使い勝手も良く、明るいイタリアン : Che Voglia! 三越前コレド室町1

先日、珍しく日本橋・三越前エリアをフラフラ。そんな時ランチで伺ったのがこちら「Che Voglia! 三越前コレド室町1」さん。三越前駅A6出口直結のコレド室町１という商業施設に入っています。お店は２Fにあります。こちらはイタリアンレストラン品質認証マーク取得しているらしい。こちらはパリパリした感じの極薄ミラノピッツァを売っています。私はどちらかというとコルニチョーネがしっかりあるモチッとしたナポリピッツァ派ではありますが、こういうのもたまには好きです。石窯で焼いているみたい。土日終日は通し営業をしているから便利ですね。

注文した物は

お任せ前菜６種盛り合わせ　１８００円
クアトロフォルマッジ　　　１９００円


ワインは

TAI IGT. VENETO ORIENTALE / MOSOLE 　グラス９５０円
タイIGT / モゾーレ
DOLCETTO D'ALBA / RUGGERI CORSINI　グラス９５０円
ドルチェットダルバ　ルッジェーリ　コルシーニ


をお願いしました。休日ランチから飲みますね（笑）。

最初に、お任せ前菜６種盛り合わせが来ました。これは何人前なのかな？たぶん、２、３人前だと思います。６種盛り合わせってのもなかなか豪華ですね（笑）。何が入っているのか・・・。パテ、パプリカなどのマリネ、タコのトマト煮込み、カポナータ、牛たん、生ハムをパリパリにしたやつ、イワシなどがのっていたかな。これで６種類あります？店員さんが説明してくれたと思います。結構、いろいろ入っていて、豪華。こりゃあワインが進みますね！ちなみに、前菜は一人の場合は少なめに作ってくれるというサービスもあるのかな？私の斜向かい辺りに座っている女性のお一人様を観察していると（おい！）、店員さんがお一人であれば、前菜盛り合わせは一人前にもできますみたいなことを説明しているように聞こえました（耳いいなぁ。おい。）。店員さんに聞いてみて。

最初のワインは、白ワインにしました。ヴェネト・オリエンターレです。これはイタリアのテヌータ・モゾーレという造り手のワインヴェネト州の土着品種のタイという土着品種を使ってます。隣のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州でフリウラーノと呼ばれているアレですな。ワインの世界は作っている土地でブドウの名前がコロコロ変わるのがややこしい。方言みたいなもんなんでしょうかね（笑）。味的には、すっきりした辛口ですが、結構、ブドウの成熟度はありそう。柑橘もありますが、もうちょっとリンゴとかそういうのもありそう。黄色果実までは私は感じられなかったかな。アルコール度数は12.5％くらいは出てるのかな？もうちょいあるか？ミネラル感は結構あり、酸味もありますが、ピリピリするというほどではない。結構、飲みやすいイタリアンワインです。ネットで買えるのかなーと思ったのですが、あんま売ってないのかな。直輸入とかはできそうでした。

前菜途中から赤ワインも飲みたくなったので、ドルチェットダルバ・ルッジェーリ・コルシーニですね。これはピエモンテの赤ワインです。名前のとおり、ドルチェットというブドウを使ってます。ポデーレ・ルッジェーリ・コルシーニという造り手のものですね。ドルチェットもイタリアの土着品種ですね。ピエモンテというとネッビオーロをイメージします。それに比べるとややマイナー。ドルチェと聞くと、イタリアンではデザート？となり甘口なのか？と思うかもしれませんが、甘いワインはあんまないと思います。ネッビに比べると果実味があるので、昔の人がそう呼んだらしい。これも果実味があって赤系果実のフルーティーな感じ。酸は少なめでタンニンはマイルドって感じかな。ドルチェットは、軽めの前菜にもお肉にも合わせられそうな感じで、万能ですね。ピエモンテ的には、ネッビよりも育てやすいので、結構、作っており、私もワインスクールのピエモンテ講座とかで、初めて飲んで意外と好きでした。高級な味はしないけどね（笑）。こっちはもうちょっとアルコール度数が出ている印象で13％以上はありそうかな。

ピッツァは、クアトロフォルマッジです。相変わらず食いますな（笑）。４種のチーズピッツァ。モッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラ、リコッタ、グラナパダーノが入っているとメニューに書いてありました。結構、しっかりブルーチーズの風味がして、私が大好きなリコッタも入っている♪生地は薄焼きでパリパリっとしており、蜂蜜も付いてました。個人的にリコッタが入っていると、そこにブルーチーズや蜂蜜が絡んで美味しいのです（笑）。そんな訳で、リコッタが好きです。まぁ、チーズプロフェッショナル的には、リコッタはチーズではないのですが（笑）って、資格を取ってから知りましたけどね。

