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食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
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住宅地の中には、今日だけのボクの素敵な空間があった♪
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店名 |
紫仙庵(てうちそばどころ しせんあん)
|
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受賞・選出歴 |
そば 百名店 2024 選出店
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
そば 百名店 2022 選出店
食べログ そば 百名店 2022 選出店
そば 百名店 2021 選出店
食べログ そば 百名店 2021 選出店
そば 百名店 2019 選出店
食べログ そば 百名店 2019 選出店
そば 百名店 2018 選出店
食べログ そば 百名店 2018 選出店
そば 百名店 2017 選出店
食べログ そば 百名店 2017 選出店 |
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3712-8555 |
予約可否 |
予約可 予約優先です。 |
住所 | |
交通手段 |
東急目黒線 武蔵小山駅 徒歩13分 武蔵小山駅から787m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料なし、お通し代なし |
席数 |
16席 (テーブル4席×2 小上がり4席×2) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり、掘りごたつあり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可(小学生可) 夜の営業時間は小学生以下のお子様はご遠慮いただきます |
ホームページ | |
公式アカウント | |
備考 |
予約客優先。蕎麦なくなり次第終了。予約必須。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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ボクの通った小学校からは、かなり近いところにある。
今日は久しぶりに暖かったが、夕暮れ時になると急に冷えた。
ボクは山手線目黒駅で改札を出ると、すぐさまネックウォーマーを着けた。
権之助坂を左手の歩道から暫く歩いて、大鳥神社交差点で信号が青に変わるのを待つ。
さらに歩き、多摩大学付属の中高の脇を歩いた。
この辺りには目黒通りを挟んで、家具、小物を置く落ち着いた店舗がある。
さらに歩いて、油面の交差点を左手に折れた。
住宅地の色合いが、一気に広がった。
6時を既に廻った時刻の景色を、ボクは目を右、左へと動かし記憶の隅に留めていた。
さらに5分位歩くと、道路の幅員が狭くなった。
そして、仄かに「蕎麦」の文字が浮かんでいた。
紫仙庵
5年前に使えなかったからの、リベンジかな…
入り口から、薄暗がりの素敵な店内までへの、短い間の雰囲気を楽しんだ。
扉を開ける前に奥の庭を眺めたが、残念ながらよくは見えなかった。
扉を開けると、身体が引き締まった、筋肉質のご主人がいた。
名前を告げると店内への入店を促され、花番さんへと客であるボクを受け継がれた。
ご高齢の花番さんがひとり…
最後まで、優しく、そして、付かず離れず接客した。
店内は、4人テーブルが2つ、そして小上がりのテーブルは8人だ。
ボクの前に、小上がりでは女性が2人料理を楽しんでいたが、ボクの入店直後、中年2人の男女が来て席は埋まった。
先ずは瓶ビールと蕎麦がき、出汁巻き玉子をお願いした。
時間がかかる料理だとのことだったので、こちらオリジナルで限定の「クリームチーズ大吟醸粕漬け」を追加した。
先ずは、チーズが届いた。
小振りで4切れのチーズは、ねっとりして粕漬けの味わいが漂う。
小さいから、大切に大切に、ビールで流し込んだ。
15分ほどで、待望の蕎麦がきは到着した。
その頃には、チーズは全て無くなっていた。
海苔と綺麗に擦り下ろされた山葵が付く。
醤油を、刺しチョコに注ぐ。
蕎麦がきには、超辛口の日本酒を合わせた。
プラスプーンで、蕎麦がきをこそげ落として醤油に付け口に運ぶ。
コレを繰り返した。
もっちりしていて、ちょっとばかり甘みをじんわりと感じた。
山葵醤油に付けることで、甘みと醤油、そして山葵のツンとくる芳醇さを感じた。
超大辛口の日本酒らいふく(茨城県)は、うってつけの組み合わせだった。
暫くして大振りの、出汁巻き玉子が提供された。
黄金色の料理には、大根おろしと楽しめる。
おろしに醤油を垂らし、大き目の料理に付けて口にした。
既に日本酒は大辛口のあき開き水神(岩手県)にスイッチしていた。
料理はホンノリした甘さで、出汁の旨味がじんわりとくる。
おろし醤油に付けることで、味は引き締まり、料理本来の旨味は際立った。
これに水神との相性は、すこぶる良かった。
このあと、板わさ、カタクチいわしを楽しんだ。
残っている水神と、楽しめた。
〆の蕎麦は「鴨汁せいろ」で、蕎麦は3枚にした。
気を利かせたご主人は、蕎麦を変えてくれた。
旨味、鴨からのコクが存分に伝わる。
蕎麦は違うのがわかったが、何がどうなのかはわからない。
8時半終了だったが、次から次へとお客さまが来ては、断られていた。
一回に、3組だけしか利用できない空間。
至近の武蔵小山、不動前といった駅からは離れている。
しかし使えた時には、気持ちが豊かになった。
会計を済ませると、ご主人は表情を変えずにボクに話しかけた。
「よく、召し上がりましたね。昨日テレビに出て今日の昼は大変だったんですよ。」
料理、雰囲気、接客と、充分に楽しむことができた。
店を出て、さっき来た道を戻る。
空を見ると、淡く星が瞬(またた)いている。
ちっぽけな自分でも、頑張れば楽しい時間を過ごせるんだよな。
そんな気持ちで、歩みを進めた。