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期せずして実に優雅なランチタイムを満喫
こちらは我が家の近所に点在する人気のフレンチやイタリアンの中でも、最も気軽に寄れる店として重宝しているビストロ。
折からのコロナ騒ぎで営業を自粛している処が多く、こちらも4月中は店を閉じていた。
直近のMFさんのレビューから、5月に入り元々の夕刻から深夜までの営業から、昼も開けるスタイルで復活させたことを知り、ランチ目的で勇んで足を運んだ次第。
ちなみに現在の営業時間は12時から20時(LO:19時)となっているが、あくまでも暫定的のようだ。
オープンから間の無い時刻に脇の階段を上がり扉を押すが、すでに奥のロフト状のテーブル席に先客が居る。
窓を大きく取って天井も高いので、夜とは異なる日差しが入る明るい雰囲気も悪くない。
BGMにはボサノバ調の、ちょっと気だるいR&Bが流されている。
私は目の前にワインボトルのエチケットがビッシリと貼られた、カウンター中央の席を選ぶ。
メニューは前菜+メインの「ランチ・ブランチメニュー」に絞られており、1,300~1,500円の価格設定。
前菜は「季節野菜の盛り合わせ」に固定されているが、メインには4種類の中から「北海道産アイナメのポワレ~焦がしバターソース~」をチョイス。
ワインはグラス一杯では足りなくなるのは必定のため白をデキャンタでもらうが、量はボトル半分くらい。
ボルドーの「シャトー・ムゼン」と言う銘柄で、フルーティーながらしっかりした味わいが好ましい。
これをちびちびやっているうちに前菜の皿が登場。
文字通りに数多くの季節野菜が盛り合されているが、見た目も内容もなかなか凝っており、それぞれに繊細な仕事が施されている。
敢えて箸を使って丹念に味わっていく。
粒マスタード入りのドレッシングで和えたリーフレタスやルッコラをベースにして、ローストされた葉付き新玉ねぎ・ミニかぶら・人参・茄子、ボイルされたスナップエンドウ・ブロッコリー・スティックセニョール、他にわらびのマリネ・シュークルート風の新キャベツ、さらにカラフルな人参の薄切りと黄菊の花弁が散らされ、皿の周囲に垂らされているには春菊のペーストと盛り沢山。
個々の食感や持ち味が楽しめて、野菜だけでこれだけの皿に仕上げるシェフの力量は見事。
次いで運ばれたメインの皿は、大ぶりのアイナメの半身が2つにカットされて中央に盛られ、敷かれているのは小松菜のソテー。
ソースには、ミニトマトとケッパーが加えられている。
アイナメは肉厚で淡白な身とパリッと仕上がった皮目との対比が楽しく、特に皮の内側には脂が乗っている。
歯応えのある皮をカットするために、カトラリーのナイフがラギオール製の鋭利なタイプだったのも納得。
ソースは焦がしバターの風味が芳しいが結構な酸味が効いており、最初はちょっと強いかなと思ったが、食べ進めると上手く調和した。
たっぷりの小松菜のシャキッとした食感も好ましい。
パンは大きめにカットされた温かいバゲットが出された。
クラストはパリッとしているが、堅すぎない点は好ましい。
皿のソースを拭って、余さずいただく。
やや多いかなと思ったワインも、丁度良かった。
後客は2組だが、それほど立て込んではいない。
デザートも頼みたい気分となり、用意された2種から「チョコレートケーキ」を選択。
キューブ状に綺麗にカットされており、上面は艶やかにコーティングされているが、アプリコットジャムを挟み込んだ中はしっとりとした舌触りで、苦味・甘味・酸味のバランスも好ましい。
カットした苺が添えられた盛り付けも洒落ている。
飲み物には「コーヒー」をもらう。
深めに焙煎された香り高い一杯が、ジノリのカップで供された。
こじゃれたケーキショップならばこの組み合わせで1,000円くらいはとられるだろうが、プラス400円は良心的。
