【あべの・天王寺】定食で味わえる庶民派「天ぷら」

出典: kurodaさん

【あべの・天王寺】定食で味わえる庶民派「天ぷら」

「天ぷら」は和食の代表格でああるとともに、今や世界的にも知られる日本料理です。大きなスーツケースを転がす外国人観光客が急増しているあべの・天王寺で、庶民的な値段でいただける天ぷらを厳選、ここに紹介するとともに、東西の違いを探ります。

キーワード
ランチ
おしゃれ
個室
モーニング・朝食

記事作成日:2019/01/12

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リーズナブルに「天ぷら」を楽しむ

 魚介類や野菜等を小麦粉を主体とした衣で包んで揚げる和食の代表格「天ぷら」は、日本人にとっては馴染み深い料理であり、今や世界的にも知られる日本料理です。
 一般的に、関東では揚げ油に胡麻油を使うため、衣がこんがりと色が付き、香ばしくて重厚な仕上がりになり、関西ではサラダ油で揚げるため、ふわっと軽い仕上がりになります。
 江戸時代、天ぷらは屋台で立ち食いする庶民の食べ物であったが、幕末になると天ぷら店として店舗を構えるようになり、明治期には料亭や天ぷら専門店が広がるとともに、高級料理となってきました。
 その一方で、下町では庶民向けの天ぷら屋も広まり、一種の総菜店として商店街に欠かせない存在となり、現在のスーパーにおけるデリカテッセンの下地となりました。織田作之助の小説『夫婦善哉』に下町の天ぷらが描写されています。

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天ぷら海鮮と釜飯 米福 あべのルシアス店

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 「あべのルシアス」のB1F食堂街にある、天ぷらと釜飯を目玉に据えた居酒屋です。
 店内は奥に厨房、板場を囲うように10席足らずのカウンター席、その背後と入口辺りにテーブル席が並ぶ構造で、全38席とのこと。スポットライトによる陰影が雰囲気を高めています。

「天ぷら定食」(890円)は天ぷらに小鉢、豚汁うどん、ご飯がセットになります。豚汁うどんにはたっぷりの根菜が入っています。小鉢はちりめんおろしです。

天ぷらは海老天2尾に、南京、茄子、イカ、そして鶏天といったボリウムある構成です。天ぷらには米油を使っているので、からっと軽い揚げ上がりです。

やや濃いめの天つゆに大根おろしがよく合います。しかも大根おろしがたっぷり盛られているのがうれしいですね。

銀座ハゲ天 天王寺ミオ店

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 JR天王寺駅直上の商業施設・てんのうじMIOの本館11階にある東京発祥の天ぷら専門店です。
 店内は、白木が基調となる和食店らしき雰囲気。テーブル席ばかりで60席ぐらいです。

 「お手頃ランチ」(972円)は天ぷら6品に、とろろ、ご飯、赤だし、お漬物が付いています。天つゆはあらかじめテーブルにセットされており、薄口と濃口の2種。
 最初に揚げたての海老の天ぷらがやってきます。焼き塩が推奨なので、一尾はその通り、もう一尾は天つゆでいただきます。やや小ぶりながらぷりぷりサクサク。尻尾まで美味いですね。

 次に野菜の天ぷら、南瓜と茄子、オクラです。今度は天つゆが推奨されました。言うまでもなく東京風の天ぷらなので胡麻油のややこってりとしたタイプ。これは薄口の天つゆより、濃口の天つゆの方がよく合うような気がします。
 天ぷらのラストはメゴチの天ぷら。あっさりとしていいですね。

 ご飯はコーンと枝豆の炊き込みご飯。さらにとろろがあるのもいいですね。

信濃

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 JR・天王寺駅の北口を出て、横断歩道を渡ったところにある小路に入ってすぐ、谷町筋側からの街路と丁字型な交わるところにあるレトロな食堂です。
 店内も昭和にタイムスリップした雰囲気で、やや小さめのテーブルが並ぶ30席程度。

