山の中の船で絶品の味噌ラーメンを! : 喜味喜

喜味喜

(きみよし)

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3.9

~¥9991人
  • 料理・味3.9
  • サービス3.7
  • 雰囲気4.0
  • CP3.8
  • 酒・ドリンク-
2023/02訪問1回目

3.9

  • 料理・味3.9
  • サービス3.7
  • 雰囲気4.0
  • CP3.8
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

山の中の船で絶品の味噌ラーメンを!

およそ西日本の住人ってスキーが滑れません。

ワタシも初めて滑ったのは長野県、要は上京してからで、一緒に行った4人のうち東日本の2人は中級者並みで、ワタシと兵庫県の友人が全くの初心者でしたしね。

もっとも東日本、特に首都圏だと近くにスキー場はないんだけど、もちろん北関東や信越地方には山のようにあるし、時代もブーム真っ盛りだったから彼らにとって滑れないのって格好悪いことだったんでしょう。

それに比べ、西日本なんて雪は滅多に降らないし、スキー場はあっても山奥にしかないから、行くだけで一苦労、首都圏みたいに連れてってくれるバスとかも余りなかったし、滑れなくても別に恥ずかしくなかったから、そりゃスキーなんてしませんわな?

とはいえ、現代のヰタキューのド派手衣装で成人式に出てる若者は知らないだろうけど、実は昔、皿倉山の裏にもスキー場があったほど。

今みたいに色んな遊びがなく、選択肢は限られてたから、特に自然を使ったスキーや海水浴って、今の比じゃないぐらい盛んでしたからね。

って、ワタシが高校生になった頃は、もう営業してなかったみたいですが、まだ跡地は残ってて、その一帯だけは草原のように広がってました。

そんな滅多に積雪が見込めない所にもスキー場があったように、今となると西日本、特に九州ときたら、スキー場なんて天山と九重、五ヶ瀬ぐらいしかないような気がするから、逆に滑れる人間の方が珍しいような気はします。

ワタシだって、もう30年近く滑ってないから、初体験から3回ほど行き、やっとパラレル(知らない方のため、それで普通)まで出来るようになったのに、たぶん今じゃ元の木阿弥、雪の上だと生まれたばかりの仔牛みたいになるんでしょうけどね。

10年ぐらい前、スキーよりは子供の頃から滑ってたスケートをしたら、自分でも笑っちゃうぐらい暫く仔牛でしたから(って、15分ぐらいしたら昔の勘を取り戻しましたが、それから一週間ぐらい酷い筋肉痛でした ⤵︎)

そんな西日本の人々が多い中、なぜか広島市民はスキーが出来る人が多い。

というのもスキー場が割と近く、市内から車だと1時間強あれば行けちゃうからなんじゃないでしょうか?

聞くところによると小中学校によっては、実際スキー場に行って課外授業もあるそうだし。

地図をご覧いただければ一目瞭然ですが、広島市って実は北部、安佐北区は中国山地と評してもいいほどで、その北側、安芸太田町や北広島町、いや、廿日市市にもスキー場はありますからね(厳島こと宮島は廿日市市)

ましてや山深いから、雪は結構降り、九州みたいに名ばかりのスキー場じゃないことが多いそうです。

実際、そんな深山幽谷をワタシは体感しており、今はなき三段峡駅から中国山地を縦走した経験があるんです。

なんたって5日もの間、人っ子一人、会わなかったし、色んな野生動物とも遭遇、最も肝を冷やしたのは独りキジを打ちに行ったとき見た毛むくじゃらの物体で、個人的にはヒバゴンみたいなUMAだと信じてるんだけど、言うまでもなくタヌキやイノシシ、下手をしたらツキノワグマだったんでしょうが、そんな状況だったから、ようやく出会えたのが林業をされてるお爺さんだったけど、涙が出るほどホっとしたのを憶えてるぐらいなんです。

