豚道場メニューの中でもいちだんといろいろ詰め込まれた豚キムチまぜそば : 豚道場

福岡の二郎系と目されるところにはひととおり行ってみた結果，こちら豚道場を超えるものには残念ながら出会えなかった．

今回の富山での限られた日数，食事の機会の最終に豚道場をねじ込むことができた．

入店は土曜の昼1時だったので行列も覚悟したが，待ちが5人ほどでそれほどではなかった．

基本のBBも捨てがたかったが，富山在住時に試せなかった豚キムチまぜそば880円の食券ボタンを押した．

ミニを注文する若者も多い中，小ラーメンを注文．年齢を考えれば多すぎやしないかと，一抹の不安も覚える．
ニンニク入れますか？にニンニク少しとアブラで．
この後はバイクで1100km国道を南下予定なので，ニンニクは問題ないだろう．

やってきた豚キムチまぜそば小盛りはずっしりと重く，だいぶ上に盛り上がっている．
アレッ？こんなに多かったけ？と一瞬ビビってしまう．

とりあえず突入するしかない．よく混ぜろと書いてあるが，豚道場のまぜそばはどんぶりにみっちり重量級の固形物が詰まっているため，最初から混ぜるのは結構至難の業である．
特に豚キムチはいろいろモリモリ入っているので難しい．

あと，ダイスに切られたブタ，大量のキムチ，ネギは冷たいままなのでまぜるとだいぶぬるくなる．

豚道場の麺とブタのクオリティー
ここで少し，豚道場のアイテムのクオリティーについてのべておきたい．
まず麺であるが，おなじみのオーションで自家製麺されたものだが，茹で時間が適正である．福岡で出会ったものは，『バリカタ』の土地柄か，けっこう固ゆでが多かった．固ゆでで大量だと噛んで飲み込むという作業にすこしきつさを感じる．
豚道場の麺は麺喰いにとっては愉楽の出来といえるだろう．

続いてブタが新鮮であり，切り置きした酸化臭が全くない．これはおそらくブタが大量に投入されるため回転が良い，ということに尽きるのだと思うが，脂身がバターのような良い香りがする．これは，ブタの脂身が加熱後まだ新鮮なことを示している．
デフォルトのブタ二枚で十分な量だが，ブタの増量も格安といえる．

そうこうしているうちに，ようやく具材もさらいつくした．おなかはかなりいっぱいである．

実際，おなかの具合がこなれてきたのは午後10時くらいであり，明け方までバイクに乗り続けたがおなかが減ることはなかった．

辛い耐性はごく普通かそれ以下だと思っています．30年くらい前に，若気の至りで大辛カレーに挑戦してまったく太刀打ちできないばかりか，しばらく体調を崩したことがあります．

そういうわけで，あまり辛いのは食べられませんが，こちらの台湾まぜそばは問題なくおいしく食べられましたので，今回は辛まぜそばをいただくことにしました800円．ただし甘口指定です．着席時に甘口で，とおねがいしました．


初夏の富山はフェーン現象のため毎年たいへん蒸し暑いです．今年は特に早めに全国一暑くなっております．

この時期はどうしてもモヤシのにおいが気になります．

おまじないは，ホアジャオと辛子玉とニンニク少しにしました．甘口で様子を見て辛玉を混ぜるという作戦です．しかし，やはりまぜそばは混ぜないとおいしくないようなので，結局早い段階で辛玉は混ぜてしまいました．

甘口＋辛玉で台湾まぜそばの体感2倍くらいの辛さでしょうか．辛いは辛いですが，問題なく食べ進められる程度です．セブンプレミアムの蒙古タンメン中本カップ麺の半分くらいの辛さです．

辛さ単位は1000スコビルくらいでしょうか？しかし量が多いので，カプサイシンの摂取量は多くなるかもしれません．消化管上下の重層扁平上皮TRPV1受容体はやや活性化気味になるでしょう．

ブタの風味は新鮮で，脂身の芳香を感じます．回転の良さが効いているのでしょう．

BBのようなしびれるようなうま味成分過多さはないので，ヤサイは追加するべきかどうか微妙なところです．

TRPV1受容体活性化効果はやや翌日まで持ち越しましたが，辛まぜそばもやはり報酬価の高い摂食でした．

健康長寿のためと思い，なるべく行かないようにしているだが，行ってしまうのである．しかも最近，茹で前麺重量300gの並盛りを別段多いと感じなくなってしまった．ヤバい．

金曜の昼12時入店，店内待機用の椅子8脚＋2名立ち待ちで12時30分サーブという流れ．待ちは多分少なめの方．

昼限定BB（豚道場ブラック）のスープを口に含むと，塩辛くないのに口の中がショボショボする．大量のMSGで浸透圧が上がっているのではないか？うま味が濃すぎる．

スープの表面を覆う油膜の厚さを見てください．７ミリくらいあります．30ミリリットル以上はありるでしょう．ウイスキーシングル，もしかしたらジガーの量です．ショットグラスにあふれる脂．ヤバい．

ブタもレギュラーで生肉重量は100gはあるかと思います．単独で十分一食のおかずの量です．このラーメンの量が多いと感じる要因の大きい部分であると考えられます．2.5倍量となるブタましにする気にはちょっと今のところなれません．ブタを腹いっぱい食いたい向きにはおススメです．

