味濃いめ、ランチ盛況、接客は"？" : 福満園 本店

ここ本店の他に、新館・別館と中華街だけで３店舗を構えるお店だが、正直なところ私は行く気にならない系列だった。
まずは四川料理が中心なので、私はどうしても辛い物系は避けたいと考えることが多い。
そして新館についてなのだが、毛沢東が云々というのがセールストークになっていて、そんな店アタシャ絶対イヤだねっ！
更に店先に液晶テレビを置いて泡沫タレントに白々しく料理を宣伝させた映像を流すなんてのも、まあ入りたくなくなる大きな要因なんである。

まあそうは言っても、食べログでの評判はまずまず良さそう。
じゃあちょっと試してみるか・・・となると、本館が四川料理と福建料理、新館は四川料理と上海料理、別館が四川料理と湖南料理という組み合わせになっている。
湖南というのは四川にも近くてやはり辛い系だと思うので別館はパスとなると、まあ前述の理由で新館が消えて、じゃあ本館だという選択になった。

そんなわけで、ランチタイム早めに行ってみると、ランチメニューが￥650 で６種類、他に単品の麺類や炒飯の数々がランチタイムサービスでデザート付き￥800、他に￥800～1,000 のスペシャルメニューというのが５種類掲げられていた。
私はランチのＡで、紋甲イカのＸＯ醤炒めに決めたつもりだったのだが、オーダーを聞かれた瞬間の心変わりで、ワンタンスープ＋半黒チャーハンセットと口走っていた（スペシャルメニュー／￥800）。
ときどきそういうことをしてしまうのだが、我ながらなんなんだろうね、これ！？

さて、まずやって来た、ワンタンスープ。
ワンタンスープって、いざどんなものが登場するか、出て来てみなければわからない。
ときには、これでセットって言うのは酷くない？・・・なんてものが出てくる場合だって少なくないのだが・・・
これは随分立派なワンタンスープでありました。

お肉をお捻りみたいな形にワンタンで包んだものが、スープの中に沢山。
お肉の存在感もあるし、ワンタンもなかなか美味しいですね。
そして味わいがちっともないスープであることも多いのですが、主に鶏ガラでしょうかねぇ～、かなり濃厚に出汁の効いたスープ。
十分に美味しいのですけれど、逆にちょっとお味が濃いめ過ぎるような気がするのと、ややケミカルな感じもせぬでもなし。

後から来た、半黒チャーハン。
まあ半とは言いますが、けっこうしっかりした量がありました。
私はチャーハン好きではありますが、黒チャーハンについては経験豊富ではありません。

ただ私がこれまで頂いた限りでは、チャーハン自体に香りや味がありますので、具が難しいところなのかもしれませんね。
このお店の黒チャーハンは、やや強めの香りやお味のなか、細かく刻まれた鶏肉かなにかが僅かに入っているのですが、細かすぎて良くわからず。
細かく刻んだものでも良い（なぜか黒炒飯にはそういうものが多い）にせよ、もう少しは存在感のあるなにかが欲しいところだろうなぁ～
香ばしくて美味しいのですが、具で楽しませる要素抜きでは流石に少し飽きて来ます。

最後の杏仁豆腐はありがちなものでしたが、そう激しくは手抜き感がしないレベルでしょうかね。

さて、話を後回しにしましたが、接客も含めお料理以外のことの方が、やや気になりました。
私は早めに行っていたので、先客は一人だけ。
ただランチは結構人気のようで、お客さんの入りは好調です。
ところが、私の入った時点でまだお店の側が準備が整っていない感じ。
途中で女性店員さんがやって来て、フロアの責任者らしき男性からテーブルの番号を教わっているって・・・

だから定常状態ではなかったのかもしれませんが、オペレーションが悪い感じでしたねぇ～
そしてその影響もあったのか、あんまり関係ないのかわかりませんが、私にワンタンスープが出てくるのと半黒チャーハンが出てくるのの間に６分少々の時間差あり。

微妙なところですけどね、こういうセットは当然のことながらチャーハンとスープを一緒に頂きたいところ。
ランチの６分は、けっして短い時間じゃありません。
ヘタをすると先にワンタンスープを完全に食べ終えてしまいかねない時間ですよね（私はワンタンは頂いてもスープを残して待ちましたが…）。
また逆に、チャーハンが出てくるまで待とうとすれば、６分というのはスープが冷めてしまうのが気になるくらいの時間でもあります。
なにも同時に出せとは言わないまでも、できればチャーハン先で、なんとか２分差、せめて３分差くらいに納めてほしいなぁ～

やがて正午を迎えて、どうしたわけか気の急いたお客さんが多かったようでもあり、接客は全般にボロボロ。
関内方面からやって来たとき、割ととっつきの位置にあるお店なので、そのせいもあってランチが盛況になるのでしょうね。
そんな状態なのに、来たばかりの女性店員さんがオーダーを聞いたのに、その直後に男性店員さんがハンディーターミナルを持ってもう一度オーダーを聞くとか・・・
その頃にはもう食べ終えていた私には、前述の６分差の他はあまり実害はありませんでしたけれど・・・