 天ぷら定食(750円)は、トレイの上に天ぷらのお皿と天つゆ、2種類の小鉢、ご飯、お味噌汁、お漬物が並んでいます。

 天ぷらは海老が2尾、玉ねぎ、大葉、サツマイモ、海苔、茄子。どれもやや小ぶりです。サクサク感はなく、ふわっとしたフリッターのような昔風の揚げ上がりが特徴的です。かといって 油でベタッとしたような感はありません。

 天つゆは薄味でコクがあって旨い。小鉢は甘辛く煮つけた糸こんにゃくと冷奴です。全体に優しい味付けでそこそこボリウムもある。そしてなんといってもこの値段です。新しくお洒落なお店ばかりになってきた阿倍野・天王寺で、こういったお店は貴重です。

天ぷら新宿つな八 あべのハルカスダイニング店

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 あべのハルカスの12階から14階までを占めるハルカスダイニングの、13階にある江戸前天ぷら専門店です。
 店内はカウンター席とテーブル席の50席足らず。日本料理のお店らしいシンプルかつナチュラル、洗練された空間デザインになっています。

 「海老と野菜の昼膳」(1,512円)、すぐに「お揃い(ご飯・みそ汁・香の物)」と天つゆ、大根おろしがセットされました。
 職人さんがお皿の上に敷き紙をセットし、海老の天ぷら3尾を盛りつけました。海老の身は小ぶりながら、衣がふわっと広がっていて軽快なクリスピー感がある口当たり。海老の身はプリッとしていて風味豊かです。

 野菜は南瓜、舞茸、茄子が順番に出されてきます。野菜そのものの旨みが活きているとともに、東京出自のお店らしく胡麻油によるコクが光ります。
 最後に長い棒のように揚げられた穴子、カリッと香ばしい一品です。

 お味噌汁にはふっくらした蜆がたくさん入っていて、蜆の滋味に溢れている。香の物はべったらと高菜です。料理の質といいお店の雰囲気といい、値段以上の内容に満足です。

月日亭 天王寺店

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 JR天王寺駅直上の商業施設・てんのうじMIOの本館11階にある和食店です。
 ここは奈良・春日にある料理旅館を筆頭に、近鉄沿線を中心に和食レストラン展開をするお店で、店内はおよそ100席と意外な大箱です。

 「天麩羅定食」(1,580円)は、天ぷら二盛りと小鉢の柿の白和え、茶碗蒸し、お吸い物が並んでいます。

 天ぷらは海老や野菜の定番の品に加え、生麩の天ぷらが異彩。もちろん揚げたての熱々でサクッと仕上がってます。

 茶碗蒸しもお汁もええ出汁がとれててほっこり美味しいですね。柿はほんのり甘い癒しのひと品。

四季 旬香

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 各線・天王寺駅、および近鉄・大阪阿部野橋駅からすぐ近く。あべのハルカスの南側一帯の、いわゆる「裏あべの」の小規模な飲食ビルの地階にある割烹です。
 店内は6席ほどのカウンター席、左手にテーブル席と小上がり、ちょ っとした個室があり、全部で26席とのこと。

 ランチタイムに提供される「天ぷら定食(A)」(1,600円)は、トレイの上にお造り、小鉢、温泉卵、おすまし、ご飯と、天ぷら用の大根おろしが並んでいます。温泉卵が旅館の朝食っぽい。

 お造りはマグロとスズキ?かな。マグロは脂が乗っているので中トロかもしれません。スズキはもちっとした口当たりで、どちらも新鮮で旨い。板前さんの目利きの良さが顕れています。酢橘が添えられてるのもいいですね。

 天ぷらは揚げ立ちの熱々で出されます。海老、タコ、椎茸、蓮根、茄子、南京、獅子唐…予想以上に種類が豊富です。
 海老はプリッとしていて、尻尾もカリッと美味しく食べれる。タコの独特の テクスチャーも楽しい。特に茄子がジューシーで堪らん旨さです。天つゆもいいが、レモンであっさりいただくのもいいですね。

百花繚乱の「天ぷら」

 関西風の軽やかな天ぷら、関東風のコクのある天ぷら。天ぷらの味わいで東西の違いを確かめてみるのも面白いですね。
 

※本記事は、2019/01/12に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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