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沖ぎすのすり身汁、むきそば、長芋の明太子チーズ焼
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Merfolk King
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
久村の酒場
|
|---|---|
| ジャンル | 居酒屋 |
|
予約・ お問い合わせ |
0234-24-1935 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
酒田駅より車で5分、徒歩15分 酒田駅から1,041m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
￥3,000～￥3,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥3,000～￥3,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
| サービス料・ チャージ |
サービス料・チャージ料なし |
席・設備
| 席数 |
30席 （カウンター10席、小上がり20席） |
|---|---|
| 個室 |
有 |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
| 空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
| お子様連れ |
子供可 |
| オープン日 |
1867年 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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---2022年8月の口コミ---
初回訪問は2021年。山形県酒田市の居酒屋を紹介します。初回の印象が良かったので2年連続訪問です。
元々は酒屋併設の角打ちだったと予想しますが、現在は小上がりもある居酒屋です。酒田での食事は、朝はみなと市場 小松鮪専門店、昼は料亭 香梅咲、夜は久村の酒場がお奨めです。
さて料理の紹介です。この店は酒屋も経営してるので日本酒の種類が豊富。日本酒に合った肴も充実してます。
先ず紹介したいのは、沖ぎすのすり身汁。青魚である沖ギスのつみれ汁です。画像を見てどうよ。立派な灰色のすり身に食欲がググググッとそそられます。すり身の形も美しく、まん丸なつみれ団子ではなく、手造りで握り固めた指の跡が伝わる粗挽き棒状のすり身。お見事です。
鹿児島ならば薩摩揚げにして美味しいんだろうけど、東北-日本海の酒田では冬場に暖まれるすり身汁なんでしょうな。汁の味も吸い物ぐらいの塩分濃度で私好み。ひたすら沖ギスの出汁を楽しめるご当地料理です。ちなみに天麩羅でよく使う白ギスと沖ギスは、全然別種なので混同なきよう。
続いては、むきそば。ご当地に加えて季節限定の料理です。まぁ一言でいうなら"蕎麦がゆ"なんだけど、蕎麦の産地である長野-戸隠や会津-山都ですら最近はあまり見かけなくなった料理が山形の港町でひっそりと継承されてます。
私が思うに、蕎麦の実を三角錐の中身と蕎麦殻に分離するのって結構大変な作業で自動化しづらいのではないかと。挽き臼などで蕎麦粉に製粉するほうが遙かに楽で効率化しやすそうです。
でもね。他所で失われたスローフードが酒田で食べられるってのが価値なのです。むきそばの1粒1粒を箸でつまんで咀嚼する。蕎麦の実の芯の固さを確かめながら酒をすする。幸せな時間です。
3品目は、長芋の明太子チーズ焼。なんだか洋風な料理だなぁ。と思いきや、朴の葉で焼くってのが気になって注文。提供された料理はオーブン焼きで朴の葉の香りはあるものの、朴葉味噌は使われてなくて残念。でも長芋の量が多くサクサクした食感が美味。チーズも惜しみなく使ってて満足度が高いです。
また、明太子が少量で主張し過ぎないのも良かったかも。私は塩分苦手だし。その後で頼んだ"酒屋のピザ"と違って小麦粉を使わない分、軽い仕上りになっててオイチ～♪ 酒ではなく生中が合いそうです。
他にも、〆さばも茄子漬も自家製手造りで深めに浸かってて濃ゆいし、きゅうり味噌は"もろみ味噌"ではなく"枝豆味噌"を使うのが渋い～♪。自慢あげ[=厚揚げ]やピザなどの焼き物料理もあり、酒をチビチビやるにはもってこいの飲み屋です。
かつて北前貿易で栄えた港町は、食文化や伝統が庶民のくらしに浸透してます。もちろん漁業や商業などの変化を取り込みつつも、時折、過去の趣きの一端を垣間見させてくれる。そんなノスタルジーを感じさせてくれる店です。また寄らせて下さい。ご馳走さま。
---
きゅうり味噌(\308),〆さばの刺身(¥858),自慢あげ(¥385),
自家製茄子漬<小>(\418),むきそば(\495),長芋の明太子チーズ焼(¥990),
沖ぎすのすり身汁(\407),酒屋のピザ(\990)