変わらぬ味に舌鼓 : ゆめみの宿 観松館

　コロナ禍が続く最中に行ってきました。
　観松館を訪れるのは、実に4年ぶりです。コロナ禍により、マイカーのバレーサービスを中止している旅館もある中、観松館では継続していました。玄関へ入ると、このご時世でお決まりの検温チェックを行います。
　コロナ禍でサービスが若干変更され、ロビー前の棚から浴衣を取り、客室への案内とお茶のサービスの代わりにウェルカムドリンクとお菓子のサービスがありました。
　最近、山形県での新規感染者がゼロが続いていることや、山形県の旅割などがあって、大分、お客さんが戻ってきているように見受けられました。
　温泉やその他館内の施設サービスは前回と変わっていないので、割愛いたします。
　夕食は今回は割り増し利用商品券を購入することができたので、一番グレードの高い月替わりの特選会席にしました。
　スタンダードの四季替わりの会席よりも、豪華な料理が並んでいます。
　お造りには、なんと大トロが！。それに加えて、山形牛のローストに鱶鰭茶わん蒸し等、贅沢三昧です！
　豪華なだけではなく、味もおいしく、先付けや前菜も作り置きではないことがよく実感できました。ダシがよく効いています。
　山形牛のローストは、普段、スーパーの特売で買う牛肉とは次元が違い、口の中で蕩けていくようでした。抹茶塩とおろしポン酢で食べられました。
　ジャンボマッシュルームの香味焼きと鮎の化粧焼きは、全プラン共通料理のようで、特にジャンボマッシュルームは、香味の味付けがなされていて、箸が進みます。
　鱶鰭料理は特選会席では季節により、茶わん蒸しであったり、薬膳スープで出てくるようです。四季替わりの会席では、季節で出ないこともあるみたいでした。
　どの料理を食べてもおいしく、非の付け所がありません。数年前に料理長が変わったそうですが、変わらぬ味が引き継がれています。

ゆめみの宿観松館へ３度目の訪問です。今回は古希祝で伺いました。この日は５月最後の土曜日なのでお客さんが多いと思っていたのですが、あまりいませんでした。チェックインを済ませると、客室へ案内されました。今回は、東館の４階の客室でした。客室へ入ると、マッサージチェアが置いてありました。客室も、いつもよりも広かったです。いつもは西館の２階の客室でしたが、今回はお客さんが少なかったから、中央館と東館に集約したと思われます。
１８:３０から夕食が始まりました。今回はお祝い料理を頼んだので、いつもの料理とは若干違いました。ですが、観松館名物のジャンボマッシュルーム香味焼きや季節の鍋料理、釜めしは登場しました。鮎の化粧焼きや薬膳ふかひれスープは、季節によっては出ないみたいです。観松館の夕食はボリュームが多くておいしいことで有名となっています。
前菜と炊き合わせを食べている間に、柳川風すき焼きとジャンボマッシュルームが食べ頃になりました。ジャンボマッシュルームはガーリックソースで味付けされています。すき焼きの方は、お好みで卵を固めにするか、柔らかめにするかができました。
次に蒸し物と焼き物が運ばれてきました。蒸し物はカニ饅頭（里芋の上にカニがのっている）、焼き物は筍の田楽焼きです。このあたりから満腹となってきました。料理は筍の釜めしとお吸い物で最後でしたが、もしも、天ぷらの揚げ物や魚の焼き物が出てきたらどうしよう？と本気で思ってしまいました。
デザートはシャーベットとプリンでしたが、旅館の計らいで、シャンパンと紫のちゃんちゃんこ（ちゃんちゃんこはレンタル）をサービスしていただきました。
仲居さんからは、「お料理はお口に合いましたか？」や「満腹になられましたか？」と気遣っていただき、最高のお祝いの席となりました。

