２０１６年最後の肉（２９）の日に。。。 : ポワル

今日のホテルは１３９号線沿いの元ラブホを改装したホテル。最近インバウンドのツアーはこの手のホテルが多い。もちろん改装しているのだから構わないのだけど、いかんせん立地条件的にこう言うホテルの建つ立地って、周りに飲食店が全くない事が多い。その分日課のウォーキングの距離が延びてありがたいのだが（笑）
この日も歩いてお店へ、、、気温は０度。この日は１２月２９日。２０１６年最後の２９（肉）の日。肉を食わないわけにはならない！寒かろうが何であろうが肉の食える店へ行くしかない！！でも１キロ弱の所なので、意外にすぐ到着。おぉ！肉の日にふさわしく、お店の前には牛のオブジェが！！期待が高まる。横から見るとリアルな牛だけど、正面から見ると結構漫画チックな顔してる可愛い牛たち。この牛を見て牛を食うのは何とも気が引けるほどかわいいが、ここは今年最後の２９の日。人間には譲れぬ理由がある！牛ちゃんごめんね！！
メニューの一番上にはロースステーキが、、、400ｇでも３千円弱とリーズナブルだ。でも他の商品も気になる。優柔不断な僕にぴったりの「よくばりプレート」なるアソートメニューがある。ステーキが入っているのは６番。エビフライとドリアとサラダが盛り合わせ。。。ステーキが１５０ｇなのがちょっと寂しいが、エビフライもドリアも大好物。これはうれしいセットだ。迷わずこちらを注文するとステーキのソースを聞かれる。おススメと言われる『ガーリックソース』も気になるが、メニューに「当店のデミグラスソースは創業以来継ぎ足して使っているこだわりの…」なんて書いてあるので『デミグラスソースで！！』と注文。後で思えばこれが正解！
思ったより大きめなプレートに横たわる大判のロースステーキ。盤面がこれほどという事は150ｇなのでその分薄くなってしまうが、グラム数が大きな物は結構なボリューム感なのだろう。そびえたつシャチホコのようなエビフライは名古屋生まれの僕の心をくすぐる。カリッと揚がった衣は少し硬すぎるくらいしっかり。タルタルソースの味も酸味がすっきりしたさっぱりタイプ。ドリアは猫舌の僕にはまだ無理そう。さぁ！いよいよステーキの入刀です！！と、クライマックス感ＭＡＸでナイフを入れる。厚みが薄いので当然ながらミディアムウエル。通ぶってレアが旨いと信じていたが、ヒレステーキなど筋繊維が柔らかい部位はレアもいいけどロースなどしっかりとした肉は少し良く焼いた方が食べやすく旨味も増す。でも少し硬めで食べ応え有る。硬い肉って言ってもロースだからしっかりとした肉質なのは当たり前。むしろこれくらい硬さがある方がインジェクションミートとか何らかの加工した肉でないという意味で信頼できるし、しっかりと紙応えがある方が肉のうまみが味わえる。ただ４００ｇの厚みを想像するとこの３倍近く。という事は食べるのは大変そう。１５０ｇでよかった。
デミソースの味は創業から継ぎ足し使ってるからかどうかわからないけど懐かしい味。現代風の濃厚な奴よりちょっとシャバシャバした感じだけど、飲み込む前に鼻の奥にふわっと広がるいい香りとコク。なんか子どもの頃、ちょっとおめかしして連れて行かれたハレの日のレストランで味わった思い出の味の記憶と重なる。何だろうこの懐かしい感じは？でもいずれにせよ、ロースの赤身部分。ともすればパサパサ感が気になるところを動物系の旨味で包み込むのだから美味しくないわけがない。デミソースと言えば現代ではハンバーグやらオムライスやらによくつかわれて出てくるけどもともとお肉のソース。ファミレスの登場と肉の大衆化以降オニオンソースだのテリヤキソースだのポン酢だの「和テイスト」な味付けが一般化したが、一昔前はステーキと言えば肉の上にレモンスライスやらメンドテールバターとかがのっかって当たり前にデミグラスソースだった。
サラダのドレッシングも手が込んでるし、ほくほくのフライドポテトもなかなか美味しい。いよいよ冷めて食べられるようになったドリアも美味。これはどれをとっても大満足だ！でも、御飯が別で１９００円。観光地料金なのかもしれないけど少しばかり割高感が否めない。美味しかったからいいのだけど。。。問題があるとすれば、いくら肉の日とは言ってもエビフライとドリアまで、、、減量中のはずなのに。。。ホテルまで１キロ弱だが罪悪感からホテルを更に２キロ程通り過ぎるまで歩いて折り返し往復６キロ歩いてカロリーオーバーの帳尻合わせ（笑）どうか来年も美味しい物がいっぱい食べられますように。。。