最新型も考え物？ 結局は昭和に還る？ : 壽ゑ廣餃子

同店『壽ゑ廣餃子』さんは市内中心部の立町にあり、先日レビューした冬季限定店舗『罪なきらぁ麺』さんの並びです。

ですから、いくら今回の流行病があるからといって人通りが云々なんて同店の方が言ったら、同県内でも中国山地の麓で食堂を営む方からすると、

「かばち言うなや！」

でしょうね？（って、家賃じたい月とスッポンでしょうから、比較対象にもならないんでしょうが）

それだけ人通りがあるからか、ワタシはまだ正午前で困りませんでしたが、てっぺんを回ると一気に来客が増し、券売機の前は大混雑でした。

いや、というのも券売機じたいに問題があり、最新型タッチパネル式なのはいいんだけど、ワタシら昭和世代なぞ特に慣れてないからでしょう、やたら分かりにくく、いわゆる往年の箱型で現金の他は受け付けないタイプの方が使いやすく、さばく時間も早いんで、たぶん行列もできないでしょうね？

ましてや、その券売機が往き来の多い入店してすぐの場所にあるんで出入り両方が重なるわ、そこに最新型タッチパネルに戸惑ってる来客はいるわで、流行りのＣＭ『ケイオス (CHAOS) 』状態です。　

といって、さすがにタッチパネルですから屋外、雨風のあたる場所には出せないでしょう。

〝あの娘が上手く整理すりゃいいのになあ？〟

ですから、そうワタシが感じたのは、写真にあるように券売機のアクリル板向こうにいる若い女性従業員さんで、どうやら皮の手作り係みたいだけど、それほど忙しくないようだったから、だったらホールに出てきてとは想ったものの、屋外から丸見えな場所にいるし、ルックスも良かったんで、客引き要員に過ぎないのかもしれません。

とはいえ、それ以外のオペレーションは特に悪くなかったんで、あくまでもシステム上の問題、客の動線とか無視した結果だと個人的には思いました。

加えて、そんな最新型にも関わらず、どうも上手く厨房へ伝わってないようで、やや罵声にも似た大声が聞こえてきたりもしましたね？

『焼餃子定食（黒） 六九〇円』

同メニューには白黒、にんにく有無があり、別に仕事で来たんじゃなかったんで黒を。

さすがに混み出してきた時間帯だったからか12〜13分掛かりましたが、まず写真のように、見た目からして餃子の焼き具合が強烈！

〝こりゃどう見ても焦げとーやろ？〟

そう想ったものの、実食してみたら、そりゃ苦味がないと言ったら嘘になるけど、想ったほどじゃない。

要は早く提供するために鉄板の温度が高かっただけなんだろうけど、やっぱルックスって大事よね？

ましてや写真からお分かりなように、かなり油も敷かれてたようで、むろん餃子の中身にも浸透してます。

ですから、油っぽいのが苦手な人には厄介でしょう。

さりとて、おかげで餃子の皮は異様にパリっと香ばしく、歯を当てるなり、いとも容易く崩れ、中からジューシーな肉汁が溢れ出します。

もっとも、そのジューシーさは取ってつけたような、予め餡に溶けやすい脂の塊りでも入れといたような感じで、なんとなく愉しめませんでした。

且つ、定かではないけど不思議と薬膳っぽい香りがし、ちょっぴり妙な甘さが感じられたのも、正直厳しいっちゃ厳しかったです。

割と大ぶりで好きなタイプですから、あまり変化を付けず、真っ直ぐ攻めてほしかったなあ。

にんにくっぽさは、個人的ににんにくが服着て歩いてるようなもんなんで、もっと強くても「ワタシは」差し支えありません（差し支えあるのは、あくまで回りです）

ライスは茶碗が小さめながら多めで、ポテサラが嬉しかったものの、スープとザーサイは見た目ほどじゃなかったかな？

それと、写真にあるように卓上調味料は揃ってるように見え、これって言う味変がないのには項垂れちゃいましたね。

さっぱりする味変とか、もっと有ったらと思いました。

で、帰りしな、お店の前景を撮ってたら、前述の外から丸見えな場所で皮を手作りしてた綺麗目な女性従業員さんに、女性のお客さんが

「テイクアウトでお願いしたいんですけど？」

って訊いたら、

「すいません、店内のタッチパネルで先ずお買い求めください」

と答えられ、思わずワタシ、ズッコケそうになりました。

時期が時期だけに、しかもそうやって丸見えな場所に従業員さんがいるってのに、いったん店に入って買わなきゃいけないなんて、本末転倒ですよね？

皆んな、ちょっとでも感染のリスクを減らしたいんです。

〝まったくぅ。外から現金でやりとりすりゃいいのになあ？〟

最新型タッチパネルも考え物ですね？


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