そんな秘境が120万都市の広島市内のすぐ北にあり、スキー場もあるとなると、そりゃ行かない手はないでしょうからね。

ですが、ことワタシとなると、だからからこそ広島市内とはいえ北側に行くのは未だに心細い。

ご在住の方には誠に失礼ながら、九州山地とは違う山深さ、悪く言えば暗さが重いんですよね。

「可部から北にゃ行かん方がええよ、
急に雪とか降るし。それでも進んだら積もっとったりするけえ」

広島の知人にも、そんなアドバイスをされたことがあり、特に冬場はヤバいらしく、今回の同店『喜味喜』さんに行ったのは昨年2月下旬だったから、ちょっとだけ不安でしたね。

ってまあ、知人が言ってた安佐北区の中心地、可部地区は市内と何ら変わりなかったもんで、太田川沿いの177号下佐東線を進んでたんだけど、この道そのものが、よく分からない。

普通にセンター・ラインがある道かと思いきや、急に離合困難なほど道幅が狭まり、やたら工事中の箇所も多い。

しかも出会うのがトラックばかりで、離合困難な狭路で前から来たにしろ、まず譲ってくれず、まるで昭和の頃の

「ワシの道じゃけえ、どきんさい!」

みたいな、いかにもイニシエの広島な『仁義なき』世界感のようで、それがまた先の不安感を増させる。

もっともトラックの運ちゃんにしろ、こんな田舎道を通るのは大概ジモティだから譲れるスペースを知ってるはずだと想って突っ込んでくるんでしょうから、ワタシの車が県外ナンバーだと知ると、

「パパーン!!」

とクラクションで挨拶するんだけど、それがまた凡そ大音量だから、またもビクっとしちゃうんですよね(ワタシ結構ビビリなんです)

で、そんな悪路、と言うほどでもない田舎道を10数分進むと、ようやく広い空間が広がり、山あいの部落に着いたと思ったら、そこに似つかわしくない船の形をした建物があり、それが今回の同店『喜味喜』さん。

ちなみに読み方は『きみよし』さんで『きみき』さんではありません。

船の形の建物と書きましたが、ワタシが来た方向からは分かりにくく、逆の北側、中国山地方面からの方が分かりやすいんで、おそらく国道191号線の長沢大橋北詰交差点から今回の177号下佐東線へ曲がってこられる方ばかりなんでしょう。

後日、その道も通ることになるんですが、その方が距離はありますが、国道だけに道は整備されてるから心細くはないんじゃないかな?

むろん専用駐車場は結構ありますが、正直ド田舎なだけに満車でも、どこか駐められるスペースはありそうです。

で、暖簾をくぐると平日の13時40分ぐらいと昼遅い時間帯で、場所が場所だけに先客はゼロ、どうやら換気扇も切られてたみたいなんで、申し訳ない気分になりましたけど、そこは同店にしたって客商売だから、表情だけでもウェルカムを装われるのは当たり前。

ですが、なんたって店内は川に面したカウンター5席、小上がり6人掛けテーブル席が2卓、ボックス型4人掛けテーブル席が4卓と割にキャパはあるし、そこに独りぼっちとなると異様に寂しく、その寂寥感からオーダーした

『みそバターラーメン 750円』

が2〜3分で供されたものの、なんとなく食欲がわかない。

その日、実は同店で3軒目の『ハシゴ喰い』だったから、お腹はパンパン、しかも来る道すがら緊張と不安だったから、それが一気に解き放たれたとはいえ、すわ食えと言われても難しい。

同店、大田川の上流に向かってガラス張りなんで景色は抜群ですが、夏ならまだしも、2月だから荒涼とした風景だったし、もちろん人っ子一人、鳥や小動物の姿も見えないんで、なんだか殺伐とした空気感とも言えますしね。

といって、さすがに味噌の香ばしさは鼻をつくんで、取り急ぎスープを口にしてみたら、

〝ウオっ! こりゃ美味い ♡〟

と、その余りの美味さに食欲が一気に戻ってきました。

個人的に味噌ラーメンに必要だと思う熱さは勿論、なんたって濃さがあり、ほんの少し辛みがあるから食欲に火が点いたんだけど、後口にはしっかりと甘みがあり、それがまた箸を持つ手を止まらなくする。

色からしてそうなんだけど、白味噌のような優しさがあり、なのに口当たりが強いのは不思議っちゃ不思議です。

まあ、悪く言えば重さがあり、それの好き嫌いが同店の評価の分かれ目かもしれませんが、後に味噌汁のような、ほんわかした旨味が残るんですよね。

で、麺がまた、普通ちぢれでしょうが個人的に好みなストレートで、太さは中くらいながらパツンと歯切れのいい芯も残してあります。

ある程度の太さがあるからか、強く啜ると鼻から抜けるような味噌の香りが漂ってくるのは気のせいでしょうか?

