季節のせいならよいのですが。 : 天下一品 八王子店

東京の天下一品フランチャイズ第一号の江古田店系列のはずの八王子店。
久し振りに来てみたのですが、出されたこってりを見てすでに見た目で変化を認識。こってりスープの色が白すぎ。啜ってみると、醤油ダレとのバランスが悪くポタージュなのに薄味という事態。
さらに麺は天下一品標準よりも若干細めでストレート気味に感じ、持ち上げようとしてもダマになり一口ずつ取り出せません。いただくまでもなく、良くない状態であることは歴然。
口に運ぶと、モサモサした食感。
麺の保存管理の問題なのか、仕入れ元がつくり方を変えたのかまではわかりませんが、僕の中の「天下一品デフォルト」からは程遠いものになっていました。
無念。

　京都・北白川が本店の、鶏と野菜を煮込んで作ったポタージュに、小麦粉味満開の塩っぽい麺、というもはや「ラーメン」というジャンルでは語れない食べ物とも言えます。支店は全国に200店舗以上展開しているのですが、店ごとに相当味が違う、ということに気づいたのは、十数年前に東京に「江古田・池尻・駒沢学園」以外の支店ができはじめてから。びっくりして京都の総本店に行ってみたら、もっと違った、ということに気づいて……。
　僕は東京の25店舗は全部食べましたが( http://u.tabelog.com/katoh/diarydtl/12199/ )、全国で言ったら60店舗くらいしか食べておりません。が、100店舗くらい食べた方とお話する機会があって、やっぱり店ごとに違うからついつい全部食べたくなるよね、ということでした。
　
　そして、天下一品自らが「こってり」と名付けたスープですが、正しく言えば「たっぽたぽ」。
　「こってり」という形容詞は、これだけラーメンが普及した時代においては、やはり豚の背脂をたんまり使ったラーメンに譲るべきではないか、と僕は思っています。身体に悪そう、という誤解も生みますし。
　
　そんな天下一品の、東京進出初期を支えた「江古田系」。
　旧高円寺店(東京1号店・閉店)・池尻店・江古田店・駒沢店で、一人のオーナーが仕切り続けた東京天下一品の基本のチェーンの最新店舗がこの八王子店なのです。
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2009年1月　【初訪・江古田系・どろどろ天一!!】

　京王線府中駅下車10分のところに住んでおります。
　京王線に、新宿駅から乗って座ることができた結果、今まで乗り越したことがあるのは聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、京王八王子、高尾山口。基本的には、東府中のカーブで音が変わるあたりで目が覚めるのが普通なのですが、なんたってここ数年「睡眠時無呼吸症候群」に苦しんでいるだけあって、電車で寝過ごす、ということが増えているような……。
　で、今日は、お見事なことに京王八王子でしたっ!!(←ビックリマーク二つ付けるほどかっ?!)　
　いや、だって、先日、中央線で国分寺で下りるつもりだったのが眠っていて乗り過ごして立川まで行っちゃって、その結果、天下一品 立川店に行くことができたわけですから、今回も未経験の天一がある八王子。これまた、天一の神様のお導き、としか思えないじゃないですかっ。まぁ、東京天一制覇大作戦敢行中なので、こんなアホな発想になってしまうわけですけど。
　
■東京天一制覇大作戦の日記はこちら。http://u.tabelog.com/katoh/diarydtl/12199/

