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ご主人との会話も楽しい
日曜日の昼にちょっと時間が空いたので、「蕎麦屋酒」目的で阿佐ヶ谷に向かう。
何度も言うように阿佐ヶ谷は中央線沿線でも随一と言える蕎麦屋激戦地で、私が勝手に若手蕎麦屋の四天王と呼ぶ4軒(達吉・柿ざわ・やの志ん・薫屋)の他にも、評判の良い処が何軒も点在している。
今回選んだのは、3年以上ご無沙汰のこちら。
場所は駅からは一番近いが、店の規模は最も小さい。
誕生した当時はモダンなインテリアで脚光浴び、多くのマスコミにも取り上げられたものだが、すでに開店より15年以上を経ており、もはや古顔と言ってよい一軒。
時間をずらした方がゆっくり出来ると思い、到着したのは13時半過ぎ。
案の定ほかの客の姿は無く、相変わらず愛想のよいご主人に促されて、カウンター中程の席を選ぶ。
まずは生ビールをもらう。
肴に何かもらおうと品書きを眺めるが、昔に比べ種類は減っており、ご主人一人で賄える範囲に絞っているようだ。
しかし軽く蕎麦前を楽しむには、要所を抑えた不満の無い品揃えである。
ちょっと迷ったが、今回は「だし巻き」を選択。
平日昼限定の「蕎麦遊膳」というセットにも入っているが、そちらはハーフサイズなので、フルサイズで味わってみたいと頼んでみた。
焼き立ての熱々が登場したが、こちらのは「だし巻き」と言っても、一般的な出汁をたっぷり含ませた'関西風出汁巻き'では無く、蕎麦つゆを加えて焼き上げた'蕎麦屋の玉子焼き'そのものである。
綺麗な焼き色が食欲をそそり、しっかりとした火通りで食感も固めだが、見た目ほど塩気や甘味は少なく、染おろしとともに口に運べばなかなか美味い。
これは隠れた名物のようで、最近若い男女のペアが蕎麦も注文せずにこれだけを一人前ずつ食べて喜んで帰って行ったと、ご主人が笑いながら語っていた。
酒にはご主人一押しの「王禄」をもらう。
口開けを注いでくれたことも有るが、結構な味わいである。
蕎麦は今回は温蕎麦の「鴨南そば」にする。
運ばれた丼の景色は、抱き身を開いたスタイルの鴨肉3切れと焦げ目を付けた葱、それに三つ葉と柚子が色と香りを添えている。
鴨肉はしっかりとした火通りだが、その分旨味が十分つゆに溶け込んでいる。
蕎麦はやや太めの平打ちのため、適度な食感が保たれている。
つゆは見た目は醤油色が濃いが奥行きのある味わいで、蕎麦湯で割らずともそのまま飲める。
全てを平らげて満足感に浸る。
話好きのご主人とは、いろいろと言葉を交わすことができた。
主な話題はこの近所や沿線の蕎麦屋についてだが、私の話にも熱心に耳を傾けてくれて、実に快適な時間を過ごせた。
新興の店に押されてちょっと忘れられたような存在の感もあるが、ご主人はマイペースで坦々と店を営んでいる様子。
味の面でも一定以上のレベルは維持されている。
これからも時々のぞいてみたい。
脱サラながら地道な仕事振りは相変わらず
土曜日の昼過ぎに空いた時間を利用して訪れる。約2年半ぶりである。
1時過ぎの半端な時刻のせいか、先客は2組3人。
カウンター席を選ぶ。
まずはこの炎天下の砌、「生ビール」で喉を潤す。
注文は最初から決めていた「蕎麦遊膳」(1,890円)。
料理何品かと蕎麦がセットになった、昼限定のお得なミニコースである。
先に飲むには好適な肴が大皿で登場。内容はその都度変わり、今回は次の3品。
「焼き味噌」:通常より小型だが杓文字に塗って炙った「一茶庵」スタイル。甘さと鹹さのバランスが良い。
「鴨つくね」:棒状に成形され予め火の通ったものを串に刺して焼き、たれに絡めてある。歯応えは優しく味も良い。
