予算2,500円!予約して、交通費をかけても食べたい広尾の厳選フレンチランチ

予算2,500円!予約して、交通費をかけても食べたい広尾の厳選フレンチランチ

各国大使館が多く、外国人も多く住む街、広尾。そんなエリアはフレンチ激戦区です。高くて美味しいのは当たり前ですが、ランチならばリーズナブル。名店かつリーズナブルであれば、誰が食べても美味しいランチになるはずです。ランチ向上委員会があなたのランチを向上させていただきます!!

記事作成日:2014/12/25

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる505の口コミを参考にまとめました。

肩肘張らずにみんなに楽しんで欲しい名店のリーズナブルなフレンチ

フレンチは、日本では特別な日にいただく料理。それゆえに高価な料理になりがちです。でも、特別な日は誰にでも訪れると思います。特別な日に普段よりちょっとだけ予算をプラスして、特別な料理をいただいてみませんか?
そんな夢のような話ですが、ランチなら可能です。フレンチ激戦区広尾の名店が、あなたを夢のような世界にお連れいたします。

ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル

オーナーシェフが、フランス修行中に各地で出会った郷土料理をそのテロワール(風土)を感じるよう本場さながらにじっくりと手間をかけて提供するコンセプトに偽りは無く、まるでフランス旅行をしているような料理たちです。

2014年秋発行の食べログムック『食べログの美味しいお店BEST100』で28位にランクインして実力派のお店です。

フランスの田舎風の落ち着いた雰囲気のお店は、隠れ家のようで窓から入る日差しすら柔らかく感じます。

フランス各地のテロワール(風土)を感じて欲しいフレンチ

ランチメニューは、2,000円+税で、前菜4種から1品チョイス・メイン4種から1品チョイス・気まぐれデザート・コーヒーor紅茶orハーブティーです。
前菜、メインともに1種は、プラス料金が必要なものが含まれていますが、その分、レベルの高い1品が用意されています。

■前菜「ピペラード ~バスク地方の卵料理~」
スペインとの国境を形成するピレネー山脈のあるフランスのバスク地方の料理です。
スクランブルエッグをよりゆるくしたような卵料理にに塩漬け豚バラ肉(燻製にしていないベーコンといった感じ)をカリカリに焼いたものをのせて提供されます。
エスプレット(唐辛子)やハーブなどが効いて、ちょっとスパイシーな感じです。この効き加減が絶妙で、「香る」程度。
野菜の旨みがあるスクランブルエッグと程よく脂も残る豚肉の味のバランスがいいですね。
エスプレットは、大航海時代にアメリカ大陸から渡ったもの。アメリカ大陸を発見したコロンブスですが、本人はイタリア人でスペインの女王からの援助を受けて航海に出ました。
ヨーロッパの国は地続きなので、相互に影響し合いながら文化を形成しています。スペインの香りを感じるフランス料理です。

■メイン「白金豚の胃と腸の白ワイン煮 カーン風」
シードルやカルヴァドスを使って煮込んだ本物のカーン風トリップです。
味も、素晴らしく、この繊細な味付けで臭みを消すのは相当な技術がいることでしょう。トマトやニンニクで臭みを消すトリッパなら私でもそれなりのものが作れますが、ここのトリップは真似して作ることは不可能ですね。
下茹でをしっかりすることで臭みを抜くこともできますが、腸の脂が程よく残っています。これは時間にものを言わせて解決したのでなく、高い技術の証ですね。
臭みが無くなったモツに野菜や酒類の甘みや旨みを足して、上質な煮込みに仕上がっています。
唐辛子も別盛りで添えられていますが、これぞ、「お好みで」使うように添えられたもので、使わなくても完成された味です。

■シェフ気まぐれ本日のデザート
メインのチョコレートムースは、滑らかかつ濃厚で上質です。
他に、自家製アイスクリーム・マカロン・フルーツなど、立派な内容です。これとお茶だけでも1,000円ぐらいの価格をつけても相応なぐらいです。

デザートに合わせるお茶も、コーヒーor紅茶だけでなく、ハーブティーが選べるのもポイントが高いです。

アトリエ・ド・アイ

ミシュランひとつ星のシェ・トモであったお店ですが、銀座に移転したことにより、アトリエ・ド・アイとなりました。
シェ・トモの精神を引き継ぎつつも、気軽に楽しめる本格ビストロになっています。

盛り付けの美しさは、食べるのが惜しいぐらいですが、見た目だけでなく美味しさも抜群です。

モダンで重厚感のある店内は、デートにも適しています。

華やかな盛り付けは、女性に食べていただきたいフレンチ

ランチメニューは、前菜3種、メイン3種、デザート3種の中から、各1種類ずつを選ぶプリフィックススタイルです。それにコーヒーor紅茶がついて2,000円+税という低価格ぶりは驚きですね。

