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ジロリアンへの道「外伝」第三十二回 －二郎系じゃないのは百も承知で、モツ鍋ラーメンと名付けたい－
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もつラーメン（大）
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もつラーメンに入るのはシロとミノ
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チャーシューの欠片も入ってた
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ジロリアンには素麺に見える細さ
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意外に麺量あり
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ウルトラクリア系の豚骨汁
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机上にはサービスのもつ煮込み
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左隣の精肉店が直営するラーメン屋
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ミニミニ大作戦
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
とんこつラーメン たかちゃん
|
|---|---|
| ジャンル | ラーメン、弁当、食堂 |
| お問い合わせ |
0834-64-2415 |
| 予約可否 |
予約不可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
新南陽駅から220m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
～￥999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
14席 （カウンター14席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
不可 |
| 駐車場 |
有 ５台 |
| 空間・設備 | カウンター席あり |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| サービス | テイクアウト |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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ジロリアンになってから、まぁ普通のラーメン屋に入らなくなってしまった。普通ラーじゃ物足りなくなってしまった。味は二の次にして、食後の征服感が希薄なのだ（←食べロガーの言葉とは思えん･･･）。と言うよりも、もはや二郎系が普通であって、世間一般のラーメンは食対象から外れてしまってるって事に気付くと、これはかなり重症だなぁとは思ってる。
2015年8月1日
先日、福岡に在住していた知人（つまり博多ラーメン育ち）が言った。「駅前に信じられないくらい不口未いラーメンがあるから、喰って感想聞かせて下さいな」ほほう、二郎系の背脂と化調で麻痺してしまったこのバカ舌に、そんな事言うか?望むところだ。で、生肉店がその隣で営む、自称豚骨ラーメン屋の暖簾をくぐる事に。だから今回は、別に二郎系でも何でも無いと始めにお断りしておく。
【もつラーメン（大）】700円
二郎的なものは全く期待してなかったのだが、予期せぬ野菜が盛られた乗ってやって来た。もちろん、ジロリアン的には山って程の風情じゃないけれど、標準からすればシッカリと乗ってるんじゃなかろうか。いずれにしても、モヤシ、キャベツ、ニンジンと、豚骨ラーメンとしてはちょっとユニークなトッピングである。一方、もつラーメンと名乗る如く、肉のメインは白煮の丸チョウとモツ、それにおまけ的に普通のチャーシューが一切れ。腸脂の香りが程よく出汁に乗り移っててホルモン好きには良い風味。ここに来てようやく気付いた。ははぁ～、これモツ鍋インスパイアなのね。
本体は、黄色細麺にかなり浅炊きの豚鶏牛骨複合の清湯系出汁の組合わせ。主に福岡久留米から流れて来た白濁濃厚豚骨出汁が幅を効かせる山口では、このアッサリしたクリア感は異端豚骨出汁と言われても仕方ないだろう。豚骨臭はほぼ皆無で何とも形容し難い喉越しのあっけなさは、福岡長浜ラーメンのスープとも似て非なる独特さ。と言うより、やっぱりモツ鍋スープ的。しかしこの一見薄弱なスープも、大変身するカラクリが、机上に仕掛けてあった。
机上には紅ショウガとキムチ、場合によっては頼みもせぬ茹で玉が出てきたりと、妙にサービス精神旺盛なお店なのだが、極めつけは画像のモツ煮込み。醤油味でさらりと炊かれたモツをそのまま喰っても良いのだが、こいつを2、3切れラーメンに投下するのをお勧めしたい。煮込みの香りが転写されてかなりの味変効果。序盤はアッサリ清湯出汁で、中盤にもつ煮込み投入でしっかりモツ鍋風、〆にキムチの投入で一気に韓国風と、工夫をすれば何気に楽しい一杯。
【まとめ】
意図的に浅炊きされた薄弱豚鶏牛骨複合系出汁にモツ煮込み。なるほどラーメン好きな精肉店が直営するだけの事はある捻り方。九州豚骨好きならば、薄くて頼りないと評するだろうが、この出汁は明らかに意図されて取られている。机上に供えられたもつ煮込みと合体させれば、肉屋のこしらえる、ちょっと拘りのモツ鍋ラーメンが楽しめる。「喰い手も工夫して楽しまなきゃね」そんな大将の洒落を感じた次第である。