バターも少量ながら豊潤な脂分を残しますし、もちろん奥行きを深めます。

モヤシは多少クタっとしてましたが、チャーシューは肉肉すぎるぐらいで、昭和っぽくって笑っちゃうんだけど、そうは言っても侮れない後味。

味変は、相変わらず個人的にニンニクがあれば良かったんだけど、特に何か足さなくとも、量もそこまでないんで完食できるんじゃないでしょうか?

一応、胡椒や一味も入れてみたんですが、それほど変わりなかったんでね。

で、いつものようにスープまで完全に飲み干したものの、なんとなく白味噌だけじゃなく、麦味噌の甘さも感じたから、お会計時に女性従業員さんに、それとなく訊いてみたら、

「いえ、白味噌です」

と答えられたから、思わず

「白味噌だけかぁ ⤵︎」

と独り言のように項垂れたら、

「あっ、いえ、合わせてますけどね」

などと訂正されたんで、もしかしたらワタシのバカ舌が久々に大当たりしたのか、それともガクっときた姿を見て気遣ってくださったのか分かりませんが、まあ、兎にも角にも合わせ味噌なことだけは事実なんでしょうし、結局は美味けりゃ何だっていいんですけどね。

マイレビ様によると、他にもカレーや野菜、餃子ラーメンなど、変わり種も美味しいそうなんで、是非チャレンジしてみたいもんですが、なにぶん遠いのよねえ。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.9

  • 喜味喜 - みそバターラーメン   750円なり

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  • 喜味喜 - 船の形をした 一度見たら忘れられない店舗

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  • 喜味喜 - 白味噌がメインながら合わせてるそうです

    白味噌がメインながら合わせてるそうです

  • 喜味喜 - 店内から太田川の風景を楽しめますよ

    店内から太田川の風景を楽しめますよ

  • 喜味喜 - メニュー表   その1

    メニュー表 その1

  • 喜味喜 - メニュー表   その2

    メニュー表 その2

  • 喜味喜 - メニュー表   その3

    メニュー表 その3

  • 喜味喜 - メニュー表   その4

    メニュー表 その4

  • 喜味喜 - メニュー表   その5

    メニュー表 その5

  • 喜味喜 - 卓上の調味料など

    卓上の調味料など

  • 喜味喜 - パツンと歯切れのいいストレート麺がいい

    パツンと歯切れのいいストレート麺がいい

  • 喜味喜 - サイクリングの休憩地としてもいいかも?

    サイクリングの休憩地としてもいいかも?

  • 喜味喜 - 残念ながら2月だったから殺風景ですが ⤵︎

    残念ながら2月だったから殺風景ですが ⤵︎

  • 喜味喜 - 奥に見える高架は広島自動車道でしょう

    奥に見える高架は広島自動車道でしょう

  • 喜味喜 - この奥 中国山地側の国道から来た方が無難

    この奥 中国山地側の国道から来た方が無難

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店舗基本情報

店名
喜味喜(きみよし)
ジャンル ラーメン、餃子
お問い合わせ

082-837-3789

予約可否

予約不可

住所

広島県広島市安佐北区安佐町大字毛木241-1

営業時間
  • 火・水・木・金・土・日

    • 11:00 - 15:00
    • 17:00 - 21:00
    • 定休日
  • ■ 定休日
    月曜日(祝日の場合は翌日)

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算

¥1,000~¥1,999

~¥999

予算(口コミ集計)
~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

席数

36席

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

カウンター席あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり

特徴・関連情報

利用シーン

一人で入りやすい 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

景色がきれい、一軒家レストラン

お子様連れ

お子様メニューあり

公式アカウント
初投稿者

ジジジジ(9)

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