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ラーメン目当てで行くよりは・・・
今年初の土曜日出勤。
今日のお昼は、ここ【北海ラーメン】札幌駅前店。
平日のお昼と違って、ここのところ土曜の仕事日だけ、ご褒美で外食ランチが定番になってきた。
ランチといっても、今のところラーメン店ばかり。
今回のレビューは、”土曜出勤お昼のラーメンシリーズ”、第四弾である。
実は私は、毎朝の通勤途上、この店のひときわ目立つ赤い看板に、微妙に誘惑され続けていた。
立地的に見て「行きたい店とはきっと違うだろうなぁ・・・」とは思うものの、毎朝目にしていると、流石にサブリミナル効果のようなものが現れてくるのだろうか。
いつのまにか、「一度、行ってみるか」という気持ちが生まれていた。
ここのフロアにあるラーメン屋は、多分、何十年か前に来たことがあると思う。
ただし、この【北海ラーメン】であったかどうかは覚えていない。
ちなみに、ここでの食事が終わった後も、同じ店であったかどうか全く思い出せなかった。
そのため、ほとんど初入店の面持ちでの訪問である。
さて、訪問。
訪問時間は13:10分頃。
暖簾をくぐって店内を覗く。
世間の昼休み時間とは、少し遅れての入店のため、そんなに混んでいないだろうと思っていたが、ところがどうして、結構な混み具合である。
近所のOLと思われる集団がワイワイと、私の横を通って入店して行く。
土曜のこの時間でも、ランチタイムの客足の衰えはないようだ。
テーブル席も一杯で、カウンター席が少し座れる状態。
ぱっと見、なんともゴチャゴチャしていて、あまり落ち着けそうにない店内の雰囲気。
思わず入店をためらってしまったが、いまさら他店へ向かうのも難しいため、思い切って入店することに。
ここは入口で、券売機の食券を購入する仕組み。
この店、店名にラーメンの名を冠しているが、メニュー構成は完全に中華料理店である。
雰囲気も東京の下町あたりにある、○○飯店といった感じ。
私は、相変わらずいつもの定番オーダーの”味噌ラーメンの大盛り”と思ったが、券売機のメニューボタンの配置が非常に判りずらい。
中華料理の定食、単品メニューがたくさんあり、私の希望の”味噌ラーメン”のボタンが、なかなか見つからないのだ。
多様なメニューのボタンがあるが、その配置上の規則性が、初見の私にはなかなか判りずらく、オタオタしてしまう。
常連客なのだろうか、後ろに並んでいる客がイライラしている様子。
結局、味噌ラーメンのボタンのみ、やっと見つけて押し、大盛りの食券はついに見つからず、あきらめることにした。
小ライスがサービスということのようなので、普通盛りで我慢することに。
食券を持って、どうしようか、どこへ座ろうかと、しばし呆然と立ったまま。
テーブル席だと、相席になってしまうし、カウンター席は食器が片づけられていなかったり・・・・。
すると、バイトと思われる若い女性がやってきたので、食券を手渡す。
そして、「こちらへどうぞ」と、奥の片付いてきれいなカウンター席を指定される。
そして、小ライスを付けるかどうか確認されたので、お願いする。
私としては、珍しい組み合わせのオーダー。
やっと落ち着き、待つことに。
店内を観察すると、カウンターの上には、日本酒の中瓶がずらりと並ぶ。
店内の雰囲気は、やはりどう見ても、ラーメン屋のスタイルには見えない。
座席の配置が、長居をする客向けに配置されている感じがする。
どうも、ここは飲める中華料理店といった趣で、お昼よりも夜に力が入っていそう。
毎朝、看板を見ながら「ちょっと、行きたい店とは違うかなぁ・・・」と、思っていたのは、こういうことなのかもしれない。
そのため、実は最初から何となく薄々感じてはいたのだが、ラーメンそのものに、あまり期待できないかもしれないと、思い始めてきた。
他の客の注文もランチセットメニューや定食メニューが多いようだ。
すると、割と早めの待ち時間で、木製のお盆に載った味噌ラーメン到着。
脇に小ライス。
そして、このビルの飲食店全店で使用できる、50円割引券(写真)も、「次回、お使いください。」と、さりげなくテーブルの上に置いて行かれた。
混んでいる割にスピーディ。
さぁ、食べよう。
う~ん・・・・・・・・・・。
まず、なんというか・・・・・・・。
おいしいとか、おいしくないとかではなく、私の口には合わないなぁ。
まず、スープの酸味が気になる。
味噌は、ややとがった風味の赤味噌。
そして、このスープは、基本となる味噌スープに、野菜を何か特殊なタレで炒めて、ラーメンに載せたのではないかと思われ、食べ進むと、その特殊なタレが味噌スープと混じり合っていくような感じがした。
ラー油らしき、赤めの油分もチラホラと見える。
味噌ラーメンと思わず、その野菜を食べることに集中すると、これはこれでおいしい。
多分、ここの【野菜炒め】は、結構おいしいのかもしれない。
