気の利いた食器のセレクト、女性好みの要素を満載。蔵王が誇る「抜群の温泉力」を堪能できる宿! : わかまつや

この口コミは、よい子さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

3.5

¥20,000~¥29,9991人
  • 料理・味3.5
  • サービス3.7
  • 雰囲気4.0
  • CP3.2
  • 酒・ドリンク3.2

3.5

1人
  • 料理・味3.5
  • サービス3.7
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2014/04訪問1回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.7
  • 雰囲気4.0
  • CP3.2
  • 酒・ドリンク3.2
¥20,000~¥29,9991人

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.7
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

気の利いた食器のセレクト、女性好みの要素を満載。蔵王が誇る「抜群の温泉力」を堪能できる宿!

[山形市]
2014/3/22(土)
山形・蔵王温泉の宿。
名古屋から来た両親と、3人旅で訪れた。

JR山形駅から路線バスで40分。
(路線バスは1時間ごとに発車し、交通の便は比較的良い方だ)

蔵王に近付けば、道路の両側の木々は真っ白に染まり、
すでに樹氷の季節を通り過ぎたとはいえ、まだここに春は訪れていないと見て取れる。

蔵王温泉バスターミナルにて下車。
温泉街からスキー場へは徒歩圏で、スキーやボードを持った観光客の姿も多い。

温泉街から脇道へ、きつめの坂を登る。
傍らを流れる小川からは、盛んに湯気が立ち上る。
町中へ溢れ出す温泉。蔵王の湯量が豊富なことの表れである。
登るほどに、硫黄の香りは濃くなってゆく。

ひときわ目立つ大型の建物が、わかまつやだ。
歌人・斎藤茂吉に愛された宿ということだが、
近年建て替えをしたようで、新しく清潔感あふれる旅館に生まれ変わっている。

以下、3名1室・1名¥20000のプランについてご紹介。

------------------------------------------------
■客室
建物自体が新しいこともあり、至って清潔な客室。
爽やかに陽光が差し込み、広さも十分だ。

窓からは、雪化粧した蔵王連峰を望むことが出来る。

廊下のさりげない空間にも、生け花が飾られており、
スタッフの皆さんの、繊細な感性を感じさせる。

------------------------------------------------
■温泉
個人的に、山形県で最も温泉らしい泉質と感じるのが、この蔵王温泉である。
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉。溶存成分 2782mg/kg。
漂う硫黄臭の強さは、これぞ温泉という「分かりやすい魅力」をたたえている。

浴室は男1女1、家族風呂1。
内風呂と露天風呂あり。

内風呂の温度は高めで、熱めが好きな父は大喜び。
ほのかに青白く見える、薄濁りの湯。
湯口には新鮮な硫黄が厚く付着し、この温泉の濃さを物語る。

内風呂のお湯は掛け流しで、そのまま外の露天風呂へと流れてゆく。
従って露天風呂の方は、内湯より一段ぬるくなるという訳だ。

外には雪が残る気温、外気にも冷やされ、露天風呂のお湯はかなりぬるめになる。
私は、このぬる湯が大好き。ゆったりと長湯を楽しめる。

また硫黄が長い時間空気に触れるため、濁りは一段濃くなり、
温泉の面白さを味わえる。

外にはもう一つ、石をまるごとくり抜いた石風呂が用意されている。
こちらは中間的な温度。
好みに応じて、3つの泉温が楽しめるというわけだ。

風呂はそれほど広いものではなく、泉質重視といえる。
広いのに入りたいときは、近隣の日帰り温泉「源七露天の湯」に立ち寄るのがオススメだ。

湯上がりには、ほど良く冷えた薬草茶が用意されている。
それで身体をクールダウンさせながら、
多数飾られている短冊に注目しよう。

宿泊客の皆さんが残していった和歌や俳句、
関心する出来のものあり、ぷぷっと笑ってしまうものあり。

私も何か一首、ひねってみるか…

------------------------------------------------
■夕食
夕食は、お食事処にて。
スペースは、しっかりしたパーティションで仕切られ、
プライベート感は確保されている(これ重要)。