　てなわけで、「乗り越し」をラッキー、と捉えて京王線を降り、そのままJR八王子駅方面へ。この天下一品は、八王子駅近辺でも特に猥雑な地域にありました。なんだか、町並みがススキノに似てますね。　
　で、割と迷わずにお店に到着。
　外観は、見慣れたいつもの天一。
　入ってみると、右側にどーんとカウンター席。そして奥にちょびっとテーブル席。
　すでに、江古田店のおばちゃんから「八王子もウチの系列なのよ」と聞かされていたので、安心気分で、一番奥のカウンターに腰掛けました。
　メニューも、江古田・駒沢等の「初期東京天一」といっしょ。卓上の調味料類の入れ物関係も、ほぼいっしょ。黄色いたくあんがあるところまで。
　で、当然のように(?)チャーシューメンを。
　年期の入っていそうな店員さんが二人、厨房で。若い人がホール。厨房の人にダメ出しをされながらもがんばっていました。
　
　さて、出てきました、チャーシューメン。
　おぉぉ。江古田系ならではの、赤身中心チャーシュー。
　スープは、見た目からして色が濃いです。
　この色が濃い、っていうのは、本部から送られてきたスープをそのままあっためて出しているだけではない、という証拠。これは昔江古田店の常務(?)に教わったのですが、本部からはどろどろスープと醤油ダレが別々に送られてきて、それを混ぜて煮込むのがポイントなのだそうで、ただあっためるだけだとコクが出ないから、江古田ではかなり煮込んでからじゃないとお客さんには出せない、と言っていました。
　で、こちらもその手法をきちんと守っていらっしゃる。　
　すすってみますと、うん、確かに濃い。濃いけど、江古田と比べると、もうちょいっ!!いや、薄い店から比べたら十二分に濃いんですけど。
　これは、もしかするとお店ができてからの年数の違いであったりもするかもしれません。
　名古屋で食べたどて焼きのお店で、「このタレは30年以上つぎ足しはしてるけど代えてはいない」なんてことをおっしゃってましたが、天一もそういうところはあるのかも。
　
　でも、本店を知る方に食べて頂いても一定の評価をいただける天一だと思いました。
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2009年10月4日【天下一品祭り4日目!!】

　今年もやって参りました、天下一品祭り。12日までです。
　で、この日は乗り過ごしてきたわけではなく、のっぴきならない事情でヨドバシカメラに行かなければならず、府中から近いのはどこっ?!とナビタイムで調べたら……なんと八王子……!!こいつぁラッキー、天一もあるしねっ、てことで行って参りました。
　9カ月ぶりですかぁ。
　お店の外には、天下一品祭ののぼりがそよぎます。
　店内は、午後4時くらいの変な時間なのにかなりのお客さん。やっぱり、祭が効いているのですかね。
　「どうぞ、こちらへっ!!」と元気のいい男の子に通されたのが、カウンターの一番奥。……またしても前回と同じ席かいっ!!
　
　でも、この席からだと、厨房が左側すぐ。立ち上がってのぞくと、天一の秘密が見えてしまいます……。
　
　僕より年上と思われる女性二人が厨房を仕切り、イケメンがホール。
　「こってり並に、味付玉子、麺はやわらかめで」とお願いしました。
　
　店内を見回すと、定食を食べてる人が多いですねぇー。
　
　と、そこへ僕のラーメン。
　……あれ。スープが白い……。
　前回来た時は、江古田っぽい感じだったような記憶が……?!
　スープが少なく見えるのは、丼が大きいタイプを使っているからなので気にしないとして、まずはいただいてみます。
　……あぁ……このスープ、味の具合はいいんですが、それよりも、煮込みがもうちょい足りないんです。もちろん、ざらざらした感じの感触が舌に残るようなお店よりはまだいいですが、もう一声煮込まないと天下一品のスープとは言えないと思います。
　
　麺は、「やわらかめ」で頼んであるのですから、やわらかめです。
　が、スープがライトなので、こらいかん、って感じ。
　
　んーーーむ、残念ながら評価は下がります。
　
　……で、お会計後のお楽しみ、天下一品祭のスピードくじ。
　念を入れます。「ピカピカバッジピカピカバッジピカピカバッジピカピカバッジ」と念を込めますっ!!えいやっ!!
　……ラーメンストラップが当たっちゃいました……。２個目っ!!
　
　……誰にあげようかなぁ……。