麺はやや細目で、ゆで加減も悪くないのだが、どうもこれもちょっと私には・・・・・。
スープとのバランスにおいて、スープの味の方が強すぎて、麺のうまみが感じられないのだ。
麺の存在がまったく印象に残らないのである。
チャーシューについては、正直、おいしい部類に入るとは思うのだが、ちょうど脂身のところが冷たい。
直前まで冷蔵庫に入っていたと思われる。
他の部分はスープの熱さで、温度が馴染んだのだろうが、脂身部分は熱の伝導が悪いのか、冷たいままである。
これは、なんとも・・・・・。
一応、プロの出す料理である。
トータル的にみて、これは【札幌ラーメン】ではないなぁ~。
もちろん店側も、店名は【北海ラーメン】であり、【札幌ラーメン】とは、どこにも打ち出されていない。
私事で恐縮であるが、私は20代前半に関東の北部地方で7年間暮らしていたことがある。
その土地にも、当然ラーメン店はあり、時折、札幌ラーメンの看板を掲げている店に出くわすことがあった。
そして、故郷の味がここで?と、期待を込めて食して、がっかりした経験がある。
うまい、まずいではなく、とにかく”違う”のである。
ここのラーメンはなぜか、その当時のそのラーメンを思い出した。
また、世に出回っている、高級インスタントラーメンも、ここのラーメンのようなタイプをモデルにされているのではなかろうか。
どこか非常に似た、共通するテイストを感じる。
そして、この店について。
多分、最初は店名が示す通りのラーメンの専門店だったのではなかろうか。
でも、ここはオフィス街。
官庁施設も近くにたくさんある。
立地条件としても、ここで営業を続けて行くのは、かなり至難であることは想像に難くはない。
夕方以降は、ちょい飲み系の晩酌セットメニューが必要なのは商売としてなんとなくわかる。
このビル内の他のテナント店も、けっこう晩酌メニューのポップが店頭に貼られていた。
しかし、この店はそれが高じて、完全に中華食堂兼、中華居酒屋と変化してしまったのではなかろうか。
この場所で生き抜いていくための経営努力の果てが、現在のこの店のありようなのであろう。
ラーメンを食べるお店としては、私は残念ながら次は無いと思う。
しかし、この店の良い意味で気になった点も確かにある。
それは、味噌ラーメンに載っていた、野菜炒めがとてもうまかったこと。
この点については、改めて強調しておきたい。
そのため、他の客がオーダーしていた、数々の中華メニューについては、ずいぶんチラ見したが、ぜひ一度食べてみたいと強く実感させられた。
とても、おいしそうであった。
また、そのそれぞれのお客の顔も、うまさに満足した表情が多かったのも印象的であった。
だからこそ、この店の長年のこの繁盛があるのであろう。
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店名 |
北海らーめん 札幌駅前店
|
---|---|
ジャンル | 中華料理、ラーメン |
予約・ お問い合わせ |
050-5595-2643 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR札幌駅、地下鉄札幌駅共に地下より直結 さっぽろ駅(札幌市営)から34m |
営業時間 |
|
予算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料 チャージ料なし |
席数 |
20席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、ソファー席あり |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、焼酎にこだわる |
利用シーン |
家族・子供と | 大人数の宴会 | 一人で入りやすい | 知人・友人と こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト、デリバリー |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
電話番号 |
011-219-6335 |
関連店舗情報 | 北海ラーメンの店舗一覧を見る |
初投稿者 |
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1月の最終土曜日。
今年、初の土曜日出勤。
今日の昼食は、ここ【北海らーめん 札幌駅前店】。
ここの利用実績は、多分、はるかの昔からそれなりに複数回あるはずなのだが、私の記憶には正確に残っておらず。
レビューとしては2回目で、3年ぶりの利用。
前回、利用の印象としては、正直、あまりいい感じでもなかったかと思う店。
その店を、今回行ってみようと思ったのは・・・・・・・・。
そもそも、この近辺の飲食店について、私的にマンネリ感が漂っていて、毎度、私の仕事日のランチでは時間制限があり、がっちり時間厳守のため、それほど足を延ばしての新規開拓もできないという状況がある。