窓からは、雪をまとった木々の姿。
宿泊客何組かに一人の仲居さんが付いて、給仕をして下さる。

今回のテーマは「山形旬綴り膳」。
地酒300mlが1本、サービスになるプランだ。

セットされたランチョンマットは、山形らしい紅花色。
箸置きの猫さん、ゆるいストライプ柄のおちょこも、可愛らしい。

前菜は、桜鱒のピクルス巻、湯葉寄せ、菜の花、海老の姿煮、エシャロット。
一粒だけだが、玉こんにゃくが入っているのが、山形ならでは。

山あさつきとイカの辛子和えは、ザクザクと快い食感。
さっぱりとした味わいが、日本酒を進ませる。

温かい一品「かぶとマッシュルームの利休仕立て」。
たっぷりのすり胡麻を、そのままスープにした料理だ。
本当に胡麻そのもの、香り豊かで上品な一品。
母が大のお気に入りで、鍋の底まですくって頂いていた(^-^)

もう一つグツグツと煮立つのは、味噌すき煮鍋。
上質な山形牛の脂を、味噌がまろやかに包み込み、とろけるような味わいだ。
米沢のすき焼きは、味噌でいただくのが一般的であり、
こちらも山形らしい一品だと感じられる。

お造りは、マグロ・カンパチ・甘海老に、一片の刺身こんにゃくが添えられる。
焼物は、サワラ菜種焼。ワラビと枝豆餡(ずんだ)を乗せて、東北らしく。

揚物、さよりの南部揚が登場すれば、晩餐も終盤に近い。
白舞茸と海老の茶碗蒸しは、おろし生姜が爽やかなワイポイント。

ごはんはもちろん、山形産「つや姫」。
とりそぼろ、香の物、春を知らせる蛤の味噌汁とともに。

ラストは可愛らしい、デザートの4点盛り。

特筆すべきは、ひとつひとつの器が可愛らしく、吟味されている点だ。
剥きたての筍を連想させる器、うさぎが跳ねる醤油皿。
女将のセンスであろうか、に女性であれば大いに気に入るポイントだろう。

ちなみに仲居さんは、スキー合宿を兼ねた短期バイトで来ていて、
この日が最後の勤務日だという。
24歳にして、行ったことのない県は2つだけだという。すごいな…

部屋に戻ると、3人分の布団が敷かれている。
心地良いほろ酔いの中、いつもなら縁のない、長編のテレビドラマに見入ってしまった。
おやすみなさい…

------------------------------------------------
2014/3/23(日)
目を開けると、窓の外は真っ白な雪景色!
車は雪に覆われ、かまくらのようになっていた。

身支度を整え、昨夜と同じ食事処へ。

■朝食
バランスの取れた和定食。
一品一品、丁寧な味わいを感じる。

焼鮭は、絶妙な塩加減。
たらこと和えた糸こんにゃく、明太子、梅干、牛肉の時雨煮。
どれも、白いご飯の名脇役だ。

湯呑みは、グリーンのクローバー。
途中まで飲むと、ハート型になるのにまたびっくり!
------------------------------------------------

朝食を終えてロビーに立ち寄ると、
フルーツやちょっとしたデザート、紅茶・ハーブティーのサービスが用意されていた。
手作りと思われる芋羊羹は、ほっこりとした美味しさ。

全体的に、可愛い食器や廊下の生け花、
女性に好まれる要素をしっかりと押さえながら、
蔵王が誇る、抜群の温泉力を堪能できる宿である。

最後に一句、
「雪の宿 咲くは湯の花 春近し」

  • わかまつや - 前菜にはエシャロット。串に刺さったこんにゃくが山形らしい

    前菜にはエシャロット。串に刺さったこんにゃくが山形らしい

  • わかまつや - 山形駅から蔵王温泉へと向かう路線バス。、両脇には雪化粧の木々

    山形駅から蔵王温泉へと向かう路線バス。、両脇には雪化粧の木々

  • わかまつや - 3月下旬というのに、完全に雪景色です

    3月下旬というのに、完全に雪景色です

  • わかまつや - チェーンをガラガラ響かせ、通り過ぎる除雪車!

    チェーンをガラガラ響かせ、通り過ぎる除雪車!