極めて満足度の高いランチが楽しめた。
デザートまでのコースをたっぷりのワインと楽しんで、税込み4,000円少々はリーズナブル。
ランチとは言え、一品ごと丁寧な仕事が貫かれている点にも感心。
提供は多少ゆっくり目だが、ワイングラスを傾けながらのひと時は実に快適。
接客全般を担当する如才ない応対振りの名ソムリエと、優れた腕前とセンスが光るシェフの共同経営で、この2人は最強タッグと言える。
今回のランチにも、その実力が存分に発揮されていた。
ちなみにフレンチらしからぬ店名は、お二人の名前を組み合わせて付けられているとのこと。
普段は夜のみの営業で構えもそれほど目立たないため、今まで注目されることは少なかったが、昼も開けることで優れた仕事が知らしめられるのはかえって良かったと思う。
私が自信を持ってお勧めする佳店である。
こちらの実力は本物。居心地の良さもこの近辺では随一
土曜日の午後、友人が訪ねて来たので夕食を共にしようと、何軒かの候補の中からこちらを選択。
一応事前に電話を入れて、カウンター2席を確保の上で向かう。
時刻は6時半でその時点で先客は一組だったが、我々の後からは家族連れを含めてぽつぽつと入店があり、19時過ぎで満席となる盛況ぶり。
相変わらず愛想の良いオーナー店長が、明るく迎え入れてくれた。
揃えられたカトラリーには、良く研がれたラギオールのナイフや、フォーク・スプーンの他に箸も並んでいる。
まずは食前酒に、私は「ビニャ・サン・ホセ」というCAVAをもらう。
お相手は「ヴァン・ショー」というシナモンやクローブなど7種類のスパイスや蜂蜜が入った、珍しい「ホットワイン」をチョイス。
一口もらってみたが、なかなか面白かった。
メニューに載る料理は、相変わらず垂涎もののラインナップ。
特に前菜が充実しており、定番のシャルキュトリーやパテの他、季節感あふれる魅力的な品々が並んでいる。
その中からまず次の3品を注文し、2人でシェアする。
「熊本産さくら肉のタルタルステーキ」:生の馬肉が適度な食感を残して叩かれており、結構脂もある。
これをセルクル型で円形に整え、歯触りの良いオニオン・セロリの小角切りや、ブロッコリースプラウトやキュウリのピクルスが表面を覆っている。
添えられているのは「かんずり」で、さらに卵黄とフォンドボーのソースを垂らし、混然とさせた味わいは実に美味い。
「ふきのとうのフリット」:サクッとした衣に包まれた、香りとかすかな苦みに春の息吹が感じられる。
衣には薄味が付けられており、このままで十分に美味しい。
「バライカとホンビノス貝のキッシュ」:バライカとは春先に出回るスルメイカとのことで、最近人気のホンビノスも今が旬。
これをキッシュに仕立てるところに創意が見られ、旨味が封じ込められた秀逸な出来。
ワインはまず「シャトー・レ・ムータン・ブラン」をデキャンタでもらう。
爽やかな口当たりだがしっかりとした旨味も感じられ、値段の割には満足度は高い。
メインの一品は、時間が掛かるとのことで早めに頼んでおいた「宮崎産 赤ワインで煮込んだ、日本鹿のパイ包み焼き」。
ドーム状に綺麗な焼き目を付けて仕上げられたパイ包みを、褐色のソースが囲んでいる。
半分にカットすると、柔らかく煮込まれていると思っていた鹿肉は、意外に形も食感もしっかりと残っている。
しかし決して硬くはなく、旨味もきちんと感じられる。
ソースは煮汁にフォンドボーなどを加えて煮詰めたものと思われ、深みのある味わいが好ましい。
シェフの面目躍如といった、見事な出来栄えに感心。
この後予めパスタを頼んでいたが、もう一品欲しくなる。
パイ包みのソースも残っており、またネーミングからも面白そうな「リッチなマッシュポテト」を追加。
深めの皿には柔らかく練り上げたマッシュポテトが盛られ、オリーブオイルが垂らされ、トーストされた薄切りバゲットが添えられている。
