2019年現在、都内屈指の蕎麦屋さん。 : 一東菴

薫り高い蕎麦切りが食べたくなり、3年ぶりに伺いました。開店の10分前に到着すると、行列は14人ほど。なんとか第一陣に入れました。女将さんが一人ずつ案内するので、呼ばれるまで入口で待ちます。ほどなく相席でのご案内。相席と言っても、六人用テーブルの四つ角に一人ずつ座ったので、圧迫感はさほど無く。皆さん若くても30代と年齢層が高めなので、店内は落ち着いた雰囲気です。壁の小棚には、ミシュランの盾が三つ。

女将さんと大将のお二人がフル回転してますが、10人以降の注文･サーブは、かなり時間がかかります。なので時間に余裕を持って伺った方が良いと思います。ちなみにワタクシの場合は、座ってから注文まで15分かかり、サーブまで30分かかりました。人気店の宿命と、受け入れます。

【鴨ロース､￥864】深い緑柚が掛かった九谷焼っぽい角皿に、全面にうっすら赤みが残るレアな鴨肉のロースト。補色関係にある緑と赤の対比が鮮やか。脂身は少なく、赤身の旨味が全面に出ています。粒マスタードの辛味と酸味が合わさると、一段と美味(*^.^*)

【せいろ二産地味比べ､￥1550税】一枚目は、茨城県･笠間の常陸秋蕎麦。胡桃のような香りが強い♪　まずは蕎麦切りだけチルリ。甘みが強い。ほとんどツユを使わずに完食(^^)ゞ

二枚目は、北海道･新得町産のぼたん蕎麦。こちらも胡桃系の香り。甘みは常陸秋蕎麦ほどではないが、穀物っぽい風味はコチラの方が強い。蕎麦切りを先に食べ、蕎麦そのものの風味を堪能したら、ツユをチビリ(^q^)♪　鰹節の風味が濃厚です。薬味の大根おろしを加え、蕎麦切りをどぶ漬けしてチル～♪　蕎麦の胡桃香と大根おろしのほろ苦さのマリアージュが素晴らしい。両者が共通して持っている土っぽい香りが合わさると、風味が膨らみますね(⌒∇⌒)♪

〆の蕎麦湯は紅茶ポットで登場。トロトロタイプで、撹拌のための木の匙が付いています。意識が高い♪

総評：大満足じゃ♪　先日食べたじゆうさんより、蕎麦切り旨し☆UP(^^)/

2016.1月　ミシュランのビブグルマン店なのも納得(#^^#)

新蕎麦が食べたくなり久々のリピ。やった！開店１０分前に到着して一番乗り(#^^#)　でもその直後からぽつぽつと並び始め、開店時には１０人ほどの列ができてました。お店前に飾ってある金魚鉢の中には、陶器の金魚が浮かんでいます。店内にも千代紙のトトロや木のフクロウが居たりして、和みます(#^^#)

焼き畑手びき蕎麦掻き（￥１３００）蕎麦畑から掻かれるまでの全工程を、手作業のみで繋がれた蕎麦掻き。江戸時代から続く蕎麦の名産地である茨城県水府産の在来品種の挽きぐるみ。箸で切るとほとんど抵抗なくスッと切れます。塩でパクリ～(^u^)♪蕎麦本来のクルミのような風味は弱いですが、とても甘い♪上手に柔らか～く炊いた里芋のような食感と、なめらか～な口どけです(#^^#)　醤油で食べても美味しい。

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2015.4.4　さらにウデを上げましたね(￣▽￣)！一年ぶりの訪問(#^.^#)

十割せいろ蕎麦･ニ産地味比べ（￥１２５０）

一枚目:秩父在来。細めながら太さはきっちり揃ってます。蕎麦独特の土っぽい穀物香がしっかり。まずは蕎麦だけで食べますと、細めなのにしっかりしたコシ。薬味は大根おろしと本山葵をすったものが供され。山葵は香りが強すぎるので、大根おろしだけつゆに入れ、ぴちょんと蕎麦を漬けて頂きます。大根も青っぽいというか土っぽい風味を持ってるので、この蕎麦と合う♪

二枚目:新潟妙高在来。一枚目より少し太いがきっちり太さは揃ってます。土っぽい穀物香は一枚目より少し強いかな。微妙に香りも違ってます。蕎麦の表面は、ギザギザ･つぶっとした感じです。つなぎなしの十割だけにポロポロ系？と思いきや、コシは一枚目よりさらに強く感じます。その食感をあえて表現するならプキンプキンかな。アルデンテっぽいイメージ。一年ぶりですが、この間にこちらの店主、さらにウデを上げましたね。

