高原の健康的自然派食事処。 : カフェピアニッシモ

私は肉も魚も大好きだ。少なくとも菜食主義者では無い。が。現代人は動物性食品を摂取し過ぎだとも思う。以前何かの文献で「100gの牛肉を得るのには、100gの植物性蛋白質を得るために必要な耕作地の何倍(何百倍？)必要だ云々」とかいうのを見て、ハッとした。1週間に一食だけでも菜食にすれば、地球上の人類の食糧難が救えるとか、動物愛護的観点からも肉食は少ないに越したことが無いと思うし、頂く時は本当に有り難く命を頂く気持ちを忘れないでいたいと思う。

前置きが長くなった。
八ヶ岳界隈は何軒かベジ食を出す店があり、中には「これなら草だけで生きていけるw」と私に言わせした店もある。今日はそんな高原の未訪問の店を新規開拓で訪ねて見た。

貸店舗と聞いて驚いたが、年数を感じつつも作りの良いウッディな山の家と言った感じの建物。まだ高原の3月は寒いので使えないが、軒の深い奥行きのある広いテラスは雰囲気良く、周りの雑木林が芽吹けば、それは雰囲気も高原らしさ炸裂と言ったところだろう。

お店の方は基本一人で切り盛りしている(この日はお二人でしたが)ので、セルフサービスになっている。オペレーションがゆっくりなのは察するべし。

レジ周りには自然食品の類の販売コーナーがあったり、お水はブルーの瓶に入れて太陽光を当てたお水だったり、そういう系が嫌いな人は向かないお店である。私は特に気にならないw

メニューにも目を通すが、この日はもう決めていた。なんちゃってエビフライを中心にベジおかずがワンプレートにあれこれ乗ったもの。ご飯は玄米の他に「酵素玄米」なるものも選べ、食べたことないのでそれにしてみた。

カップスープも付く。案外塩はしっかりしてるんだなと意外な一面も(でも塩気が濃かったのはスープだけ)。信州は減塩運動が盛んだが、ある種の健康法では減塩は返って良くないと言うのを見たことがあるので、納得する。具にはセロリも入っていて家庭的な味わいで美味しい。

声を掛けられるので、出来上がった食事はカウンターにとりにいきます。

さあ今日のメイン、大きなお皿に所狭しとアレコレ盛られてます。おかずの内容は、カウンターの端の黒板に書かれています(写真参照)。

写真で見るよりも実際のボリュームはあると思います。結構ボリューミーです。女性ならお腹いっぱい確実。これ、ぜーんぶ植物しか使われてないんですよ。でも一つだけ「これは豚挽肉か？いや、大豆タンパクか？」と首を傾げたのが「餃子」。マダムに聞くと「それは高キビ」と言う。ようはキビ、穀類である。充分挽肉の代用になっていた。あとはエビフライの中身は人参、ベジの店では定番の車麩のカツ。普通に美味しく頂きます。ドレッシングも少々薄味だが美味しいし、とにかく一つ一つ丁寧に調製されている。ああ、松本のかじの葉さんをちょっと思い出した…

初めて頂いた「酵素玄米」は玄米よりも柔らか目。アズキと一緒に炊いた玄米ご飯を、そのまま長時間保温することで出来るもの。噛まなくても胃が消化できるほど消化が良いものに変化しているらしい。味はアズキの入った玄米ご飯(まんまやんか…)違和感無し。

全体として家庭的な味わいで、ホッとする食事だ。何かものすごく美味しいと言う感じとは違うが、丁寧に美味しく作られた料理で好感が持てる。しかも食材や調理法は相当健康を意識したものなのだ。

飲み物もセルフサービス。キッチンカウンターにこの日はルイボスティーとベリーのティー。

食後の甘味も頼んでみた。正直乳製品使っていない洋菓子は美味しいと思ったことがほとんど無いのだが、チャレンジ。何故オーダーしてみようと思ったかと言うと、「非加熱」「小麦粉乳製品不使用」「ナッツとドライフルーツだけで固めて出来ている」と言う、私は食べたことのない領域の一品だったからである。

イチゴとカットオレンジが添えられたナッツのケーキは、砕かれたナッツがギッシリ。コレだけナッツを大量に使っているのにお値段が普通のケーキと同じ。原価率どうなってるのか心配してしまうほど。口に含んだ瞬間、八丁味噌のような風味が感じられたが、それは初めだけ。良くわからないが、ローフード=非加熱ゆえの酵素の仕業かな？などと思いつつ、贅沢なケーキを完食。

会計して少しお店のお姉さんとお話し。太陽の光に当てた水の効能について教えていただいた。枯れそうな植物に与えると活力が戻るとか花瓶の水として使うと腐らないとか、まあ、こう言う系の話を聴くと拒否反応示す人もいるでしょうけど、目に見えないものや解明されていないものをエセ科学と簡単に吐き捨てるほど私は想像力が乏しい人間ではないので、面白く聞かせて頂いた。

私も普段から直感で思うのだ。
「地球上の全ての物質はもとより、気象や地学的変動、人間を含む動物の行動や思考は、宇宙線である太陽のエナジーによって多大な影響を受けている」

以上