「ゆず鴨スモーク」:仄かに柚子の香る自家製燻製。凍らせた抱き身のスライスが3切れで、溶けかかった食感が楽しい。
その後に出されたのは、定番の「だし巻き玉子」で、出汁巻きと言っても見た目も味もいわゆる'蕎麦屋の玉子焼き'。
甘さも醤油味も濃く、しっかりとした焼き上がりの懐かしい味。
酒はこれらに合わせて、主人お勧めの「王禄」をまず一合。
肴の出来とも相まってこれが美味く、もう一合追加してしまった。
冷たい「そば茶」をチェイサー代わりにもらったが、我ながらなかなか良いアイデアだった。
声掛けでお願いした蕎麦は「せいろ」。
食感ものど越しもまずまずで、仕上がりに遜色は見られない。
つゆも相変わらずの丁寧な出来。
自然体の蕎麦湯で〆て、暫し余韻に浸る。
阿佐ヶ谷では最近になって注目の蕎麦屋が次々と出現し、再び激戦地の様相を呈してきた。
こちらも開店当初は、味も店構えもその斬新さで脚光を浴びたが、今ではやや影の薄い存在となっていることは否めない。
料理の品揃えや蕎麦の出来が旧態依然では、客の目はより新しい物へ向くことは仕方ないこと。
しかしながら久々に訪れて、味の面での安定した実力が健在であることは確認できた。
(新規に7枚の写真を追加掲載)
≪2011年12月のレビュー≫
日曜日の夕刻、この日も「新国立」でのマチネ。
何処かの蕎麦屋へ寄ろうとしたが、丁度阿佐ヶ谷行きの都バスがやってきたのでこちらへ寄ってみた。
一年ちょっとのご無沙汰である。
主人一人で切り盛りしているが、混んではいなかったのでゆっくり出来た。
家に帰って更新をしようと前回のレビューを眺めるが、正直言って写真の新規掲載以外あまり書き足すことが無い。
しかしこれは決して悪い意味では無い。
注文は
「焼きみそ」:一茶庵系伝統の杓文字に塗って焼き目を付けたスタイル。西京味噌の適度な甘さが心地良い。
「鴨わさ」:レア状に炙った鴨のささみを削ぎ身にして山葵を添え醤油を垂らしたものだが、あっさりとしているが野趣は無い。
「車海老天ぷら」:‘車海老系の海老’1尾と野菜3種。色も食感もしっかりした蕎麦屋本来の流儀なので、塩などでなく’濃いめの天つゆが添えられており普通に美味い。
酒は「四季桜」の後「王禄」で、まずまずの満足感。
蕎麦は「せいろ」1枚。蕎麦の出来にもつゆの仕上がりにも、目を見張るようなものは無いが安定した仕事と言える。
内装などが少しくたびれて来て雰囲気にも精彩が欠け、開店当初の清々しさが失せてしまっているのはやや気掛かり。
≪2010年9月のレビュー≫
かつては中央線沿線でも‘蕎麦屋激戦地’と言われた「阿佐ヶ谷」も入れ変わりが多く、最近は評判を耳にすることは少なくなった。
この店は駅からは最も近いが、レイアウトに苦心の跡が見られる‘鰻の寝床’状の狭い店。
早いもので9年を過ぎたという。
この間スタッフの交代もあったが、「一茶庵蕎麦打ち教室」出身の脱サラ店主が、変わらぬスタンスで商売を続けている。
いつも昼の訪店が多かったが、今回は久しぶりに夜に寄ってみた。
料理は蕎麦屋の定番ものが主体で、味的にも技術的にも特別秀でたことは無いが、不満は無い。
「天ぷら」は蕎麦屋の仕事としてはまずまず。
「鴨」の料理も「玉子焼き」も、きちんとした仕上がり。
酒は「影虎、王禄、四季桜、東北泉」などで、珍しいものは無いが不満も無い。
蕎麦はひといろだが、なかなかの出来栄え。
挽きはやや粗目で、切りは不揃いであるが食感は良く、香りもコシもある。
「つゆ」は濃いめで、相変わらずの丁寧な仕事。
「蕎麦湯」はナチュラルであるため、後味が実に爽やか。
狭い店なので、繁忙時にはざわつき感が気になる。特に夜は顕著のようである。細長い店なので客席への気配りも不足気味。