最後はお約束のトロミのある蕎麦湯で〆♪

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2014.3.1　　最後の砦・・・健在(^^)！胡桃のような、穀物のような♪

昨年秋収穫の蕎麦は、結構な不作だったようです。昨年末以来、老舗から実力店まで結構回りましたが、ワタクシ好みの、胡桃のような・穀物のような・あるいは土の匂いというか・・・・そういうそば本来の香りがしっかりあるそばに、まだ出会えてません。もし、こちらでもそば本来の香りが味わえないならば、今年はもうそばを食べるのやめようかな？ってくらい思い詰めてきました（＾＾；　注文はいつもので。

十割二産地味比べ（￥1200）　一枚目は、北海道産キタワセ種。写真を一枚撮ったら、おもむろにそば切りの香りを見ます。！！！上等上等（＾＾）♪　クルミの香り、しっかりあります！　しかもかなりの細麺。つゆに先っちょだけつけて、つるるんと。コシがあって喉越しもよく、あっという間に平らげちゃいました（*＾＾*）　キタワセでクルミ系の香りをこんなに感じたのは初めてです。店主さん、お若いのにやりますなあ。

二枚目は、新潟県妙高のお蕎麦。品種は聞きそびれてしまいました(^^; こちらは一枚目よりやや太い麺といっても平均的な太さ。同様に香りを見ると、一枚目よりクルミ系の香りが強いです（嬉）！　一枚目よりやや太いので、もっちりした歯ごたえも楽しめました。こちらにもつゆ先っちょ漬けで、ツルツルと完食～（＾＾）/　おいしゅうございましたm(_ _)m

ただし蕎麦湯は、いつもはクルミ香がしっかりあるのに、今回はあまり香りがなく。トロトロ具合は変わらないので、入っているそばの量は変わってないようです。ということはやはり、こちらが仕入れている蕎麦の実も、例年と比べて香りが弱いんでしょう。その弱い香りの蕎麦粉を使って、これだけの蕎麦を打つなんて、大した腕前です（驚）

総評：ひと安心しました（＾＾）　こちらのお店は、おかみさんチョイスの、箸置きとか楊枝立てなどの小物類が可愛いんです（＾＾）　そして今日はひな祭り。店内にはおひな様がたくさん飾ってありました。春が来ましたね～♪ほっこり（*＾.＾*）

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2013.6.1　探し続けていた風味豊かな蕎麦。

初めて夜に伺いました。あ、箸置きがうちわだ（＾＾）♪　こちらの可愛らしい奥様のチョイスかな。夜はお通しが出るんですね。その内容はポテサラでしたが、煎った丸抜きの蕎麦が振りかけてありました。これがカリサクで香ばしい♪　気が利いたお通しですね。ワタクシはまだいただいてませんが、蕎麦前も相当なレベルであることが垣間見えます。この日もいつものアレをオーダー♪

十割二産地味比べ（￥1200）　一枚目は、茨城県笠間産・常陸秋そば。蕎麦だけを口にし香りを見ます。山採れのクルミのような、土の香りのような、野趣あふれる蕎麦の香り～♪　よしよし（＾＾）。量は昼より多めかな。辛み大根を投入したつゆに半分漬けで美味しくいただきました。

二枚目は、埼玉県荒川産・荒川在来種。はじめて聞く名前です。一枚目より細めの麺を手繰って香りを見ると、一枚目の常陸秋そばを上回る香りの強さ！　野趣あふれまくりです♪　細麵でこの香りの強さはすごいことなんじゃ・・・？！　こちらもつゆ半分漬けでペロリでした～♪

最後に、お約束のポタージュ系蕎麦湯で締め。この蕎麦湯も蕎麦の香り豊かです。蕎麦の香りはつゆの香りで飛んでしまいやすいので、蕎麦香を純粋に味わうなら蕎麦湯だけを飲むべし！です。

今回も大地の滋味を堪能させていただきましたm(_ _)m

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2013.3.16　　お蕎麦屋さんの和スイーツもペロリ。

根津のたいやきさんで、朝飯がわりにたいやきを頂いたあと、西日暮里まで歩いて、そこからJRで東十条まで。土曜の１２時台でしたが、またずに座れました。

十割二産地味比べ（￥1200）　今日は、一枚目が前回と同じ益子産のそば。二枚目は川越産のひたち秋そばでした。こちら、一枚目と二枚目で、麺の太さと風味の濃さが違います。細めで比較的香りがおとなしいそばを一枚目、太めで香りが強いそばを二枚目に持ってきてます。

