煮干感溢れる みうら系吉田のうどん in 甲府 : うどん旭

2019夏 山梨友人宅訪問旅日記 その①

今年の夏も再び山梨にやってまいりました。私の住む千葉より暑さの厳しさが一段階上です。私の好みを熟知した友人が、あらゆるスポットにミステリーツアーのように連れて行ってくれます。しかも、リクエストした場所も押さえながらです。今年はどこへ連れて行ってくれるのでしょうか。

石和温泉駅でピックアップしてもらい、朝一番で宝石庭園 信玄の里を楽しんだ後、マルス山梨ワイナリーに寄り、お腹も空いてきたところで甲府方面へ。

連れて来てくれたのは、友人ご家族もよく利用されると言う、うどん旭 さんです。甲府市城東の城東通り沿いにございます。

こちらはみうら系吉田のうどんのお店です。外観はあまり目立たない、年季の入った感じです。外階段で続く二階に店舗があり、一階部分は、奥へと駐車場が続いています。

開店後20分ほどですが、すでに駐車場は混み合っています。営業時間も昼のみのわずか三時間ですが、売り切れて早じまいしてしまうこともあるそうです。看板のところの黄色いパトランプが点灯していれば営業しているとのことです。

店内は、外観に比べると思いの外綺麗な感じで、明るさはやや暗め。レトロなイメージで小上がり、テーブル、カウンターと、かなりのキャパシティ。様々なスタイルで利用できそうです。もうかなり席が埋まっておりました。

立地もそうですが、観光客向けと言うより、地元客の割合の方が多いような感じでした。

ホールは女性スタッフが担当しておりました。小上がりが一つ空いておりました。友人の奥様が、慣れた感じでお冷のグラスを頂いたと同時に、オーダーしてくれました。

肉うどん(500円)と、冷やしうどんと(400円)、半とりめし(100円)の、ほぼフルコース。吉田のうどんの特徴、お値段の安さは注目ポイントです。冷やしうどんは友人とシェアすることに。

小上がりの客層はやはりご家族連れが多いようですが、皆、会話のボリュームを小さめに気を遣っていて、常連の方々のマナーの良さにビックリいたしました。不思議と静かなのです。皆、うどんと対峙している感じです。

吉田のうどんのお店は、サッと出てくるし、サッと食べられて、滞在時間も短いお客さんが多い印象です。

待つこと数分。着丼です。まずは冷やしから。スープの上に太めの長〜いうどんが。その上に軽く火の入ったシャキッと系キャベツと長ネギがたっぷりと。そして油揚げが数枚のっています。

よく冷えた優しいスープに長い麺の食感もなかなかの硬い歯ごたえですが、そこまで固すぎず、麺の甘みと旨みが印象的。

徐々に、三種の神器と言われる、すりだね、山椒、揚げ玉を使っていくことにします。一味唐辛子も完備されていました。

揚げ玉、山椒、すりだねの順に時間をあけて追加していきました。揚げ玉が入るとたぬきうどん感が感じられます。山椒も合います。キャベツとうどんの甘みが引き締まります。すりだねの強烈の辛さでパンチの効いた別の味が楽しめます。最初の優しい顔とは正反対になりますね。

続いて温かい肉うどんもいただきます。小さめの丼にスープと麺が。トッピングに、馬肉とキャベツと長ネギがのっています。

何と言っても特徴的なのが、スープ。煮干ラーメンが好きな私も大満足してテンションが上がってしまうほど、煮干感の強目のハードなスープです。熱々です。エグミなどはありませんが、強烈な風味に、苦手な人もいるかもしれませんが、私にはドストライク！味噌と醤油ブレンドスープがまた良い感じです。香味油を入れたら、ラーメンスープにも転用できそうです。

冷やしに比べると少し麺が柔らかめ。そしてトッピングの肉は、甘目ではなく、油の感じもしつこすぎない部位でしょうか、食感味共に抜群です。肉、キャベツ、うどんが三位一体となって口の中に広がります。

後半戦にはもちろん三種の神器で少しずつ味変しました。

途中、とりめしも食べながらです。御釜で炊くそうで、こちらも大人気で、なんと、私たちが店を出る前にすでに売り切れてしまっておりました。

友人によると、とりめし目当てのお客さんもいるようです。

鶏肉の味わい深さ。炊き込んだ醤油の良い香り。脂の甘み。非常に美味でした。おにぎりにもしてみたいと思いました。

スープ、麺、トッピング、三種の神器、どれひとつなくても成立しない、黄金比率のように完璧な作品でした。

また、温かいうどん、つけうどん、冷たいうどん、とりめし、と言うメニュー構成も完璧だと思います。

全て美味しく完食完飲いたしました。感動を覚えました。友人にお会計を払っていただきました。ご馳走様です。また来たいです！地元だったら週一で通ってますね。良い店に連れてきてもらいました。

お腹が満たされて大満足で次の目的地、登美の丘ワイナリーへ向かいます。