  • わかまつや - ひときわ目立つ大きな旅館、それが「わかまつや」

    ひときわ目立つ大きな旅館、それが「わかまつや」

  • わかまつや - ロビーで一服。長靴を借りることも出来ます

    ロビーで一服。長靴を借りることも出来ます

  • わかまつや - 陽光の差し込む室内。清潔感・広さともに十分だ

    陽光の差し込む室内。清潔感・広さともに十分だ

  • わかまつや - 迎えてくれるのは、山形銘菓「のし梅」「樹氷ロマン」

    迎えてくれるのは、山形銘菓「のし梅」「樹氷ロマン」

  • わかまつや - 客室からの眺め。3月の蔵王、いまだ雪景色

    客室からの眺め。3月の蔵王、いまだ雪景色

  • わかまつや - さりげない空間に、女性らしいセンスが宿る

    さりげない空間に、女性らしいセンスが宿る

  • わかまつや - 御食事処はしっかりとしたパーティションで、プライベート感を重視

    御食事処はしっかりとしたパーティションで、プライベート感を重視

  • わかまつや - 斎藤茂吉が愛した宿として、至るところに和歌の風情が

    斎藤茂吉が愛した宿として、至るところに和歌の風情が

  • わかまつや - 男山「わかまつや」オリジナル吟醸酒でスタート♪

    男山「わかまつや」オリジナル吟醸酒でスタート♪

  • わかまつや - 山あさつきとイカの辛子和え。さっぱりとした一品、日本酒に合います

    山あさつきとイカの辛子和え。さっぱりとした一品、日本酒に合います

  • わかまつや - 桜鱒のピクルス巻。器も含め、春らしい前菜だ

    桜鱒のピクルス巻。器も含め、春らしい前菜だ

  • わかまつや - 柚子の器、上品な湯葉寄せ

    柚子の器、上品な湯葉寄せ

  • わかまつや - かぶとマッシュルームの利休仕立。すり胡麻がたっぷり、母が絶賛の一品

    かぶとマッシュルームの利休仕立。すり胡麻がたっぷり、母が絶賛の一品

  • わかまつや - 味噌すき鍋、炊き上がりました!

    味噌すき鍋、炊き上がりました!

  • わかまつや - お造り。タタキにしたマグロ、カンパチ、甘エビ。左端には刺身こんにゃく

    お造り。タタキにしたマグロ、カンパチ、甘エビ。左端には刺身こんにゃく

  • わかまつや - 醤油のお皿も可愛らしい。自然と楽しい食事になりそう

    醤油のお皿も可愛らしい。自然と楽しい食事になりそう

  • わかまつや - サワラ菜種焼。ワラビ・ずんだを乗せて、東北らしく

    サワラ菜種焼。ワラビ・ずんだを乗せて、東北らしく

  • わかまつや - 揚げ物は抹茶塩とレモンで…

    揚げ物は抹茶塩とレモンで…

  • わかまつや - さよりの南部揚(胡麻)、たらの芽、海老しんじょ、椎茸

    さよりの南部揚(胡麻)、たらの芽、海老しんじょ、椎茸

  • わかまつや - 白舞茸と海老の茶碗蒸し。おろし生姜が爽やかなワンポイント

    白舞茸と海老の茶碗蒸し。おろし生姜が爽やかなワンポイント

  • わかまつや - 蛤のお椀と鶏そぼろ、山形産「つや姫」のごはん

    蛤のお椀と鶏そぼろ、山形産「つや姫」のごはん

  • わかまつや - 可愛らしいデザート4点盛り

    可愛らしいデザート4点盛り

  • わかまつや - 2F廊下からロビーを見下ろす。外には雪が降り積もります

    2F廊下からロビーを見下ろす。外には雪が降り積もります

  • わかまつや - 大浴場へ向かう途中にも、宿泊客の書いた和歌が多数飾られる

    大浴場へ向かう途中にも、宿泊客の書いた和歌が多数飾られる

  • わかまつや - 〔公式HPより転載〕露天風呂と岩風呂。露天風呂はほど良くぬるめで、思わずここで寝たくなるほど

    〔公式HPより転載〕露天風呂と岩風呂。露天風呂はほど良くぬるめで、思わずここで寝たくなるほど

  • わかまつや - 内湯の温度は高く、ピリッとシャキッとしたい人に最適だ。うすにごりの水色が、硫黄泉らしい

    内湯の温度は高く、ピリッとシャキッとしたい人に最適だ。うすにごりの水色が、硫黄泉らしい

  • わかまつや - 夕食を終えると、三人並んでお布団が敷いてある

    夕食を終えると、三人並んでお布団が敷いてある

  • わかまつや - 起きれば、窓の外は真っ白…

    起きれば、窓の外は真っ白…

  • わかまつや - 樹氷とまではいかないが、霧氷かな?

