小金井チキンカレーの旅（４） : シリーガネーシャ

2021.08
　最近はオリジナリティ溢れるカレーに驚くことが多くなったので、改めて小金井のインネパ系カレー店を廻ってみました。
　４軒目は武蔵小金井北方、宮地楽器前のシリガネを。
　人気ラーメン店が集まるエリアで地味に頑張っているインネパ系の店、オムカレーという面白いメニューもあるのですが、今回は普通のチキンを含めた夜の２種盛を頼んでみました。

◆Ｂセット(\1350)
　カレー１種のＡセットと迷いましたが今回は２種盛、チキンとサグマッシュルームを。
　今回はカレーを一気食いしたかったのでサラダとチキンティッカから食べ始めますが、流石に安定した美味さです。
　で、久々に頼んだカレーも美味い。
　スパイスを立体的・多段に踊らせるか、水平的・一気に舌に乗せるかは店によって違いますが、今回のチキンカレーは、ベースとスパイスが強い塊になって一気に口に入ってくる骨太の仕上がり。
　で、サグもメチャ大量に葉物が使われていて、でも青臭さゼロ、ベースと合わせた旨味をグイグイ押し込んでくる作り込みです。
　ここまで骨太に作ると材料費が思いっきりかかっていそうですが、食べ手としては十二分に満足感を得られます。

　最近はオムカレーに連続浮気していましたが、シリガネは普通のカレーも美味いと再認識させてくれた今回でした。
　テイクアウトの電話も多くかかっていましたし、地味に常連客がついている印象です。
　面白い店として定着してくれました。
　機会がありましたら、ぜひ・・・

2017.10訪問
　基本的にランチメニューですが、夜でもディナー価格で頼めます。
　久々に食べたくなったので、行ってきました。

◆カレーオムライス（税込￥１０００）
　サラダとサービスドリンクを付けてくれた一皿。
　サラダの美味さはＯＰＥＮ当初より上がっていると思います。
　メインのオムライスはターメリックライスの上に卵焼き、そして野菜チキンカレーを乗せてくれたものです。
　ライス多めで腹いっぱいになるボリュームですが、卵とカレーの相性は絶妙で、今回も一気食いでした。
　味も値段も安定していると思いますし、サラダの美味さは副菜に手を抜いていない証左です。

　小金井のカレー屋さんは難しく、厨房の中の人が交代すると一気に味が変動します。
　一時期は三多摩地区でもトップクラスだったガネーシャガル（小金井TSUTAYA近く）もシェフの帰国で完全に味が落ちてしまいましたし、安定しているのは家族ごと定住してくれている新小金井ラーメン街道のアソクビナヤク（国立の名店だったミトラの小金井支店の初代シェフ、国立本店のオーナーチェンジに伴い小金井を離れていましたが低迷していたミトラ小金井を居抜きで引き継いでくれてます）くらいですが、この店は予想以上に頑張って生き残ってくれています。
　機会がありましたら、一度・・・

2015.05
　シェフが交代してしまったガネーシャ・ガル＠蔦屋近傍に替わり地域トップクラスの座を伺うシリーガネーシャ、面白いメニューが外看板にあったので入ってみました。（カレーうどん￥７９０、カレーオムライス￥７９０）
　本来はランチメニューなので夜は値段が違うのですが、頼めば作ってくれます。

◆シェフのスペシャルスープ（￥３５０）
　無理にランチメニューを頼んでしまったので、スープを追加しました。
　日替わりで、当日はチキンスープ。
　ドロドロ系の一杯は濃厚で、面白いアクセントが効いています。
　ニンニクかな、と思ったらジンジャーベースで風味付けとのことでした。
　具は鶏肉の粗みじん、きのこ類いろいろの多種で、実は相当満足度の高い一杯。
　予算的に許せば強くおすすめです。

◆カレーオムライス（￥９００）
　ランチでも前菜サラダ小鉢とラッシー付の一皿。
　サラダ小鉢は少し水分が出てしまっておりオペレーションが荒くなった感じもしますが、共通小前菜のスパイシーなせんべいと合わせながら食べ進むと悪くありません。
　でもって本命皿。
　ビジュアル的には写真のとおりで、まずはボリュームに驚きます。
　サフランライスの上に平焼き玉子、その上にカレーがたっぷり。
　カレーの辛さは好みによって辛くできるみたいですが、今回はノーマルでお願いしました。
　デフォでベジタブルカレーになるみたいで、じゃがいも、ニンジン、各種きのこ類を具にし、ＵＰ写真のとおりスパイスもちゃんと多種使いしてくれてます。
　しかもスパイス感を立たせたカレーの美味さは、さすがのシリガネ。
　たーだ、相当腹が膨れます。
　女性の一人飯の場合は、「ご飯少なめ」という一言だと思います。（小金井女子は肉食・ガッツリ系なので大丈夫か・・・）