　山形県最上町にある瀬見温泉ゆめみの宿観松館へ行ってきました。こちらの旅館には、過去に天皇陛下や皇太子さまがご宿泊されています。その写真が旅館内に飾られています。
　ゆめみの宿観松館は瀬見温泉のなかでは規模が大きい旅館であり、瀬見温泉はひなびた温泉地ともあって、迷わずに行くことができるものと思います。
　正面玄関へ車を寄せ、フロントでチェックインを終えると仲居さんが客室へ案内してくれました。客室は和室１０畳（定員５名）でした。客室からは小国川を見下ろせ、窓を開けなくても川のせせらぎが聞こえてきます。きっと夏がベストシーズンであろうと思います。
　お茶の接待を受けながら、観松館オリジナルお茶請けお菓子の硯石（きんつば）とわらび漬を食べることが出来ました。お菓子と漬物は勿論のこと、お茶も上品な味だと思いました。
　夕食開始まで時間が余ったので、温泉へ入ることにしました。温泉は大浴場・露天風呂が男女それぞれあり、大浴場の形状が男湯・女湯で異なるようです。脱衣場にはコインロッカーがないので、貴重品は客室にあるセーフティボックスに置いてくる必要があります。洗い場が８人分、大浴場は問題ないですが、露天風呂は５人も入れば満杯になるので、混雑する時間帯は待たなければならないと思います。大浴場は井戸水で加水されて入れて、露天は熱からず、ぬるからずちょうど良い湯加減でした。
　夕食は客室にて、いなかもん自慢のごちそう（秋の会席）をいただきました。口コミでは観松館の夕食はボリュームが多くて食べきれないという感想が多くありましたが、これは紛れもない事実でした。
　献立は赤ワインカクテル（食前酒）、胡麻豆腐・あみ茸菊花和・布袋占地黄味揚・本通風味揚・蟹真丈松風焼（旬彩）、海鮮カルパッチョ風イタリアンドレッシング（お造り代わり）、鮎化粧焼（焼物）、当館名物薬膳婦ふかひれスープ（蒸物）、当館名物舟形産ジャンボマッシュルーム香味焼（あみ焼）、山形牛と海鮮のとうばん焼き（鍋物）、最上伝承野菜　甚五右衛門芋使用もがみの芋煮（煮物）、最上伝承野菜もがみ赤にんにく入り山形牛包み焼添野菜和風バターソース（替皿）、にしんそば（しのぎ）、栗釜飯（食事）、汁物・香の物、オレンジシャーベット・タルト（デザート）の約１３品です。
　味は申し分なくおいしいのですが、ボリュームが多すぎて完食できませんでした。よほどの大食の方でなければ完食することは不可能だと思います。八分目コースがあるといいのに。
　客室は清掃はされていましたが、一部の天井に蜘蛛の巣があったり、窓を少し開けただけで虫が入ってくるようでした。カメムシ注意の張り紙が窓にありました。
　こちらの旅館は、温泉を楽しむよりは旬の食材を活かした料理を楽しむことが最適だろうと思いました。

《２回目》
　約１年８か月ぶりに再訪しました。訪れたのが海の日の連休の中日ともあって、混雑していたと思います。
　前回は客室での部屋食でしたが、今回は小宴会場をでの夕食でした。夕食の献立はいなかもん自慢のごちそう夏バージョンですが、観松館名物の薬膳ふかひれスープ、ジャンボマッシュルームの香味焼き、赤にんにく入り山形牛の包み焼きは年間を通して献立に入っているみたいです。参加者のうち２名が肉が苦手なので、山形牛と庄内産米の粉豚の蒸篭蒸しの代わりに寄せ鍋風鍋物、山形牛の包み焼きの代わりに兜煮に変更してもらいました。
　どの料理を食べてもおいしく、絶品であります。特に、ジャンボマッシュルーム焼きがおいしかったです。
　最近になってから、ボリューム少な目のプランも登場したらしく、あまり召し上がれない方はこちらがおすすめかと思います。
　何度でも訪れたい旅館です。小国川沿いに面しているので、夏がベストシーズンだと思います。客室の窓を開けると、小国川のせせらぎが聞こえ、たまに陸羽東線が走っているのを目撃できます。