■前菜「ホワイトアスパラとグリーンアスパラのテリーヌ 薫製にかけた帆立貝を添えて」
春に訪問したので旬のアスパラを使った前菜でした。テリーヌは食感のしっかりしたゼリー寄せで断面のアスパラはホワイトとグリーンの2色で美しいです。軽く燻製にした帆立の貝柱との相性は良く、ソースも軽めでアスパラや魚介とよく合うものです。
見た目にも非常に美しいですね。

■メイン「ウサギもも肉のシューファルシー」
日本人にはびっくりの食材ですが、ヨーロッパでは、さほど珍しいものではありません。
盛り付けは、大変凝っており、緑黄色野菜で作ったピューレでうさぎの耳を描いて、メインのキャベツ包みの部分が顔となって、うさぎの顔を表現しています。写真の方向を意識して撮影してみましたが、どうでしょうか?
味わいは、うさぎ肉自体が、脂が少なく鶏肉に近い食感で少し野趣がある味わいです。包み焼きでうまく味わいを閉じ込めてますし、ソースも肉質に合った濃さで作られており、バランスがいいですね。また、耳部分のピューレもソースとして一味違う食べ方もできるので、飽きずにいただけます。

■デザート「サクラのモンブランとシャルトリューズのソルべ」
さくらあんを使うことで春の季節感を強く出しています。その分、フレンチというより和菓子に近くなっているモンブランですね。
合わせるソルベは、シャルトリューズという薬草系のリキュールのソルベです。さくらあんでねっとりとした口の中をさわやかにしてくれます。
見た目だけでなく盛り合わせた2種のバランスも素晴しいですね。

ビストロアンクゥー

長野と千葉の契約農家で栽培された種類豊富な有機野菜は、フレンチでありながら肉や魚だけでなく、野菜も主役としてくれる一皿に仕上げてくれるビストロです。

マンションの2階部分を住居からレストランに改装しているため、一般的な飲食店よりも、家庭的で落ち着いた雰囲気の店内です。古い建物ですが、上手に改装していますし、内装もちゃんとしており、居心地がいい空間づくりがされています。

野菜の使い方が絶妙な大人のフレンチ

ランチコースの『ムニュー プレジール』は1,650円。前菜・メイン・コーヒーor紅茶です。
前菜は、『有機・季節野菜のサラダ』か『本日のポタージュ』の2種類からどちらかを選択、メインは、3種類から選べます。

■前菜「有機・季節野菜のサラダ」
とにかく野菜の品目数が多いです。広尾界隈のフレンチのお店で、見た目重視のお店では、葉物の生野菜だけで華やかに見せるスタイルのお店もありますが、ここは、加熱した根菜やきのこなども入るのでしっかりしています。また、トマトや大根などのメジャーな野菜も色合いが、一般的なものと少し異なります。希少な品種の野菜を使用しているのでしょう。
食べログのこのお店のトップに記載されている食べるべき一品が「アンクゥー風 有機野菜と季節野菜のサラダ(1,550円)」である理由が良くわかりました。
味付けは、シンプルなものです。酢・オイル・塩などで調製されていますが、ドレッシングの味で押していくのではなく、野菜ひとつひとつの素材の味を活かしていくという感じです。
フレンチらしい完成度でありながら、素材の味を愉しむ料理を好む日本人の嗜好に合ったサラダです。

■メイン「本日のお肉料理(イチボのロースト)」
イチボは、牛のおしりのあたりのお肉です。肉質は価格相応で良好ですが、やはり、メインでも野菜が存在感を示してくれるのがこちらのお店の特徴です。
付け合せの野菜の色の美しさに惹かれます。黄色のニンジンやインカのめざめらしき紫色のジャガイモなど、茹でたものがあり、焼いたものがありと、素材に合わせた調理がされて、脇役とは思えない活躍ぶりですね。
マッシュポテトからセロリの香りがします。色は白いので、根セロリ(セロリアック・セロリラブ)を使っているのでしょう。ジャガイモとの混合比は不明で、ともすれば根セロリだけでできているかもしれません。
ヨーロッパ特有の野菜で、日本でお目にかかることは少ないのでとても珍しくインパクトが強い付け合せですね。

デザートはコースにつきません。別メニューで、アイスクリーム&シャーベットなら300円、他のメニューでも700円程度で用意されています。
好みで選べるのが嬉しいですね。

※本記事は、2014/12/25に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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