チーズを溶け込ませた滑らかさと深みは、まさにリッチな味。
パスタもこの季節ならではの「せり、蛍烏賊、からすみのスパゲッティ」を注文。
さっぱりとした塩味ながら蛍烏賊の旨味が効いており、香りと歯触りが良好な生の芹は苦みや癖もなく、全体をからすみのパウダーが纏めている。
スパゲッティは太目のリングイネを使っているが、味をほど良く吸って美味しい。
ワインが足りなくなり、私はグラスで追加しようとご主人に相談。
選ばれたのは勝沼ダイアモンド酒造の「甲州下岩崎」で、パスタによく合った。
ここまでで結構な満腹感だが、こちらの魅力はデザートにもあり、それを逃すことはあり得ない。
私は「金柑のファーブルトン」、お相手は「トモシン風チョコレートケーキ」を選択。
ファーブルトンとは、ブルターニュ風のドライフルーツを入れた焼きプディングとのこと。
それがアレンジされており、金柑の香りや心地よい苦みが加わったカスタードがタルト生地を土台に焼き上げられている。
こちらオリジナルのチョコレートケーキは、生地の間にアプリコットジャムを挟んで焼かれ、表面は艶やかにコーティングされている。
それぞれの皿にはバニラアイスが添えられ、フルーツ類が芸術的に配されている景色は、一流フレンチに比べても遜色のない技とセンスが感じられる。
お相手は「コーヒー」を合わせたが、デザートのページには'本日のデザートワイン'も載っており、私は調子に乗ってオーストラリアの「ロックフォード P.S.マリオン・トゥニー」というポートワインを頼む。
テイスティンググラスのようなグラスで出されたが、綺麗な色合いと懐かしさを覚える甘ったるさが心地よい。
営業スタイルはレストランというよりお手軽なビストロながら、料理の出来栄えは名の通ったフレンチに匹敵するレベルの高さを見せている。
調理はすべてシェフ一人で賄っているが、次々と入るオーダーを慌てることなく迅速かつ丁寧にこなしているのは見事。
接客全般と酒については店長が仕切っているが、如才ない応対ぶりは好感が持てる。
お勘定は前回同様に二人で14,000円ちょっとなので、内容からすれば極めてリーズナブル。
この日は土曜日の夜とあって特に立て込んでいたが、慌ただしさはほとんど感じられず、居心地が悪いことは一切なかった。
こちらは気楽に寄れるのが身上。
これからも身近にあって有難い存在として、頻繁に利用したい。
灯台下暗し。料理も酒もきちんとしたビストロ
先月に訪れて気に入ったため、今回は友人と二人で土曜日の夜に寄ってみた。
予約はせずに行ってみたが、まだ早い時刻のせいか先客は一組で、接客担当の愛想の良いご主人は、奥のロフト状の広めのテーブル席に通してくれた。
今回はスペインの「ビニャ・サン・ホセ」というスパークリングで始める。
添え書きに'青リンゴの風味も感じられる'となっているが、なるほどシールドのような風味で、細かな泡立ちが美しい。
料理は次のような品々を注文し、2人でシェアする。
まずは前菜より「ヒラタケと自家製ハムのキッシュ」。
前回のキッシュが好印象だったので選んだが、柔らかな口当たり良かった。
もう一品は「秋刀魚と焼きナスのミルフィーユ」を注文。
ソテーした秋刀魚と茄子を、サクッと焼き上げたパイ生地で挟んでいる。
水玉状に垂らされた2色のソースは、オレンジ色は大根や人参をミキサーにかけたもので、緑はモロヘイヤを使っているとのこと。
季節感のある取り合わせと、盛り付けの斬新さに、シェフのセンスが光る。
メインの一品目は「イサキのポワレ温野菜添え」。
ソースは3種類から選べ、黒オリーブとアンチョビの「タプナード」をチョイス。
イサキは三枚におろした一尾分で、なかなかのボリューム。
野菜はズッキーニ・2色のパプリカ・オクラで、彩りも鮮やか。
