイニング店

 大きな器に入ったとん汁は、野菜も豚肉もたっぷり。薄味だがコクの強い仕上がりなので、仮にとんかつが無くてもなんだかそれはそれで納得できるであろう存在感があります。

※本記事は、2025/01/14に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