    樹氷とまではいかないが、霧氷かな?

  • わかまつや - 朝食セット。さあ、一日の始まりです!

    朝食セット。さあ、一日の始まりです!

  • わかまつや - たらこ和えの糸こんにゃく。うさぎさんの中には、美味しそうな明太子

    たらこ和えの糸こんにゃく。うさぎさんの中には、美味しそうな明太子

  • わかまつや - 温泉玉子に、山形らしい牛肉の時雨煮。

    温泉玉子に、山形らしい牛肉の時雨煮。

  • わかまつや - お茶がクローバーみたい。しかも途中からハート型になります♪

    お茶がクローバーみたい。しかも途中からハート型になります♪

  • わかまつや - レンゲもカラフル!

    レンゲもカラフル!

  • わかまつや - 味噌風味のうどん、暖かい一品が嬉しい。なるとが可愛い

    味噌風味のうどん、暖かい一品が嬉しい。なるとが可愛い

  • わかまつや - 朝食の後、ロビーに立ち寄ると、フレッシュジュースや紅茶のサービスが

    朝食の後、ロビーに立ち寄ると、フレッシュジュースや紅茶のサービスが

  • わかまつや - 開放的なロビーで、ハーブティーを一服

    開放的なロビーで、ハーブティーを一服

  • わかまつや - これだけサービスで出してくれると、満足度も高まります

    これだけサービスで出してくれると、満足度も高まります

  • わかまつや - 出発間際、ロビーでいただくアイスコーヒー(¥400)。器も手に馴染みます

    出発間際、ロビーでいただくアイスコーヒー(¥400)。器も手に馴染みます

  • {"count_target":".js-result-Review-6165991 .js-count","target":".js-like-button-Review-6165991","content_type":"Review","content_id":6165991,"voted_flag":null,"count":27,"user_status":"","blocked":false}

口コミが参考になったらフォローしよう

よい子

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する

よい子さんの他のお店の口コミ

よい子さんの口コミ一覧(2909件)を見る

この店舗の関係者の方へ

ユーザーから投稿された口コミに対して、お店側からお礼や情報追加などの返信を行ってみませんか?

「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら

店舗基本情報

店名
わかまつや
ジャンル 料理旅館、日本料理
予約・
お問い合わせ

023-694-9525

予約可否

完全予約制

住所

山形県山形市蔵王温泉951-1

交通手段

山形駅から、蔵王温泉行きバスで40分。蔵王温泉駅から徒歩3分。

営業時間
予算(口コミ集計)
支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX)

席・設備

席数

(27室(和室26、和洋室1))

個室

禁煙・喫煙

分煙

2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

駐車場

空間・設備

落ち着いた空間

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり、ワインあり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と

こんな時によく使われます。

お子様連れ

子供可

ドレスコード

なし

ホームページ

http://www.wakamatuya.co.jp/

備考

宴会場(90畳)あり

初投稿者

旅好きな野良猫旅好きな野良猫(26)

最近の編集者

編集履歴を詳しく見る

ブログに店舗情報を貼る

食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!

従来の問い合わせフォームから問い合わせる レストラン情報編集のガイドライン

この店舗の関係者の方へ

食べログ店舗会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。

店舗会員(無料)になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか? 詳しくはこちら

周辺のお店ランキング

山形×料理旅館のランキング(点数の高いお店)です。

  • 1 蔵王四季のホテル - 料理写真:夕食会場

    蔵王四季のホテル (料理旅館)

    3.38

  • 2 五感の湯つるや - 料理写真:

    五感の湯つるや (料理旅館)

    3.29

  • 3 葉山館 - 料理写真:

    葉山館 (料理旅館、日本料理)

    3.24

  • 4 深山荘 高見屋 - 料理写真:

    深山荘 高見屋 (料理旅館、郷土料理)

    3.20

  • 5 岩清水料理の宿 季の里 - 料理写真:ウエルカムドリンク

    岩清水料理の宿 季の里 (料理旅館、日本料理)

    3.18

食べログ限定企画

店舗運営者の方へ