味の面でもタプナードの香りと塩気が、素材の良さを引き立てている。
二品目は「フランス産カモ腿肉のコンフィ」を選択。
表面はパリッとしているが、ナイフを当てるとホロホロと崩れる柔らかさ。
凝縮された旨みで、食べ応えは十分。
粒マスタードが良いアクセントになっている。
添えの野菜はエリンギ・蓮根・万願寺・茄子・南瓜と盛り沢山で、それぞれの仕事も丁寧。
ワインはボトルで1本もらおうと、別書きになった豊富なワインリストを睨む。
ソムリエであるご主人と相談の結果、べネトのイタリアワインの「Colli Euganei Pioni」という白にする。
手ごろな価格ながら、まずまずの満足感。
氷がたっぷりと満たされる、アクリル製のワインクーラーも洒落ている。
〆の食事には「とも新カレー」を注文。
宮崎牛のすね肉の赤ワイン煮込みを使ったカレーとのことで、肉塊が結構入っており、カレーソースもコクが有って美味い。
ご飯は五穀米を使っており、浅漬けのような野菜のピクルスの食感も楽しい。
さらに欲張って、前回から気になっていた「ふぐの子茶漬け」も追加。
これにも五穀米が使われ、ふぐの卵巣の塩漬けを散らした上から、生姜風味の鶏手羽スープが張られてる。
面白い組み合わせだが、味がやや複雑になり過ぎているような気がした。
ここまで食べて呑んでかなりの満腹状態だが、デザートは別物。
私は「巨峰のコンポート」お相手は「アフォガード」、これに「コーヒー」を付けた。
期待通りの満足度で、なかなか快適な時間が流れた。
お勘定は二人で14,000円ちょっとであるから、CP面でも良好。
近所に在って有り難い店。
これからも通い続けたいという思いを、改めて実感。
(新規に15枚の写真を追加掲載)
≪2016年8月のレビュー≫
日中は外に出歩くことも憚られる、猛暑の砌。
午後の用事は急を要することも無かったので外出は控え、夜は近場でかねてより一度寄ってみたかったこちらの店を選ぶ。
住所は豊玉ながら、我が家からだと2.3分の所。
毎日のようにこの前は通っていながら、こちらの存在を知ったのは比較的最近の事。
しかも店名からして和食系と思いきや、調べてみればきちんとしたビストロのようだ。
1階にブティックが入っている、洒落たビルの横の外階段を上がった所に入り口が在り、店内も厨房の在る手前にカウンター6席、横に2卓のテーブル、さらに奥の階段を数段上がった、窓に面したロフト状の中2階(正確には中3階)にもテーブル席が有るようだ。
壁にはワインのエチケットが所狭しと貼られているなど、カジュアルな雰囲気だが、天井も高く開放感が有り、気持ちの良い空間となっている。
フュージョン系のBGMが、やや大きめの音量で流されている。
店はシェフと接客全般もこなすソムリエの二人体制で、どうやらこちらの愛想のよいホール担当の方がオーナーのようだ。
カウンターの真ん中の席を選び、まずは「生ビール」。
「エーデル・ピルス」とのことで、てっきり専用のピルスナーで出て来ると思ったが、薄張りのグラスで供される所がかえって良い。
メニューを開くとなかなか個性的かつ、魅力的なラインナップ。
まずは初回なので、前菜から「おまかせ4種盛り合わせ」を注文。
大きな石板のような皿には、4種ならぬ6種ほどの品々が乗っている。
内容は「鯛のカルパッチョ・トマトの甘酢マリネ・長茄子の冷製・生ハム・本日のキッシュ、それに自家製のプチパン」。
いずれも丁寧な仕事が感じられ、特にカルパッチョのドレッシングの爽やかな味、オクラとハムが入ったフランのような口当たりのキッシュの出来、ポンデケージョと呼ばれるチーズ入りプチパンのモッちりとした食感が、印象に残る。
ちなみにカトラリーには、ナイフに「ラギオール」が使われており、踏み込んだ姿勢が感じられる。
さらに箸も一緒に添えられているのが、何とも嬉しい。
ワインは後の算段だ有るので、先に赤のグラスをもらう。
