この一杯に思いをこめて・・・【カフェこんぴら】 : カフェこんぴら

あまり詳しいことは申し上げられぬが、ここ金比羅町にある医療施設と介護施設にやって来た。

八幡の某企業からの紹介で新規開拓となるわけだが、ちょっとジャンルが違うので乗り気ではなかった。

しかし、どうであろうと新しい知己を得ることは良いことであるし、知らぬ土地に行くのは楽しい。

それに訪問先の近所によさ気なＣＡＦＥがあるし、なんと動物園もあるじゃないか！！

ＪＲ南小倉という駅からタクシーに乗って移動する。相手先の担当者と御挨拶を済ませて辞去。

まだ昼前の晴天の中トコトコ歩いて動物園「到津の森公園」に行った。

ここはマイレビュアーのakii女史がつい最近レビューＵＰしてはったので行きたいと思ってはいた。

上り坂をだいぶ歩いて吐きそうになった。入場券売場に到着したときにはもう疲れ果てていた。

幸か不幸か小さな動物園だったので、その後はそんなに歩かずには済んだので助かった。

旭山動物園に習っての行動展示は楽しい。客の目の前のガラスに蜂蜜を塗ってチンパンジーがそれを舐める。

物見台みたいな高い所へ上がるとそこへキリンがやって来る。飼育員さんが目の前で葉っぱを喰わせる。

そのついでに優しいキリン君、私の手もシッカリと舐めてくれたりする。

猿山の日本猿や目の前にウロウロしているアライグマにエサをやれたりするし、虎やライオンも目の前に来る。

セイロン象のサリーちゃんはその鼻で起用に直接エサを取ってくれるので死ぬほど感激出来たりした。

なにしろ象に直接触れることが出来たのは生まれて初めてだったので涙が出るくらい嬉しかった。

近所に居た飼育員のお姉ちゃんに、そのサリーと触れ合っている瞬間を撮影してもらったりして、

その写真の出来栄えに狂喜していた。スーツを着た60前のオッサンのそんな有様はさぞ気色悪かったことだろう。


動物園で幸せ極まりない時間を堪能して、トコトコと今度は下り坂を降りて行く。

食べログで見て興味津々だったＣＡＦＥに行くのだ。金比羅池というデカイ池の畔にその店はあった。

中央公園管理事務所という公共の建物の一角にあるその店は天井が高くて窓もデッカクて広い店である。

「チャーリおじさん」とかいう名物爺さんが居るというレビューを見ていたのでこれも楽しみ。

チャーリーとリチャードの正に竜虎対決になるのか！？それともまた新たな友誼が生まれるのか！？

自動ドアを入ると直ぐにウッド･ベースが置いてあってイイ雰囲気を出している。

何組か入っていて芳ばしい珈琲の香りがして来る。大好きな香りである。

「いらっしゃ～い！何処でもすわってぇ～！」チャーリーおじさんだ。細くて小さなおじさん。

偏屈な講釈の多いオッサンだったらどないしょう？とか思っていたが、笑顔を見てその心配は吹っ飛んだ。

一番奥の窓際の席にドサッと座る。「北九州でチャーリーの珈琲を知らずに珈琲好きと言うなと言われて来た！」

第一声で早速思いっきり持ち上げるのは初めて入る店での私の常套手段である。

「何処から来たの？」と名刺を出しながら聞いてくるチャーリー。

「大阪から来ましてん！やっと来れましたがな、チャーリーさんの店！」

「さん付けはダメ！チャーリーって呼び捨てにしてくれんと返事せんよ！」

「わっかりましたぁ～！とにかくチャーリーブレンド(＠400円税抜）一杯くださいな！」

「ＯＫ！大阪っぽい濃いの入れてあげよう！！」

（大阪は濃いんかい！ほっといてくれ！　笑）


出て来た珈琲を一口飲んでビックリした。

おっと！その前に先ず口に含むまでに鼻腔に襲い掛かってくる香りの芳醇なことに驚く！

そしてその珈琲の濃さに驚き、そして後口にクドクドとその濃さを残さずサラッとしてしまうのにまた驚く。

一口飲んだ瞬間の味はあの大阪の老舗の味に似ている。しかし後味がゼンゼン違うわい。

テーブルに置いてある砂糖を口に放り込んで珈琲を飲んでもこれまた美味い！！

とにかくあまりにも好きな味なので「美味い！美味い！」を連発していた。

「さっき焙煎したばかりの豆だし、それにウチは一杯の珈琲に豆30ｇ使うからネ」とチャーリー。

これにはマジでビックラこいた！皆さま！一度珈琲豆を30ｇ計ってみて欲しい。スゲェ量に驚くはずだ。

そこから豆の話とか根掘り葉掘り聞きたかったのだけれど、チャーリー、自慢話に興味はないらしい。

「大阪から来たんだったら、ミナミの三佳屋っていううどん屋さん知ってる？」とか聞いて来る。

「うん！入ったことはないけど知ってるよ！あの道をちょっと入ったとこでしょ！」

「そう！あそこの大将と友達なんよ！イイ男でねぇ～！一度是非行って来てよ！」とチャーリー。

そのうどん屋の大将とか他の仲間達と一緒に撮った写真を私に見せながら「絶対行って！エエ店やから！」

「チャーリー、自分の店より友達の店の宣伝かいな！？」

「いや！大阪の人だから紹介したいよ！カレーうどんとか名物でね、美味いよーーっ！！」

「俺｡｡｡カレーうどんキライやねんけど｡｡｡｡」

（チャーリー、ドテッ！とコケる｡｡｡｡）

チャーリーが力説するのでこの明くる日、早速このうどん屋に伺ったのだが、その話は後日に譲る。


トルコのチョコレートを１個呉れたりして、色々喋って楽しく過ごさせてくれた。

本当に美味い珈琲だったのでチャーリーブレンド200ｇ700円（税抜）を買って帰った。

「豆を多めに使ってね、細い口の珈琲用ポットがあったらそれ使ってゆっくり、ゆっく～り入れて」

最後まで親切で楽しいチャーリー。「うどん喰いに行ったらチャーリに聞いて来たって言ってよ！」


「チャーリー！その約束、早速果たしましたで！」またチャーリーに報告に行かねばならない。

今度はメニューにある和菓子とチャーリーブレンドを合わせてみよう。きっと美味いぞぉーー！！