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店名 |
観光旅館 三頭山荘(ミトウサンソウ)
|
---|---|
ジャンル | 旅館・民宿 |
予約・ お問い合わせ |
042-598-6138 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
営業時間 | |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
40席 |
---|---|
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、一軒家レストラン |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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未来に残したい東京の山里の恵み
周遊道路を逸れて谷を下りてゆくと、周遊道路からでは木々に遮られて見ることのできない集落があります。
一見人が住んでいないような山あいですが、この土地独特の造りの古民家は柱がすすけて、ここで人々が営んできた暮らしの歴史を垣間見ることができます。戸を引くと土間があり、上って広縁を回り込むと広い座敷があります。他所様の家を訪ねるというよりは、田舎のおばあちゃん家に遊びに来たような懐かしさと安らぎがありました。
◇鴬
はじめに山菜小皿が13種供されました。
画像左上から右へ…
・山椒の葉…鮮烈な香りです。軸から葉が外れるほど形が崩れているのに力強い香りです。
・こごみ…色素が抜けないよう施されています。香りも歯触りもほとんどありません。
・ずいき…これは秋の幸、酢がなじんでチクチクするえぐみはありません。
・片栗の花?…ほんのりと花の香りがします。菊花のような歯触りがわずかにあります。
・こんにゃく煮…よく染みています。色見に反して薄味で好みです。市販のこんにゃくより粘りを感じます。
画像左下から右へ…
・舞茸?…歯切れがよいです。香りは特にありません。
・むかご…花のような香りがあります。ねっとりしています。
・百合根…噛まずともつぶれてしまうほど柔らかです。
・あけび?…皮の部分です。甘い味噌炒めのような風体です。苦味はありません。むべだったかもしれません。
・山蕗…醤油で炊いたお馴染みの味です。それほど塩辛くはありません。香りもわずかです。
・刺身こんにゃく…気胞はありません。薄造りでつるんとしています。山葵も地場産でょう。鮮やかな緑が綺麗です。
・山葵漬け…つんとする辛さは穏やかながら香りが清々しいです。酒粕が黄色味を帯びて風味に深みがあるのに甘くないところが好みです。
・柚子砂糖漬け…香りも糖味もやさしくマーマレードより生の風合いです。
・大根の炊いたものと大根葉の炒め煮…飴色に染みた大根は素朴な味です。出汁など無くとも美味しく仕上がるのでしょう。葉の炒め煮はやさしい甘じょっぱさがやはり素朴です。
料理がすべてそろってから撮影できないだろうかと思案しましたが諦めて箸をつけてしまいました。
・川魚塩焼き…野趣を感じます。皮が黒味を帯びて厚いので岩魚でしょうか。こんなに口を開けた焼き川魚は初めて見ます。骨離れはよいものの、身の強ばりはありません。はらわたの一部の、鰻の肝のようなこりこりしたものが面白い食感です。
・麦とろご飯と味噌汁…とろろは擂った素のままでしたので醤油を足します。麦飯がふっくらしています。味噌汁に含まれる木綿豆腐が秀逸に美味しかったです。そして味噌も良い香りです。天然の小さな茸が見えました。
・野菜の天ぷら…もみじ・大きな葉・大根葉・南瓜・さつまいも・三つ葉・舞茸
虫喰いになっていない立派な大根の葉でした。わずかに甘苦い青汁に似た風味です。南瓜は炊いてから揚げているでしょうか、飴色です。すべてのたねに言えるのですが、衣が厚く油切れがよろしくないです。そして衣もまた炭水化物なので、衣にノックアウトされてしまいました。
・水菓子…みかん
ごく普通のみかんでした。
総合☆2.8
秋の山の幸は保存されていないでしょうから美味しいのは当然です。しかしながら春の山菜は酢漬けがほとんどで、貴重な品なのは分かりますが、率直に言ってそれほどおいしいものではありません。いえ、一年を乗り切る分だけを採取・保存して、細々と食べながら新しい春を待つのでしょう。取り過ぎない心得が山と共存するということなのでしょう。また季節のものだけを食べているとひとつのものに偏るでしょうし、保存された惣菜が食卓を豊かにしていたのではと想像してみます。そして東京都の最奥の山里でこれほどの山の幸が得られるのは尊いことなのだと実感します。取り尽くさず翌年のために残す、都市化した現代日本人が忘れてしまった自然との共存を、慎んで思い起こしたいと感じました。
食事を終えて外に出ると、根と同じくらい葉を伸ばした大根が積まれていました。こんなに綺麗な大根は初めて見ました。
庭の池には清水が引かれ、岩魚と山女が泳いでいました。岩にはクレソンが根付いています。そのクレソンは川魚塩焼きに添えられていました。話し声が耳に入ったのでそちらを向くと、まさにシニアの女性が籠を背負って山に入って行こうとするところでした。
時代や科学技術の先端を行くものに価値を見出さなければならないことなどまったくありません。山と暮らす生活様式もまた文化なのです。絶やしては復せないと考えると、続けられる限り現役で山と向き合っていくであろう姿を頼もしく感じるとともに、他人事として傍観していてはいけないのだといううしろめたさを感じるのでした。
ご馳走様でした。貴重な品の振る舞いに恐縮しました。ありがとうございました。
益々の繫栄を期待申し上げます。