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富山湾寿司
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店名 |
掲載保留
寿司・割烹 万両(マンリョウ)
|
---|---|
ジャンル | 寿司、日本料理 |
住所 | |
交通手段 |
JR魚津駅、富山地方鉄道新魚津駅から徒歩約2~3分 魚津駅から157m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥6,000~¥7,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) |
席数 |
(カウンター8席、座敷24名) |
---|---|
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 店舗隣に4台 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
備考 |
日曜営業は注意。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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紅葉の名残と富山湾の海の幸を求めて、晩秋の富山に行って来ました。
北陸自動車道を魚津インターで降り、ランチをとろうとまず向かったのは「蜃気楼の見える街」の魚津駅前。
広くて停めやすい市営の魚津駅南駐車場に車を置いてから駅に向かって歩いて行くと、地方都市の割には飲食店やら飲み屋やらが多く並んでいて、少々ビックリするような一角に出ます。
後で調べてみると、このあたりは「柿の木割」と呼ばれる魚津市の繁華街。
夜はさぞ賑やかなんでしょうが、土曜日の昼時は人通りも少なく静かな路地です。
ちなみに富山県内の代表的な歓楽街といえば、富山市の「桜木町」と高岡市の「桐木町」、そしてここ魚津市の「柿の木割」の3つなのだそうで、みんな「樹木名」+「木」のパターンになっているところが面白いですね。
・・・そう知ったからって、全部制覇してやろうなんて元気はありませんけどね(笑)
魚津に立ち寄ったのは、漁港もある街なので寿司や海鮮料理の美味い店があるだろうと期待したからなのですが、ネットでちょっと調べてみただけで、回転寿司屋から「美味しんぼ」に登場した料理店から人気の高級寿司店まで色々あって目移りするほど。
その中で、ランチも営業してくれていて、寿司も一品料理も揃っていそうな、『寿司・割烹 万両」さんに入ってみました。
「天然の生け簀 富山湾鮨」なんて額が掲げられていますから、私の希望にピッタリとマッチしてます(喜)
暖簾をくぐって店内に入ると、すぐ横の8席あるカウンターはすでに満席。
地元の常連さんが多いように見えます。
奥の座敷席なら空いているとのことで一安心。
喜んで案内してもらいました。
メニューを見ると、お得なランチメニューの「海鮮ちらし」なんかもありますが、「回転寿司でさえネタがキトキトで抜群に旨い」と名高い富山のにぎり寿司を食べないわけには行かないので、まずは「地物にぎり」を選択。
一品料理からは、ホタルイカは時期外れなので諦めるとして、「白エビ」は食べておきたいところ。
店員さんから「それなら、にぎり寿司にも白海老は入っているから、お造りよりは唐揚げなんてどうですか」
とのアドバイスを頂いたので、「白海老唐揚げ」を選択。
「他にオススメはありますか?」と訊ねると、「げんげの唐揚げ」がこの店の名物とのこと。
「げんげ」とは、ネバネバしたゼラチン質の膜で覆われた深海魚。
甘エビなどを獲るための底引き網に入り込んで他の魚に傷をつけてしまう厄介者で、「下の下の魚」が訛って「げんげ」と呼ばれるようになりました。
この魚も以前、テレビの旅行番組で見たことがあります。
普段は汁物に入れたり干物にして食べるそうですが、一度食べて見たいと思っていたのでこれも追加。
さて、しばし待ってまず登場したのは、
「白海老の唐揚げ」(800円)。
「シロエビ」は、「ブリ」「ホタルイカ」とともに、「富山県のさかな」に選定された3種のうちの一つ。
全国的にもまとまったボリュームでシロエビ漁ができるのは、この富山湾のみ。
富山湾の地域の味ですね。
静岡に揚がる桜海老も、白海老と同じく深海に棲息する小型の海老ですが、こちらの白海老の方が大きくて、身の甘さが強いように感じます。
一方桜海老は、かき揚げにした時の殻からの独特の香ばしさが強くて、どちらの味にも甲乙つけられるものではありません。
しかし車で来ているので断念しますが、ここはビールが欲しいところですね。
続いて、「元祖げんげの唐揚げ」(700円)の登場。
厄介者の下魚で、ネバネバしていて料理のレパートリーも少なかったこの魚を、この店の初代店長が試行錯誤の末に唐揚げにしたところ大好評となったメニューなんだそうです。
食べてみると、意外にもネバネバ感は全くなく、強い癖のない寧ろ上品な味と言える白身魚のフライとなっています。
これは「富山湾の高級魚」だと言われて食べたら、そのまま納得してしまうような味。
中骨を揚げた部分もカリカリと香ばしい。
元々は地元の港で水揚げされる商品力の弱い下魚らしいですけど、唐揚げにするには恐らく下処理に手間がかかって単価はあまり安くならないんでしょうね。
できればポテトフライトと合わせて、「ゲンゲのフィッシュ&チップス」なんてものを魚津の街中で安く食べられるようになれば素敵なんですけどね。
あとは、ヌルヌル・ネバネバ感の残ったゲンゲの汁物もいつかまたどこかで食べてみたいと思います。
最後は、富山湾の「地物にぎり」(2,800円)。
ヒラメ、アカイカ、ベニズワイガニ、甘海老、ブリ(の子供)、アジ、シロエビ、アナゴ、サバ、バイ貝。(だったはず)
なかなか端正な外観の握りです。
お目当てのシロエビは、殻を外されていて食べやすい。
剥く手間が大変だろうなと余計な心配をしてしまいますが、白海老の上品な甘味だけが口に広がって美味。
これはやはり富山まで食べにくる価値があります(喜)
こちらは甘えび。
紅白の海老が並ぶと縁起が良くて何か嬉しいですね。
甘エビは今では関東の回転寿司店でも当たり前に見る海老ですが、大昔は日本海側の寿司屋でしか見かけませんでしたよね。
でもいくら冷凍技術が進歩しても、産地の旬の甘えびは鮮度と甘みが違います!
時期的に「寒ブリ」と呼ぶには早いのですが、ブリも食べれたので富山に来た達成感が上がります。
ネットリとした脂のノリはまだありませんが、鮮度が良くて美味しい。
富山では、ブリに出世する一つ前の一回り小さい魚は「ガンド」と呼ぶそうです。
旅館でも食べることになってますが、富山湾のベニズワイガニも入っています。
そのほか、バイ貝も富山湾の名産とは知らなかったのですが、これもコリコリした食感があって美味しかった。
富山湾の味を堪能できて大満足です。