『脳に刻まれる強烈な中毒性』の巻 : チクテベーカリー

　ハード好きなら一度食べたら絶対ヤミツキになるであろう南大沢の「ハード王」チクテベーカリー

　私もハードブレッドを好む人間として此方の大ファンなのですが、食感だけでなく咀嚼毎に訪れる小麦の豊かな香りもまたご馳走なのです

　１１∶３０開店を目指せば下手すると５・６０人は並んでいるので、この炎天下熱中症だけは避けたい事から１時間ずらしてみたのですが

　それでも２０人は並んでおり、相変わらずバケモンみたいな人気ぶり、この店表参道辺りに在ったらもう並んでられないだろうな


■あんバター　　　　　　　　　　370円

　きび砂糖で炊いた北海道産小豆はほんのりとした甘さ、とろけるカルピス無塩バターとを微かに塩気のある丸パンで挟んだ見事な計算の基に仕上げられた正に逸品(１人１個限定)

■リュスティック／アーモンドとゴーダ 300円

　チクテさんはリュスティックも案外硬め、気泡も確認出来ますが細かく密です。具との相性は勿論完璧

■カシューナッツとペッパーのバターバゲット
　　360円

　これはリベイクが大正解。バゲットにしては軽い仕上がりで噛むとバターが豊かに広がり時にペッパーがガツンとやってくるオツなやつ

■ジンジャー　　　　　　　　　　380円

　ライムジュースに漬けたドライジンジャーと柚子ピール、クルミを混ぜ込んだもの、個性的なジューシーアロマと硬さ

■リュスティック／マロングラッセ 300円

　小麦臭が充満した生地にほんのり甘めのマロングラッセと黒糖でかなりおやつ的でもあります

■Cバゲット／チーズ　　　　　　 320円

　Cバゲットは全て美味しいんだけど今日はチーズしか残りはなく、リベイクで更に美味しくいただきました

　結局、あんバター以外は焼いてみたのですが、もう抜群でした。多少金額が上がっても多少並んでも価値あるパンなのです。

何を食べてもただ唸るばかりのチクテベーカリーのパン達。

開店一時間遅れで突入、人気者達はあらかた売れたようです。が先にも触れたように何を食べても唸るばかりなので心配なしです。

■ジンジャー 370円

甘く炊いたざっくりカットの生姜と柚子ピール、クルミをライ麦40％の生地に混ぜ込んでいます。

ホロッとしたライ麦パンに生姜の甘塩っぱい刺激が癖になります。

■斎藤さんのユメチカラとハルキラリの全粒粉カンパーニュBIO(1/2) 775円

パリッとしたクラストにとても緻密でミッチリとしたクラムはモチモチです。

多少の酸味はありますが、あまり気にならないです。

■ヘーゼル 370円

こちらもライ麦パン。ヘーゼルナッツとたっぷりのチョコチップ

■スコーン／プレーン 160円

パリッとした表面とホロホロの中身。素朴で何も付けなくとも十分美味しい。色味も美しい。

■スコーン／チーズ 160円

こちらはチーズの香ばしさがプラスされ小腹が空いた時に重宝しそう。

■キューブ／オレンジチョコ 320円

甘酸っぱい華やかなオレンジが香るハード生地とチョコの組み合わせ…絶品。


ハードに於いては間違いないので次回はソフトなタイプを狙ってみようかな。

ハード系に於いて自分史上ナンバーワンのベーカリー。八王子南大沢駅から奥の奥まで直進して行くと素晴らしいパン達に出会えます。

用事で近くまで来ていたついでに寄ってみるとまだ開店30分前。それでも15人は並んでいます。

オープン時は50人は越えていたみたい、順に声を掛けられるまで待つシステムです、コロナの影響ですね

早速突入、スタッフさんの丁寧な説明でサンドイッチエリアから確認。その後ベーカリーエリアへ

兎に角、朝イチなので商品が多く迷っていると「焦らないでゆっくりどうぞ」と優しいお言葉。こういうの本当助かるんですよね。

更に好みを聞いてくれて良さそうなものをセレクトしてくれたり…人気も分かるよ。

■Ｃバゲット／黒糖マカダミア 320円

薄いバゲット生地に黒糖とこれでもかと詰め込んだマカダミアナッツ、もうコスパ無視。