暗記しましたが、乳等省令によると、チーズとは、「乳、バターミルク、クリーム又はこれらを混合したもののほとんどすべて又は一部のたんぱく質を酵素その他の凝固剤により凝固させた凝乳から乳清の一部を除去したもの又はこれらを熟成したもの」と定義されてます。リコッタは、この除去される乳清（ホエイ）を主として原料にして熱凝固しているので、チーズではなく、乳又は乳製品を主要原料とする食品に分類されます。スーパーで見てみて下さい。どうでもいいことです。こういうのにワクワクしちゃうあなた。チーズプロフェッショナルになりましょう（笑）。勉強を始めると想像以上に細かい試験だな・・・と引くかもしれませんが。ほとんど記述だし。

私が前述の赤ワインを待ってたのですが、なかなか来なくて、日本人の店員さんに、赤ワインが来ないんだけど確認してもらえませんか？と尋ねると、リーダーと思しきイタリア人の男性が、「すみません。時間がかかってしまって・・・。」と申し訳なさそうに言ってきました。いや、別にいいんですけど・・・。彼が「これ遅くなったので、サービスです。」と小さめのグラスで

SIR MAIALE BARBERA RUBICONE / MORINI　グラス１２００円
サー　マイアーレ　バルベーラ　ルビコーネ　モリーニ

をくれました。なんと！しかし、結構、普通に入ってる気がするが・・・（笑）。たぶん、彼もなんとなーく私が、きちんと前菜もピッツァも頼むし、ワインもなんとなくペアリングを意識して注文してるなというのを感じ取ったみたいで、この後、めっちゃ話しかけてきました。私が、これまた彼に、このワインはこんな感じですね。こっちはこんな印象ですかね。などとイタリア人に喋るので、彼も楽しくなってしまったらしく、「お客さん、ワイン好きなんだね。このワインバル、立ち飲みだけど、ワインもご飯も良いよ。私も行くし。」と彼が行ってるワインバルを教えてくれました（笑）。イタリア人からも情報収集する変な人になってしまった・・・。でも、イタリア人が気に入ってるならいい店に違いない。行ってみよう。最後の方はGrazieとか言ってました（綴り合ってます？）。

いただいた、ワインは、サー・マイアーレ・バルベーラ・ルビコーネ・モリーニですね。これは、名前のとおりバルベーラというブドウを使ってます。モリーニが造り手でカナル・ディ・モリーニのことでしょう。ルビコーネはエミーリア・ロマーニャ州に流れている川ですな。そこらへんのブドウってことでしょう。これはI.G.P.だと思うので土地の名前が重要なんでしょう。これも値段的なのはよく分からないです。結構、しっかり樽香が感じられるワインでした。小樽熟成なのかな？ちょっとよく分からないけど。バルベーラっぽい、やや熟成感のあるダークチェリーやブラックベリーなどの黒系果実とフルーティなアロマがあります。結構、タンニンもしっかり。バルベーラって酸は強めだけど、タンニンはやわらかい印象かなと思ってましたが、これはたぶん樽がしっかり効いてるんだと思います。それ由来のタンニンかもしれません。アルコール度数はこれが一番高そうな印象です。

あぁ、店のご厚意で結局、昼間っから飲んだくれてしまった・・・。あぁ。まぁ、すぐ抜けるか。お店にはポールハンガーと荷物カゴがありました。店員さんは仕切っているイタリア人の男性が１人。あとは日本人の男女が２、３人くらいいたかな。接客は悪くない感じです。高級な接客とは思わないけど、雑ではなくアットホームな感じかもしれません。お店も天井が高くて窓も大きいので明るいです。窓側は桜の木が植わってるなんちゃら通りに面しているので、季節によっては桜や新緑も眺められるのでは？ランチもクレジットカードが使えて便利でした。いいですね。

ごちそうさまでした。前から一度行ってみたいなと思っていましたが、このエリアのイタリアンとしては結構、オススメだと思います。料理も美味しかったし、グラスワインも多い。イタリア人の彼の気遣いも嬉しかったです。良かったらどうぞ。

P.S　食後、近くの福徳神社に行きました。お参りして、いつも通りお願いをもにょもにょもにょ。おみくじを引いたら大吉でした。こりゃあしばらくいいね。ちなみに、こちらの神社は・・・金運にご利益があるパワースポットらしい。豆知識でした。