　という感じで、新メニューはうどん＆オムライスで、かなりＢ級だと思いますが、クオリティはしっかりＡ級でした。
　昼は概ねワンコインで食べられるメニューもあるみたいですし、使い勝手が良さそう。
　機会がありましたら、ぜひ・・・

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２０１３年０３月　スパイスが膨らむカレーは素晴らしい
　オープン当初に変な冒険をしてしまったので、今回はオーソドックスメニューにしてみました。

◆Ｂセット（￥１，２５０）
　店指定のカレー２種（ミックス野菜カレーとキーマカレー）、チキンティッカとミニサラダが固定で、ナンorライスとソフトドリンクを選択するシステム。
　今回はナンとホットチャイを選びました。
　サービスで付くババドは、独特なスパイシー感のあるもので、何故か一気に食べてしまう不思議な一枚。
　ミニサラダは容器が冷たかったので作り置きの冷蔵庫保管だと思いますが、野菜は死んでなかったので、結構新しめのものだと思います。
　前菜を終えて、カレーとナンとチキンが乗った皿へ。
　チキンは骨なしで、ナイフが簡単に入る柔らかさ。
　強めの味付けですが、スパイスの染み込ませは浅めで、変に後を引くタイプではないと思います。
　ナンは丁寧に焼かれたもので、フワフワ感のある美味い一枚。
　そして、まずは野菜カレーから。
　遠くで嗅いでいる限りは香りは強くないのですが、口に入れた瞬間、多種のスパイスが一気に広がります。
　初回も感じたのですが、素晴らしいスパイスの膨らみ方だと思います。
　具は人参と数種のキノコ類で、スパイスとの相性は上々でした。
　そしてキーマカレー。
　肉入りというよりは、肉ベースでスパイスを絡み付かせるイメージのカレーです。
　これもスパイスの膨らみ方が素晴らしい。
　最後のチャイは何故かスパイスが弱めでしたが、それでもカレーの味は感動ものです。

　シェフが交替してしまったガネーシャガル＠ＴＳＵＴＡＹＡ小金井近傍にかわり、インドカレーでは地域トップクラスに位置づけて良いと思います。（冒険系のメニューは今一つなのでNo.1とは書けませんが・・・）
　初回に変な冒険をしたことを反省しつつ、素直にカレーをお勧めします。
　機会がありましたら、ぜひ・・・
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　ヴァンドリュ等が入っているビルにできたインド・ネパール料理の店です。
　全体的に強気の値付けですが、カレーはしっかり作りこんでいる美味いものでした。
　店内は、４人掛け×７～８テーブルくらいの規模です。
　夜セットはＡが指定カレー１種とナン（orライス）とミニサラダで￥１，１５０、Ｂが指定カレー２種とチキンティッカとナン（orライス）とミニサラダとソフトドリンクで￥１，４５０でした。
　これ以外にはカレー単品で９００円台が中心で千円超えのカレーも多種ありました。
　アルコールも一通りそろっており、インドワイン（グローバー３種）もあります。

　メニューをめくってみるとビリヤニに加えネパール焼きそばなるものもあったので、初回から冒険してみました。

◆野菜チャウミン（ネパール焼きそば）（￥６５０）★２．５
　少し残念な一皿。
　スパイス多種を期待していたのですが、どう頑張ってもケチャップ＋辛味しか感じない平板な味のものでした。
　具もミックスベジタブルが中心で、本当にネパールの味なのかは疑問あり。
　冒険しておいて何ですが、当面は外した方が無難です。

◆ポークカレー（￥８５０）★４．３
　最安の価格帯に位置づけられるレギュラーメニューです。
　値段から大盛りを期待していたのですが、分量は普通でした。
　ですが、味は素晴らしい。
　スパイスが重層的に口の中に拡がる、丁寧な作りのカレーです。
　フォンもしっかり作りこんでいると思えます。
　ガネーシャガル＠TSUTAYA小金井近傍が代替わりしてしまった今となっては、ムサコ地域ではトップクラスの味わいではないでしょうか。
　他のメニューも試したくなるくらい満足感の高い一皿でした。

　開店早々なので試行錯誤的なところがあると思いますし、チャウミンは抜本的に見直す必要があるとも思います。
　ですが、カレーの作りの丁寧さは期待を遥かに超えるものでした。
　値段の高さには意見が分かれそうですが、個人的には賛成側に立ちます。
　面白い店だと思います。
　機会がありましたら、一度・・・