ソムリエに相談の上、5月に直に現地で買い付けて来たという「ル・ベルヴェデール・ド・シャトー・ブロン」というボルドーを選んだが、味も香りも素晴らしく、値段からしても満足の一杯。
メイン料理も垂涎ものが並んでいるが、その中から特に目を引いたのは「北海道産 仔牛のシュニッツェル」。
シェフの仕事振りを後ろから覗くと、パン粉を塗した肉に何度もバターを掛けながら、丁寧に焼き上げていることが分かる。
登場した皿には、程良い焼き色のカツレツと、色鮮やかな紫キャベツのシュークルートと、たっぷりのリーフレタスと水菜のサラダが盛合されている。
シュニッツェルは衣にチーズが入っているのではと思うほど、バターの風味が効いている。
レモンを絞ることでさっぱりとなる味は、その昔ヨーロッパを訪れた折の「ウインナシュニッツェル」を思い出させてくれた。
シュークルートはザウアークラウトと呼んだ方が相応しいかも知れないが、程よい酸味と粒胡椒などの香辛料の加減もよく美味しい。
これには当然ながらオーストリアワインの「フーグル・グリュナーフェルトリーナ」という銘柄を、ちょっと欲張ってデキャンタでもらう。
その味わいには、ウイーン郊外のホイリゲの楽しいひと時がよみがえって来るようだ。
グラスではなくワインジョッキならば、なお嬉しくなるところ。
400㎖はちょっと多いかなと思ったが、難なく完飲してしまった。
ここまでで結構な満腹感だが、〆に何かもう一品と思う。
「ふぐの子茶漬け」と言うのも大いに気になったが、デザートメニューにも魅かれる。
迷った末、この時期ならではの「桃のコンポート」を選択。
半割にした白桃をワイン入りのシロップで煮て冷したものに、煮汁のジュレが掛かり、さらにクラッシュしたヨーグルトアイスが散らされている。
旬の味が最良のスタイルに仕立てられており、デザートにもきちんとした仕事が認められる。
ここ数年、桜台駅周辺には人気のフレンチやイタリアンが次々と誕生しているが、少し畏まった店がほとんどで、ディナー目的で向かう店が多い。
こちらは、より気軽に料理とワインが楽しめる店。
季節を取り入れた料理の数々に、シェフはなかなかのセンスと確かな腕前を持つ方と見受ける。
ワイン以外の豊富な酒の品揃えからして、オーナーの造詣の深さはかなりのもので、如才ない接客振りと共に信頼感が持てる。
飲みだけでなく軽い食事にも利用可能で、夜も遅くまで開けていて使い勝手も良さそう。
これからも頻繁に寄りたいと思う。
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蓼喰人
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green glass(落合、中井、東中野 / そば)
さわだ屋(下板橋、新板橋、板橋区役所前 / そば)
店名 |
とも新
|
---|---|
ジャンル | ワインバー |
予約・ お問い合わせ |
03-6914-9636 |
予約可否 |
予約可 電話予約可能な時間帯(水~日曜日 15:00~21:00) |
住所 | |
交通手段 |
西武池袋線 桜台駅から徒歩3分。西武池袋線、都営大江戸線、有楽町線「練馬駅」北口から徒歩10分 桜台駅から182m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、iD) |
サービス料・ チャージ |
チャージ無し |
席数 |
18席 (カウンター6席、テーブル12席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 外に灰皿ご用意しています |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | ソムリエがいる |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2012年5月22日 |