そんな中で、今回は既訪問店でも止む無しということで、今日の気分は、札幌ベーシック”ラーメン”を食べたいということから、ここの【北海らーめん】が思いついてみたということ。
ここはまた、大変、久しぶりであったことも、今回のターゲットになった理由。
ところが、確か、ここの3年前のレビューでは、”味噌ラーメン”を食べて、あまりいい印象を持っていなかった記憶がある。
そのため、「今日は、”醤油ラーメン”を食べよう!!」と、予めメニューを決めての訪問である。
万が一、今回、この”醤油ラーメン”もイマイチであれば、本当にここは、私的には、決定的にそれなりのところということになろうかということ。
さて、時間にして13:25分頃の店舗到着。
店内はそれなりに先客がいるようだが、それほどの大混雑でもない。
入り口で、例の券売機で食券を買う。
相変わらず、なかなかわかりにくいボタンの配置で、購入に戸惑ってしまう。
なんとか、”醤油ラーメン”(750円税込)と”麺大盛”(150円税込)のボタンを見つけて、食券を購入。
今回は、後ろにお客さんの列がないため、落ち着いて購入ができた。
分かりずらい券売機で、なおかつ、自分自身が常連で慣れていない場合など、非常にこのプロセスにはプレッシャーを感じるものである。
バイト風のお嬢さんに案内され、カウンター席に着く。
これもまた、相変わらずカウンター席の上にはお酒の瓶がずらりと並んでいる。
ん、今回は”焼酎”の瓶が目立つかな。
やはり、夕方以降の時間帯のこの店は、サラリーマンたちのオアシス化している様子。
ふむ、待ち時間、およそ5分ほどで”醤油ラーメン”の到着だ。
時間の制約のある仕事日の昼食では、早いということだけでも、私にとっては、結構、ありがたい。
さて・・・・・・・・。
前回の”味噌ラーメン”のことがあったため、正直なところ、今回は単なるマンネリ打破のために来たようなもので、”ラーメン”そのものへの期待は、実はそれほど大きくはない。
ところが・・・・・・・・。
この”醤油ラーメン”・・・・・・・。
見た目の時点で、結構、おいしそうなのだ。
では、いただいてみよう。
うん、まずは、すぐに目を惹く”チャーシュー”がスゴイ。
確か前の時も、この”チャーシュー”は気に入っていたような記憶がある。
ただ、楽しみは取っておこうとばかりに、セオリー通りにスープに浸しておくよう一時保存。
さて、一口。
うん、麺は昔からの、加水高目の”札幌ラーメン”スタイル。
私が今回食べたかった、基本の味で、とってもいい感じ。
私が前回の”味噌”がイマイチと思ったのは、ほのかに酸味がしたことで、”ラーメン”屋さんの”ラーメン”というより、中華屋さんの”四川風ラーメン”みたいな感じがしたこと。
その感じが好きな人には問題ないかもしれないが、私はその手の物を全く期待していなかったこともあり、大きなズレがガッカリ感に繋がっていたものと思われる。
ところが、今回の”醤油ラーメン”はいいねぇ・・・・・・・・。
もう、四の五の言う暇もないほど、率直においしい。
スープも基本のとんこつに、野菜のほどよい甘み風味が、結構、強く出ている。
”味噌”の時には感じられなかった、”醤油”スープの素のままのおいしさであろうか。
やはり、中華料理ベースの店のようなので、調理自体は手の込んだ、それなりのものが提供されているということが証明された感じである。
前回の”味噌ラーメン”の場合は、利用者とのティストの相性の問題だったのであろうかとも思える。
私は、この”醤油ラーメン”ならば、大満足である。
また、スープに浸していた、”チャーシュー”もなかなかスゴイ。
私は、ここの”チャーシュー”、好きだなぁ。
さながら中華料理屋としての、”チャーシュー”単独メニューでも提供できるようにとりくまれているかの如し。
それが、しっかり2枚、大きいのが入っているのがうれしい。
私は、今までの多くの”ラーメン”レビュ-で、”チャーシュー”がおいしいからとか、枚数が多いからといって、相好を崩すようなことは皆無であったと思う。
私にとって、”ラーメン”はやっぱり麺とスープが主役であるため、いかに”チャーシュー”であろうと、あまりトッピングには必要以上の関心はないのだ。
ところが、ここの”チャーシュー”はいい。
”ラーメン”全体を、いや丼全体を盛り上げるというのは、こういうことを言うのだろうというのを実感。
いやぁ~、私の体がもっと自由にお酒が飲める身ならば、この”チャーシュー”をおつまみに、チビリチビリと一杯やりたいものである。
うん。
3年ぶりの再訪は大正解。
ここは、私的には”味噌”より”醤油”で、印象が大逆転したという感じ。
今日のこの印象から、次回の利用も本格的に考えようと思う。
多分、この感じだと”塩”もかなりイケるのではと思える。
次回の、ターゲットも出来たようだし、今後については楽しみにということで・・・・。