やはりゆっくりするには、昼過ぎの閑散時が一番落ち着ける。
昼限定の「蕎麦遊膳」というミニコースは、一杯やって寛ぐには丁度良い。自慢の料理が少しづつ数品、それに蕎麦が付きお得感がある。
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蓼喰人
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店名 |
すが原(すがわら)
|
---|---|
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3310-4147 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
北口より徒歩1分 阿佐ケ谷駅から172m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
17席 (カウンター 5席 4人掛けテーブル席×3) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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緊急事態宣言が出され、しかも外での'禁酒令'が発動されると「蕎麦屋酒」をモットーとする私などは立つ瀬がない。
前日に続き、行っておきたいところに行っておこうと足を運んだのは、私にとって'蕎麦屋のメッカ'である阿佐ヶ谷。(訪店日:4/24)
土曜日の12時過ぎで人気店は何処も混んでいることが予想されるため、今回選んだのはちょっとご無沙汰のこちら。
こちらは間口の割に奥に長い'鰻の寝床'状の店。
手前の2卓のテーブル席は塞がっていたので、奥のカウンターの手前の席に通された。
以前はご主人のワンオペだったが、今回は偶々かも知れないが花番の若い女性が居た。
まずはビール(ヱビス中瓶)を注文。
肴には「にしん甘露煮」をもらう。
硬めの仕上がりだが箸を当てると楽にほぐれ、味もそれほど濃くないのは好ましい。
酒に島根の「王禄」を頼む。
肴にも「板わさ」を追加する。
蒲鉾の質はまずまずで、山葵は調合品だが悪くない。
これらで暫しの蕎麦前を楽しむ。
蕎麦はどうしようかと思ったが、久々なので天ぷらも試してみたくて、少し重いかなと思ったが昼限定の「天丼セット」を選択。
一式が角盆で登場。
小振りの丼で出された「天丼」の種は海老・イカ・南瓜・茄子・しし唐と盛り沢山で、やや厚めの衣でしっかりと揚げる天丼に相応しい仕上がり。
丼つゆに浸してから盛られているので多少しっとりしているが、その分衣も美味い。
盛った上からチョロチョロと垂らすのでは、サクサク感は残っても味に斑があり、濃い味が身上の江戸前天丼らしくない。
蕎麦は多少の切り斑は有るが、'二八'で打たれた、私にとって馴染み深い出来。
つゆのバランスの取れた味わいにも一茶庵の伝統が息づいており、徳利を使うひと手間も好ましい。
蕎麦湯はもちろん自然体のため、徳利の中のつゆも余さず割って飲み干し、満足感に浸る。
奥で作業に専念するご主人とは、今回は余り言葉を交わすことは出来なかったが、結構な高齢と思われるがお元気そうで安堵。
昔に比べメニューは狭められているが、安定した仕事ぶりは貫かれていることを確認。
振興の蕎麦屋が割拠する阿佐ヶ谷で、決して存在感を失っていないことを喜ばしく思う。
店を出てからは、この辺りの蕎麦屋の帰りに寄るのが慣例になっている「シンチェリータ」に寄り、ジェラートを頬張りながら最寄りの停留所に向かい、中村橋行きのバスの乗り帰途に就いた。