冬のお寿司美味しい : 川崎 鮨 よこ田

川崎の繁華街・仲見世にあるお寿司屋さん。２度目の訪問です。
前回はお寿司の赤酢のシャリとタネに塗られた醤油がしょっぱいしょっぱいと喚いていた私ですが、今回は程よい塩梅で美味しかったです。
私の体調？季節？配合が変わった？理由はわかりませんが美味しくて満足の今回。やったねピース。
あと前回は気付かなかったのですが、タネによってシャリが赤・白と使い分けられていました。

●鮨×天冨良 昼会席（5,980円）
13品の季節のお任せコース。
品数が多く、内容もお値段以上に感じて満足度が高いです。

まずは座付き。
・蕪とフカヒレの炊いたの
・ワカサギの南蛮漬け的なの
・ツブ貝 磯煮
・フグ皮の煮凝り
・白菜のロールキャベツ的なの
お味は良いのですが全体的にキンキンに冷えており、特に白菜のは肉の脂が冷え固まっててう～ん…な感じ。
煮凝りは口内でとろけないほどのブリンブリンさ。

続いてお寿司。
・中トロ・カレイ・ニシン・海老昆布締め
中トロでロケットスタート。
ニシンが脂乗ってて良かったな～。

・いくら小丼
・トリュフ香る茶碗蒸し
酒泥棒な２品。みんな大好きイクラちゃん。
茶碗蒸しはトリュフの香りはよくわからんが銀杏、百合根、白身魚のアラとムフフな実です。

そして天ぷら。
・ミョウガ、サツマイモ
・キス、海老
お品書きには「季節の野菜」とあるが季節感は感じられないラインナップ。てか夏に来たときもこの２品だったぞ！
サツマイモは甘くてとろほく◎
「江戸前穴子」って書いてあったけどキスだったよね…？あれ？もはや自分の記憶と舌に自信がありません。でも美味しかった。

ウエルカムバック俺のお寿司ちゃん。
・赤貝・コチ・イカ・ホウボウ・玉子
赤貝が香り高くてうんまかったです。
玉子は出汁入りプリンみたいで相変わらず面白い。

お品書きよりもお寿司の貫数が多い。
天ぷらも含め、食材の仕入れ状況等とコース料金の兼ね合いで臨機応変なのかも。

・止椀
油揚げ、茄子、ミョウガの赤だし。
あっ！またミョウガだ。冬だのに大活躍。
茄子がフリーズドライくらいのスリムさで長茄子を使っているのかしら？

・甘味
前回と同じく白玉抹茶わらび餅だったけど前より美味しい気がする。撮り忘れた。

●田酒（2,200円）
前回は「黒牛」でしたが今回は田酒。高いけどさすが旨い。
当店のお酒は既に片口に注いだものが出されるので酒瓶を見れなくて悲しい。席で注いで欲しいな。
利き酒なんてできませんので違うお酒が出されてても判らんぞ。

田酒を頼んだ後にメニューの日本酒ページの数ページ後ろにまた違うオススメ日本酒がいくつか出ているのに気が付きました。
連続したページに載せておくれよ！そっちにもっと飲みたいお酒あったよ！


また前回はホールスタッフさんのシャツがボトムスから半分だけダラダラと出ていたりして、随分とだらし…お洒落な着こなしのお店だなと思っていたのですが今回はピシッとしていた。

あとお会計が和食店にありがちな合計金額だけ書かれたペラ紙一枚、なんてことはなく明細がしっかり出て明朗会計なのが良いです。
JALカード特約店なのでマイルが２倍貯まるのも嬉しい。

元は麻布十番のミシュラン獲得の天ぷら屋さん「天冨良よこ田」です。
2020年に横田氏が勇退された際に大手飲食運営会社に経営権を移譲しており、その後雨後の筍のように全国に店舗を増やし、川崎にもやってきました。
長年のミシュラン星獲得を大々的に掲げていますが、それは先代の横田親方の功績ですね。
そもそもよこ田は天ぷら屋であって寿司はやってませんですしおすし。なんで天ぷらも出る寿司屋になったんですかね？
のれんは引き継げど中身は別のお店と考えたほうが良さそうです。

ちなみに横田氏の息子さんは同じく麻布十番で天ぷらの「天よこ田」を構え独立しており、こちらもミシュラン１つ星。
まぁ私は天冨良よこ田も天よこ田も行ったこと無いんですが…

などとグダグダと述べましたが、結論から言うと好みは別れるところですが良いお店でした。

価格に対してネタ数が多く、座付や一品料理はどれも美味しい。
後述しますがお寿司も濃い目の味付けが好きな方には合うかと思います。
店内も黒を基調とした落ち着いた雰囲気でカウンターと半個室あり。
価格が税込みで明細も出るので明朗会計なのも良かったです。

今回はランチの昼懐石（5,980円）13品のコース。

●座付
左から
・魚を甘辛に煮たの（失念）
・エノキと菊花のおひたし
・姫サザエ
・サーモンと大根を酢でしめたの
・トウモロコシをクリームチーズみたいにしたの
ひと通り美味しくてお茶で済ますつもりが堪らずお酒。黒牛を注文。

●寿司 ヒラメ、コハダ、金目鯛
寿司は天ぷらを挟んで２回に分けて出ました。
刷毛で醤油等が塗られて出されるスタイル。
寿司全体を通してこの醤油が私にはとても塩っぱく、強パンチな赤酢のシャリと相まって魚の味わいが損なわれているように感じました。

逆に赤酢で漬けたガリは好きなタイプで平らげてしまった。

●いくらの小丼
みんな大好きいくらの醤油漬け。文句なしにシンプルに美味い。酒泥棒。

●海苔餡茶碗蒸し
海苔の香りが強くて良かった。具は百合根、小海老、銀杏。

●天ぷら ミョウガ、サツマイモ、キス、エビ
天ぷらはカウンターではなく奥の厨房から出されます。
岩塩、横田氏時代からのカレー塩、大根おろしと天つゆで。
サクッと軽い揚げ感で良かったです。

●寿司 海老昆布締め、北寄貝、カンパチ、小トロ？（聞き取れず）、赤身、貝紐巻、玉
海老の昆布締めは初めて食べました。海老のネットリ感が強まるかと思いましたが、以外にもサクリとした歯触りで面白かった。ただ塩っぱい。

玉子が面白かったですね。甘みが強くまるで出汁入りの硬めプリンです。

●止椀 赤だし
なめこ、豆腐、三つ葉。なめこがプリッとして良かった。
ところで料亭とかの赤だしの豆腐ってなんでメチャ小さいダイスカットなんですかね？

●デザート 白玉、わらび餅
これは既製品感が強かった。スーパーで売ってるやつくらいの味わい。

メチャウマな寿司ネタは無かったですが、品数に対してこのお値段なので妥当なところと思いました。
くどいですが濃い目の味付けに負けてしまってる感。