旨辛モツつけ麺(並盛)＋半熟玉子天＠三丁目の手打うどん : 三丁目の手打うどん

西武鉄道池袋線武蔵藤沢駅より徒歩11分。

東口の階段を下りてすぐ左手にある遊歩道？に入るとグリーンガーデン武蔵藤沢というショッピングモールの駐車場に出るので、その中を抜けて突き当たりの道を右に。200ｍ程先の東藤沢信号を左に曲がり、道なりに250ｍ程進むと右側に店がある。

店の向かいの駐車場に7台分スペースが確保されている。

こちらは2008年に開業のうどんの店。袖看板に「懐かしのうどん」と書かれている通り、この地域で昔から食されている武蔵野うどんを提供する店。

店主の方は子供の頃から慣れ親しんでいたいたうどんを食べさせてくれる店がなかったので、自らうどん店を開業したのだそうで。地粉100％使用でその味わいを再現しているとのこと。

開店5分前の11:25着。待ち客0名でポールポジション獲得。開店後は着々とお客さんがやって来て後客14名。カウンターと小上がりのテーブル席がほぼ一杯に。

店内は厨房前カウンターに3席。小上がりに掘りごたつ式の4人掛け座卓が4つ。厨房に店主の方と女性1名。

注文はQRコードを読み取ってスマホから注文するスタイル。やり方が分からなかったら言ってくださいと店主の方から言われたが、この辺は特に苦にしないので、さくさくと入力する。

基本メニューはつけ麺、かけ麺、冷やしぶっかけ麺の3種類。つけ麺は定番の肉汁つけ麺やカレーつけ麺、冷たい汁の冷つけ麺など。かけ麺は力うどん、岩海苔うどん、肉うどんといった具合。武蔵野うどんの店でぶっかけがあるのはちょっと珍しいかも。天ぷらはカウンター上のボードとスマホにラインナップが掲示されている。

他の方のレビューを拝見するとカレーつけ麺が評判なのでそちらを頂こうかと思っていたが、季節限定なのかしら？旨辛モツつけ麺というのを発見。「ゴールデンポーク」のモツを使用したサイボクとのコラボメニューらしい。カレーつけ麺は定番なのでまた来れば頂けるし、今回は旨辛モツつけ麺を注文することに。

サイドメニューで「ゴールデンポーク」のモツの天ぷらというのがあって面白そうだったけど、そこまでモツだらけにしなくても…と考え直して、本日の天ぷら一覧の中から半熟玉子天を。

うどんは都度茹でなので、提供までにまあまあ時間が掛かる。店主の方がうどんもつけ汁も天ぷらも、調理は全て自ら作業を行っているようだ。

14分程で旨辛モツつけ麺が提供される。

平皿に若干捻れが入ったベージュ色のうどんと耳。つけ汁の器に少し濃い目の醤油色の汁と豚モツ、筒切りの白ねぎ。薬味皿に小口切りの白ねぎとほうれん草。そして別皿に半熟玉子天。

うどんは並盛で300g。うどん店の場合茹で後の量の表記が多いのでてっきりそうなんだと思っていたが、こちらはたぶん茹で前表記のようで。思っていたより量が多い。

ほんの少し麬が入ったような感じの地粉のうどんは、しっかりとした硬めの歯応えで小麦の味が濃い。小麦の香ばしさが感じられる正統派武蔵野うどんという趣。いや、何が正統なのか良く分かっていないんだけど。

旨辛というので、辛味がしっかり来るのかと思っていたが、そこまでではなく。ピリ辛程度。表面に辣油が浮いている訳でもなく、どうやって辛味を付けているんだろう？

つけ汁は鯖節や鰹節の出汁がしっかりと感じられて、そこに返しの醤油ががきりっと立っている味わい。ただし返しが濃すぎるほどではない。豚モツはしっかりと処理されていて柔らかめの食感。そしてモツ由来の脂がつけ汁に合わさって、豚バラ肉が入る肉汁とは少々異なるコクのある味わいになっている。

うどんはつけ汁に浸けると少し硬さが緩んできて、少しもちっとした食感になってくる。地粉使用のうどんはこの緩みが特徴的。この手のうどんはやっぱり地粉じゃないと。

半熟玉子天は武蔵野うどんの店ではちょっと珍しいかも。讃岐系のうどん店でぶっかけと一緒に頂くのが好きだったりするのでつい頼んでしまったが、つけ汁タイプのうどんだと若干持て余し気味…。結局、少しだけ塩を振ってそのままパクリと頂くことに。

うどんと具を全て頂いて、つけ汁も返しが濃い感じではなかったのでそのまま飲んでご馳走さま。

こちらのうどん、私が期待している武蔵野うどんにほぼ一致するような、地粉の旨みをしっかりと感じることができて、とても美味しく頂くことが出来た。「ゴールデンポーク」のモツも少し辛めのつけ汁にとてもよくマッチしていたし。

次回訪問時には野菜カレーつけ麺を是非試してみたい。後から来たお客さんの注文でもカレーつけ麺が多かったので、今回はパスしてしまったがやっぱり一度は頂いてみたいなと。

ちょっと遠い場所なんだけど、何度かお伺いしてみたいと思う程に気に入った。あまり間を空けずに再訪したい。