お店のPR |
ワインと料理が夜遅くまで楽しめるお店です。
西武池袋線 桜台駅からすぐのワインバーです。 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
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度々訪れている近所のお気に入り。
酒を出せないこのご時世、ビストロ的な趣の強いこちらでも苦心惨憺の様子が窺える。
この連休中は日にちを限って、お得なコースを提供。
またそれに合わせて、ノンアルコールドリンクも色々と用意されるとのこと。
念のため予約を入れて、土曜日の口開け時に向かう。
先客は奥の一段高いスペースに1組で、私は手前のカウンターの端の席を選ぶ。
まずは食前酒的な一杯をもらおうと、ドリンクメニューを眺める。
その中から「ヴィンテンス スパークリング プレステージ ブラン」なる、シャルドネを使ったアルコール抜きのスパークリングをもらう。
甘さ控えめのさっぱりした味わいで、それなりのグラスで出されるので気分は高まる。
コースは税込み3,000円の一種類だが、冷・温の前菜は3種より、メインは2種類から選択できるプリフィックススタイル。
次のようなコースを組み立てる。
アミューズは「新玉葱のフラン」:フワッとした舌触りで、新玉葱の甘さが凝縮。
スイーツとして出されても良いような、優しい味わいが印象的。
冷前菜は「白エビと魚介のタルタル ~ガスパッチョのソース~」:蛸・帆立の小角切りに胡瓜・パプリカ・玉ねぎを合わせ、セルクル型で軽く成形されており、白エビは揚げて上に散らされている。
周囲には多少のとろみが付けられたガスパッチョのソースが流されており、これを絡めるように食べ進めるが、トマトとガーリックの風味が中々良い。
温前菜は「真鯵のカダイフ揚げ」:鯵の半身をカットし、表面に砕いたカダイフを塗し付けて揚げられている。
ソースとして敷かれた焼き茄子のピュレが面白く、細かに刻んで添えられたブロッコリースプラウトも効果的。
メインは「信州米豚のソテー ~黒オリーブソース~」:塊のまま焼かれたポークの厚めのスライス2切れが、野菜のグリルと共に盛り合わせられている。
ポークは肩ロースと思われ少し筋の硬い部分もあったが、ジューシーな焼き上がりで味は良い。
醤油ベースのソースに粗く刻んだ黒オリーブが入る点に、創意が感じられる。
毎回感心するのは野菜の美味さで、この日の内容はズッキーニ・茄子・人参・蕪・玉ねぎ・牛蒡・ミニ大根・ケールで、それぞれの食感と味が実に楽しい。
パンは「バゲット」が出されるが、これで各皿のソースを余すところなく拭って美味しく頂く。
ドリンクの追加を店長に相談したが、どれも多少の甘みは有るようなので無難に「プレミアム・アルコールフリー(サッポロ)」をもらうが、正直言って美味しいものでは無かった。
デザートは「チョコレートケーキ」:パウンド型で焼かれたスライスが2切れだが、中はしっかりした食感のガトーショコラ風で味も濃厚。
添えられたフランボワーズのソースは、味の面でも色彩的にも好ましい。
これにオプションで「エスプレッソ」を付けたが、濃厚なチョコレートケーキには相応しかった。
なかなか充実したコースで、改めて料理長の繊細な技とセンスの良さに感心。
店長のそつのない応対ぶりが醸し出す、居心地の良さも相変わらず。
これで税込み3,000円は極めて良心的である。
しかしながらやはり飲み物が'ノンアル'では、物足りなさは否めない。
こんな状況でもきちんとした仕事ぶりが貫かれる、信頼のおける佳店である。
早くアルコールが解禁になることを、願うばかりである。