（六度目の再訪）　いつでもやってる洋食屋。メニューも豊富 : レストラン ラグー

盆の最中に家人と久し振りに訪問。初めて和牛ビーフカツレツを食べた。２，２００円なのでそれなりに値が張る。まあ盆の最中に何処にも行かず、ほぼ家にずっと居るのだからこれぐらいはいいだろう。Ｂセット（サラダ、スープ、ライス）６００円との組み合わせ。

とんかつは時折食べるが、所謂、ビフカツは珍しい。同じカツでもまるで異なものである。ナイフを入れると肉の中心部はほんのり赤く、揚げ具合もいい。副菜の配置の仕方も良く、デミグラスソースも大人の味。うん、洋食を食べたという感じで充足があった。


（２０１５年２月）
嫁さんがこの店が雑誌に掲載されていて、何でもこの店のご主人の父上が築地で海産物を商っており、上質の牡蠣をここに送っているそうだとの由。もう、行かねばなるまい。家から５分だ。４月から赴任のバングラデシュで牡蠣フライはまず食えまい。今のうちに食べておかないとな牡蠣は特に。

ということで店に入り迷うことなく注文。１，３００円少しで、これに加えてミニサラダにライス、味噌汁で２，０００円程である。さて、牡蠣フライだが偽りなしに大振りで美味い。揚げてこの大きさなら生の状態ではさぞ大振りであろう。サクっと揚がっており、衣の感触も按配がいい。これまた、美味いタルタルソースとの相性もばっちりである。ここのタルタルソースは秀逸。ソースも持ってきてくれるので、両方楽しめるのがいい。大きな牡蠣フライ４つでこの値段は安い。

うむ、楽しんだ。


（２０１４年８月）
約１年振りの訪問。新チューボーですよを観ていたら、街の巨匠でこの店が取り上げられていて「おおっ！　地元の店」と思い、その際の料理がポークソテー　デミグラスソースだったので、一週間を置いて出掛けた。猛暑の正午前である。こんなに暑い盛りはあまり外に出ずに家でのんびりが一番いいのだが、ずっとそうだと鈍るし、食事の買出しと外食を兼ねる部分は最低出掛ける（この際に、本屋を覘くのは毎度だが）。

今回もその一環で家から徒歩５分ほどなので、汗も未だかかないうちに到着。早速、キリンラガーの中瓶を頼んで喉を潤し、決め打ちのポークソテーを頼んだ。嫁さんはチキンソテーである。僕はこれにライス、そして夏なので冷たいスープということでビシソワーズを頼んだ。先にビシソワーズが供されたのだが、これは幾分クリームが勝ち過ぎである。もう少しじゃがいもが強い方が良いと思う。メインのポークソテーだが、こうした食べ方は初めてである。豚が中心となるととんかつか豚しゃぶ或いは生姜焼きは何度もあるが、実はこの洋食は初めてだったと今更気付いた。しっかりとした肉をフォークで抑えナイフで切り、それにデミグラスソースをまぶして食すのだが、とんかつよりも肉汁という部分では利がある。噛めばじゅわっと弾力と共に口中を満たすそれは、なかなかに良い。ふ〜む、成る程ね。同じ様な切り方なのだが、とんかつとはまるで違う。ゆったりと楽しめた。


（２０１３年７月）
久し振りに訪問。何だか急にオムライスが食べたくなった。子供みたいだが仕方がない。フワトロの何だか上品なもんでなくて普通のやつである。さて、祝日なので何処ぞ近くの店でと、思い付いたのがこの店。凡その洋食がここで食べることが出来るのでありがたい。ビールの中瓶を頼んで、嫁さんとシェアしながら待つこと暫し。嫁さんはエビフライ弁当（１，９９０円）を頼んだ。僕のオムライスは１，２６０円である。まあ、安いとは言えないけど、こんなもんだと思う。

うん、本当に昔ながらのオムライスでいい。卵を４つぐらい使う店もあるけど、それは少しやり過ぎだと思う。卵は好きだけど日に一つぐらいが適当。オムライスなのでもう少し使う必要があるが過度に卵が前面に強いのは宜しくない。ケチャップライスの酸味も程良い。途中で何故かハイボール（最近は頻繁に飲む。暑いし炭酸が夏に似合いでいい）を頼んで、口中をさっぱりさせながら食べた。少し幸せかな。


