香ばしい焦がしにんにくがたまらない熊本ラーメン♪ : 熊本ラーメン 黒亭 本店

＜お店について＞
こちらは平林武良、絹子夫妻が1957年に創業した熊本ラーメン店。
屋号は、創業者平林武良氏の好きな色であった黒にちなんで名づけられたのだとか。
夏休み期間中の平日10時50分頃の訪問で並ばずに入れましたが、
食べ終える頃には満席となり待ちが発生しました。


・駐車場
店舗から50m程西に進んだ場所（味処はまの南側）に6台分（P1）
店舗から70ｍ程北に進んだ場所（旭タクシーの北側）に9台分（P2）

・席構成
カウンター席…厨房を囲むようにL字型に8,9席
テーブル席…4名がけや2名がけが計8卓程

・その他
待ち客用として店頭に冷水ポットあり。
子ども用の器やフォーク等あり（お椀はくまもん柄）。
卓上に冷水ポットあり。


<料理>
■玉子入ラーメン…850円(税込)
玉子が大好きだった初代女将が考案したというこちらの定番メニュー。
味玉ではなく、生の鶏卵の卵黄が2個のっている珍しいラーメンです。
トッピングは、
　・豚チャーシュー3枚くらい
　・鶏卵の卵黄2個
　・もやし
　・キクラゲ
　・刻み万能ネギ
　・焼き海苔
だったかと。
スープの表面にはこげ茶色の焦がしにんにく油が浮かんでおり、
着丼と同時に香ばしい香りが漂います。
ちなみに、にんにく抜きや少なめ、多め、後から追加も無料で可能とのこと。
スープは脂身の少ない豚頭骨のみを使用して出汁を取っているのだとか。
なので、見た目よりあっさりとしていますし、獣臭さも気になりません。
気持ち塩分強めで、課長さんのヘルプもあるように感じられましたが…未確認。
とにかく、焦がしにんにくの香ばしさが素晴らしく、
塩分強めながらももう一口もう一口…と思わず飲み続けてしまいます。
なお、万が一スープがぬるいと感じた場合には、作り直してくれるそうです。
麺は以前は製麺所のものを使用していたようですが、2011年9月からは自家製麺に。
茹で加減（硬さ）は注文時に言えば“ばりかた・かた・やわ”で対応してくれるそうですが、
特に指定しない状態がお店が一番おいしいと考える茹で加減だそうなので、
指定せずに通常の茹で加減でお願いしました。
低加水の細ストレート麺（お店曰く中太ストレート麺）で、博多豚骨ラーメンと比べると太め。
茹で延びしづらい麺にするため、タンパク質が多い小麦粉を使用しているそうです。
食べ始めはパツパツとした歯切れの良い食感で、
後半はスープを吸ってコシは落ちるもののその分美味しい麺となります。
チャーシューはノーマルの「ラーメン」のチャーシューとは異なり、
「チャーシューメン」で使用しているものと同じ柔らかく程よい脂身感のあるタイプとのこと。
ホロホロと崩れるような脂身たっぷりの豚バラ肉のチャーシューを想像していたのですが、
そうではなく豚の肩ロース肉と思われるあっさりとしたもの。
ただ、よく煮込まれていて柔らかいのは確か。
玉子は玉子屋さんから届けてもらうという新鮮な玉子だそうで、張りが凄い。
お箸で掴んで持ち上げても割れません。
卵黄には触れずにスープや麺をしばらく堪能した後、
れんげに卵黄を1個すくってれんげの中で割り、
そこに麺や具を絡ませて卵黄の濃厚な味を味わうというのがお店オススメの食べ方とのことなので、
その通りいただきました。
卵黄はこだわっているだけあり甘味のあるねっとり濃厚な味で、麺と絡めていただくととても美味しい。
全体的に塩分強めなので、卵黄が加わることで中和され、ちょうど良い味わいとなります。
ちなみに、生卵が苦手な場合はゆで卵1個に変更することも可能とのこと。
関東ではあまり見かけない極細の茹でもやしはシャキシャキとした心地よい食感。
地元のもやし専門店が毎朝配達してくれる、新鮮なもやしなのだとか。
海苔は有明海産とのことですが、サイズが小さいこともあってか印象は薄め。
焦がしにんにくの香ばしさがたまらない、感動的な一杯でした。


■ラーメン…630円(税込)
こちらのお店の基本となるメニュー。
トッピングは、
　・豚チャーシュー4枚くらい
　・キクラゲ
　・刻み万能ネギ
　・焼き海苔
だったかと。
こちらもスープの表面にはこげ茶色の焦がしにんにく油が浮かんでおり、
着丼と同時に香ばしい香りが漂います。
「玉子入ラーメン」との違いは、
こちらの方がトッピング（玉子ともやし）が少ないのと、チャーシューが異なる点。
チャーシューは、薄切りのものが4枚。
「玉子入ラーメン」のチャーシューとは異なり、脂身がほとんど感じないあっさりした食感。
豚のモモ肉でしょうか。
悪くはありませんが、個人的には「玉子入ラーメン」のチャーシューの方が好み。
比べてしまうと物足りなさはありますが、650円でいただけると考えると十分過ぎる一杯だと思います。