正直に述べると、前回より益子産の蕎麦の香りは弱かったです。一方、二枚目のひたち秋そばは、これまで頂いたそばの中で一番そば本来の香りが豊かなそば切りでした。ワタクシの出身地の茨城で、こんなすごいそばがブランド化されたなんて、ちょっと誇らしい。

こちらの十割そばですが、つなぎ無しなのに麺にはしっかりコシがあり、つるっとしたのど越しが快感です（＾＾）。そばつゆも風味豊かで、嫌味やとんがった部分がありません。極上の蕎麦湯は今回もトロトロ。そばの風味が豊かで美味しいな♪　大好きです！

そばがきクリームぜんざい（￥500）　そばがきって、はじめていただくかも。ぺちょっとした見た目ながら、簡単にちぎれ、箸にくっつきません。まずそばがきだけをパクリ！そばの香りが豊か～♪　大地をイメージさせます。ぜんざいは、小豆の風味を生かすため必要最小限の砂糖しか使っていませんね。そばがきとぜんざいを一緒にいただくと、ああ、日本人に生まれてよかったと思いました～（笑）♪　そばがきとアイスクリームの組み合わせでは、さすがにそばの香りはわかりません。しかしながら、そばがきのむっちり温かと、アイスクリームの冷たくてとろとろが対照的で、新食感を生み出しています。

蕎麦の香りがしっかりしたそば切りを出す店を近所に見つけられないので、定期的にこちらに通うことになりそうです。

この日はそばにある草月さんに行列が出来ていたので黒松を諦め、十条のだるまやさんに歩いて向かいました。

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2013.2.23　　そば本来の香りは山で採れた胡桃の香りでした～♪

黒松の草月さんに行こうと、食べログ地図を見ていたとき。東十条まで行くなら近所に良さげなお店ないかな～と検索してヒットした蕎麦屋さんがこちら一東庵さんです。草月さんのすぐ近くでした。こちらレビュー数は少ないですが、そばをメインジャンルとするレビュアー諸氏が、皆さん好評価を付けているお店です。

清潔感あふれる白木作りのお店で、調度も小粋！期待感が高まります。入口にはこのお店で扱っているブランドそばの掲示が。宿願である蕎麦本来の香りを堪能したいと思い、せいろ系メニューの中から選んだのがこちら。

十割そばせいろ二種盛（￥1200）　３種類の十割そばから、２種類がおまかせでいただけます。最初に出てきたのが栃木県益子産のそば。香りを見ると、山で採ってきた胡桃の実と似た香りがしました。これが蕎麦本来の香りですか～♪野性的で食欲をそそる香りですね！ 岩手の祖父の家の近くには、良質な野性の胡桃が採れるポイントがあり、毎年お正月にはその胡桃をすり鉢で丁寧にすって、胡桃ダレを作ってお餅にかけて食べるんです（＾＾）　これがめちゃうまでね～♪　あ、やや脱線しました（＾＾；

麺は普通の太さです。麺だけでいただくと、胡桃に似た蕎麦の香りと、穀物のでんぷん由来？の甘さをしっかり楽しめました。続いてツユに半分ほどつけていただくと、のどごしよく、歯ごたえも良かった。でも、ツユにつけると蕎麦の香りはツユの香りに隠れてしまうんですね。

時間差で出てきた二枚目のお蕎麦は、新潟産。こちらもまず麺だけをいただき香りを見ます。お、胡桃のような香りはこちらの方が強いですね。麺は一枚目より若干太めで、もっちり歯ごたえもよく。もぐもぐと前歯で噛んでいくと蕎麦の香りがぶわっと来ます。美味しいですね～（＾＾）♪　ツユに半分ほどつけつつあっという間にいただきました。

蕎麦を食べ終わる頃、蕎麦湯登場（＾０＾）ノ　蓋を開けると・・・・な、なんじゃこりゃあ～（Ｇパン刑事・松田優作風ｗ）　めちゃくちゃ濃厚！トロントロン！！　さっそく残ったツユに投入すると、とろろ汁・・・とまではいかないけど、重湯で通用する粘度です。頂きますと、蕎麦の風味が濃ゆい～(*≧∀≦*)♪　

２杯目は蕎麦湯のみで。もっと蕎麦の風味が濃ゆかった・・・葛湯に近い粘度がありました。店員さんに聞くと、こちらの蕎麦湯はそばを茹でるお湯ではなく、そば粉をお湯に溶いたものでもなく。なんと、そばを切った時に出る端っこの生地から蕎麦湯を作るんだそうです。このお店では常時複数の産地のそばを打っていますから、この蕎麦湯はいわゆる『ブレンド』ですね！　蕎麦湯完食(？)です～～♪♪

総評；今後、こちらと草月さんをセットでちょくちょく訪問することになりそうです（＾＾）！