なかなかの硬さも豊かな小麦の香りに癒されながら気が付くと食べ終わっちゃう恐ろしいパンであります。少々顎が鍛えられます。

■リュスティック／アーモンドとゴーダ 340円

チクテさんはリュスティックも抜群。ゴーダは生地に練り込んでいるのか噛む前から焼けたチーズの香ばしい匂いが広がります。

水気のあるクラムに皮付きのアーモンド入り。

■キューブ／オレンジチョコ 320円

オレンジピールを練り込んだハード地と半々位の割合でチョコチップ。兎に角パンが旨いから何やっても旨い。

■Ｃバゲット／チョコ 310円

こちらもチョコたっぷり、ただ旨いだけ。なんか前よりデカくなっているような…

■リュスティック／マロングラッセ 290円

大きな気泡の素朴な生地にホクッとしたマロングラッセ。

黒糖が焦げた部分もまたアクセント、甘過ぎなくてとても食べ易いです。

■カシューナッツとペッパー 340円

バゲットらしいのですがモッチリとしたクラム。カシューナッツの歯応え、

時折、小型爆弾の様に炸裂するピンクペッパーが癖になる酒に合いそうなパン。


一つ一つの完成度の高さ、50人待ちも当たり前のベーカリーなのです。

国産小麦と４種の自家製酵母を駆使したハードタイプが人気のベーカリーは南大沢の奥の奥にある緑に囲まれた古団地の商店街にあります。

駅からかなり歩き、しかも並ぶので時間がある時しか伺えないのですがクリアすると凄いパンに出会えます。

近場に居たので寄ってみました、15時過ぎの到着でした。列は無くあらかた人気商品は完売なのだろうと伺えます。

あら結構残っていました。スタッフさんも今日はある方です、と仰ってました。ならば気を集中して選ばせてもらいましょう。

コロナの影響で商品と客の間にはビニールの壁でウィルス侵入対策をされています。仕方ありませんが結構見辛いもんですね。


■デュラム小麦とキャラウェイのスコーン
350円

力強い風味のデュラム小麦にキャラウェイの香りが鼻を抜けていく野性味溢れるスコーン。グリュイエールも入っているそうですが自分には分かりませんでした(恥)ボロボロと崩れていく個性的食感。


■チョコ 270円

硬めで酸味のあるカンパーニュ生地にビターチョコチップがたっぷり。リベイクしてみましたがクラストパリッパリで少し柔らかくなったチョコがまた絶妙。


■Ｃバゲット／黒糖マカダミア 320円

CICOUTE(チクテ)の「C」を型どったバゲット。バゲット生地をロール状にした中に黒糖とマカダミアのフィリング。

パリッとしたハードな生地に黒糖独特の甘味がとても好相性でナッツのコクが更に上乗せ。いや良くできてますね。


■Ｃバゲット／チーズ 320円

こちらも同様、小麦が強く香るバリバリのバゲット生地に溶けたチーズがたっぷり。

絶対の組み合わせで噛めば噛むほどほど生地の美味しさに感動。驚きしかないです。


■リュスティック／プレーン 180円

薄いクラストはガリッバリで上層の気泡が大きいクラムはモチッとしています。なかなかの引きの強さ。プレーンだけに小麦の風味がダイレクトに鼻を抜けていきます。

勿論そのままでも、ハチミツをかけてみてもまた美味しかった。


■ハムとチーズのバゲットsand 390円

おっさんは少しだけトースターインで香ばしくチーズがクタッとするのが好みであります。

濃厚で癖の少ないコンテチーズにパンチエッタの強い塩気、モチッとしたクラムに発酵バターが浸透して止まらないねコレ。

それにしてもフィリングのインパクトがこれだけ強いのにバゲットの旨味が負けてないのが凄いな〜。


少しチクテさんをググってみましたが美大出身のオーナーが独学でパン技術を高めてきたそうです。独学で行けるレベルを遥かに越えてます…凄いなぁ考えられない。

お世辞抜きで「感動」体験でした。これは行列も頷けます。正直言うと数年前に伺った時はとても美味しかった記憶がありましたがここまでは感じませんでした。日々研究、努力の結果なのでしょうね。