（２０１２年９月）
約１年半振りの訪問。手軽に利用出来る店に間違いないが。家から近いと逆に足が遠のくという典型的な例である。正月を除いて朝から夜遅くまでやっている働き者のご主人のお店だが、今回、レジで支払いをする際に、気付いたのだが、もうＯＰＥＮして２５年になるとのこと。立派なものである。一所懸命、一つのことを倦まず怠らず、長年継続してやるというのは、実に立派なこと。いつでもやっているので、横を通ると満員の時もあれば時間帯によれば客が殆どいない時もあるのだが、地元の人や、この界隈で働く人に重宝されていることは、もう間違いがない。

今回は、ハンバーグを注文。ウィーン風とある。肉は１５０ｇである。僕は、この程度の量が適量。２００ｇとなると、幾分、重い感じがする。目玉焼きが乗っているのだが、それも嬉しい。
ハンバーグは大好きである。子供の様で些か恥ずかしいのだが、美味いから仕方が無い。ナイフを入れて溢れる肉汁を見るとやはり幸せになる。ステーキそのものと比べると、幾分、当たりが柔らかい感じがするし、庶民的な洋食の代表でもある。ここのハンバーグは非常にオーソドックス。デミグラスソースもきちんとした仕事の結実で、べったりとくどく甘くないのがいい。幾分、焦がした様な風味があるのが一番だが、ここのものは合格である。幾分、肉汁が足りないかなという部分はあるが、まずまずであった。ハンバーグは洋食屋のメニューの中の要である。ここは、きちんとしたものを出す。今度、訪れた際は、何を頼もうかな？！


（２０１１年３月）
この日は３連休の最終日。朝からしのつく雨である。大震災の被災状況が拡大する状況をＴＶでみながら、まんじりともせず、近くのスーパーに夕食の食材等を買いに行く前に、初めてここで食事をした。スーパーとは目と鼻の距離にある。雨が降っていることもあり、近くで軽く昼食、買い物後は、家でゆっくりしようという平凡な一日である。休日に家にいる時の雨はきらいではない。街のほこりや汚れを洗い流してくれるし、隅田川を叩く雨を静かに見ているのは悪くない。心静かに本を読んだり音楽を聴く絶好の機会でもある。

さて、この店、店のマークになるのかな？　それを見て、最初はフレンチかトルコ料理の店かと思っていた。店の前はよく通るし、いつでもやっているので、何て商売熱心な店だろうと見てたのだが、果たして、年末年始以外は朝早くから、夜遅くまできちんと営業しているのだな。立派なことである。何となく訪れる機会がなかったのだが、こうした状況なので気分転換の外食も近場で済まそうとのことで訪れたのである。店は、この場所柄、休日の人口が平日に比べて相当減ることもあり、又、降雨の休日の最終日。混んでるはずも無いが、入店した時は、男性一人の客と４人家族のみ。入店後、食事をしている際に、数組が来店したが、いずれも常連客と思しい。会話や所作がそれを如実に物語っているのですぐに、それと判る。確かに、店は昔の少し大きな喫茶店という感じで、何だか洗練されてるとは言えないけど、何だか落ち着くのである。混んでいない場合は尚そう感じるだろう。

注文はメニューを見ながら決めたのだが、この店のメニューは相当に豊富である。洋食は種類も多く、百花繚乱、千差万別なので、唯でさえ迷いやすいのだが、この店のメニューを見ているとそれは必然になるだろう。暫し、黙考（う～むと声を出していたのでそうではないな）しながら、選んだのは、チキンソテー　トマトバジリコソースである。これにサラダとライスを頼んだ。先ず、最初にサラダが供されたのだが、これは極々普通のもので、特段コメントをする様なものでもない。メインのソテーが重要なのだが、うむ、充分に満足・堪能するものだった。これは、何も最上級の鶏肉を使用して云々ということでなく、普通の鶏を、きちんと調理しており、火の入れ方もいいし、トマトソースの按配もいい。好みにもよるが揚げたガーリックスライスの風味もよく、調和のとれた一品である。付け合わせもじゃがいも、ほうれんそう、にんじんとメインに比して弱く見えず、きちんと主張があるということ。ライスの量がもう少し多いとありがたいが、全体のバランスがいい。
家の近所なのに、ちょっと行くのが遅かったなと後悔を少ししたぐらいである。嫁さんの選んだグラタンは少しクリーミー過ぎるかなとは言っていたが、牡蠣が結構入っていたので嬉しいとのこと。当然だろうね。メニューは豊富なので、もっと色々試してみたい。

この店、箱崎のＴ－ＣＡＴのすぐ近くである。バスに乗る前や空港から戻った時の利用にはいいと思う。