麺喰いとしては麺量が多いと感じたことはないのですが，麺がまた食べにくい．通常，ラーメンは麺がスープの中に浮いている状態だと思うのですが，この麺はどんぶりの中にみっちり詰まっていて，その上に重量感のある具が載っているのです．それをはしで引っ張り出さなければならないのですが，茹で前麺長が40センチ程ある上，極太なのではしでつかむ力が必要になります．麺を持ち上げた状態から，あやまってドゥルルルと落下させると高脂肪の汁をまわりに飛び散らせることになります．はし握力を高めておく必要があります．

完食後の満足感は高いです．この報酬価の高さは何だろう？やはり高脂肪，高炭水化物，高UMAMIとグルテンとアリルダイサルファイドの相乗作用か？

付け加えると，ここの一味唐辛子がうまい．あまり辛さが強くなく，パプリカの甘みを感じる．韓国とうがらしかな？

2018/1月某日
１月夜の限定メニューは塩まぜそばでした．
強力な寒気の流れ込んだ夜でしたが，客の流入具合もなかなかのものです．さすがに外行列はありませんでした．

こちらのラーメンの難易度を上げているのはやはり脂肪分の多さでしょうか．二切れのブタもなかなかきてます．
寒気のせいか，まぜそばはやや温度の低下が気になりました．昼の汁そばのほうが好みではあります．

***
この齢でこの店に通うにはいろいろ問題があるような気がします．外で行列するのにも，ちょっと周りが若すぎて浮いています．ということで月一，多くても月二にするようにしています．

盛夏のころは，ややヤサイがヘタっていましたので，涼しくなってきてヤサイマシが冴えます．

昼の台湾シリーズ850円もレギュラー化．
名古屋グルメ台湾ラーメンの要素を取り入れたと思われる台湾シリーズ（ラーメンとまぜそば）が昼のレギュラーメニューに昇格したようです．

ラーメンの方はスープの色も赤々しく高スコヴィル値であることがうかがえ，スープまで飲めている人は少ないようです．脂溶性の高いカプサイシンは，油分で辛さは抑えられないのでヤバそうです．

この量で辛すぎだと手が付けられない可能性があります．そこで，”辛い”とは書いていない台湾まぜそばをおそるおそる食べました．こちらは肉そぼろがちょっぴり辛い程度（きんぴらごぼう程度）で，辛いラーメンではありません．むしろちょっとおとなしすぎて拍子抜けするくらいでしょう．思わず，テーブルの上のチリペッパーを追加してしまいました．具もたっぷり目なので，若者はほとんど追い飯しているようじゃ（50円）．


***初回の感想***
いつも行列しています．家人が興味があったらしく行ってみました．

カウンターのみなので，調理中の手元が良く見えます．どんぶり一つに白い粉が計量スプーンでどっさり入ります．10g近い量だと思われます．さすがにそれは多すぎではないのかと思われますが，脂肪分も多いためか意外と調和の取れた味になっていて，むしろそちらのほうに驚きを覚えます．カエシの力強さによるものかもしれません．さすがに，後味があからさまなMSGの単味が長引きます．味が濃いめなので，野菜マシマシでもまだ味濃いめくらいでしょう．もやしとキャベツが良い具合のゆで加減で，しゃっきとして意外とよかったです．

インパクトのある麺量は300gくらいでしょうか．通常の二玉分くらいです．1.5㎜×３㎜角くらいの平打ち太麺ストレートで，もっちりしており，精製度の低いオーションのためか発色は暗めです．汁気が少ないので，絡んだ麺や具の間から引っ張り出して食べる感じ．ちゅるちゅると啜るという感じで食べ進めていきます．

ブタが厚切りで量が多いです．ややだしがら化してパサッとしていますが、厚さのため食べ応えがあります．ノーマルだとこれが2枚でこれでも十分な量ですが，ブタまし150円プラスで5枚になりミートイーターにも満足な量だと思われます．

カエシの作りには根性が入っているという印象です．店の奥のほうには意外とコンパクトな製麺機が鎮座していました．

昼と夜の二回訪問しまして，まぜそばとBBをいただきました．他にはないインパクトです．

その他にトッピングは、アブラはよく調味してあり悪くありません。にんにくは少な目で自分にはちょうど良いくらいです。

家人は初回に何も知らずにブタましにして，もう食えない，もう行かない，と言っております．行く人を選ぶ店です．

五福キャンパス周辺は，満々軒閉店以来，個性派ラーメン不在エリアでしたので，よい店ができたということでしょう．

富山ブラック＋二郎のコラボメニュー？スープに塩辛さはありません．むしろ甘いです．スープは美味しいです．やはりMSG濃度は高めで，スープを口にするとMSGの単味の味が最後に長く残ります．
濃い味なのでトッピングに野菜追加でおいしく食べられると思います．

スープ表面の油層は極めて厚いです。たれのひしゃくで4杯，まぜそばの二倍の油分です．しかしトッピングのアブラは良い調味で、外せません。

･･･
意外と（？）おひとりさまの女性客も見かけます．学生がグループのノリできたという感じではありません．見てると，普通盛りを完食！という感じではなく，ギブアップしたりプチサイズ（麺量半分）様々ですが，ラーメン女子が増えているということなのでしょうか？喜ぶべきことでしょう．