『あの頃が懐かしい』の巻 : 煮干しそば 虎空

京王堀之内に虚空さんが誕生した頃は洗練された煮干しそばに驚き通ったものですが

姉妹店を点々と出されてからは調理人が変更される度に違和感を覚え今ではそこそこの煮干しそば屋さんというのが私の評価

ゴリゴリの煮干し風味でかなり塩気を感じるのがこちらの特徴なのですが不思議なことに食べ進めていると徐々に慣れてくるんですよね

現在期間限定で背脂煮干しということでポチリ


■味玉背脂煮干しそば　　　　1070円

うわっ更にワンランク上の塩気で旨いとかの範疇を超えてます。本気？

喜多方風の平打ち麺は悪くないし

ロースのチャーシューもしっとり美味しかった。ちなみにバラとロースから選べます

にしてもこの塩気は無いな、喜多方ってこれくらいが通常なのかな？かなりキツかった

一気に麺だけを啜って帰宅しました。

ハイレベルな煮干し系で高評価を得ている人気店です。京王堀之内にあった前店舗で初めて食べた「煮干しそば」は衝撃的苦旨で記憶に鮮明に残っています。

レギュラーメニューには濃厚鶏白湯そば、濃厚ニボつけ麺等もラインナップされ何れも美味しいのですが今日は煮干しそば一択で伺いました。


■味玉煮干しそば 880円


煮干しの風味自体はかなりトンガっていますが、動物系の効果で後味はマイルドに仕上げてあります。醤油のキレも良くバランス型です。

トッピングは脂の甘味が際立つトロトロバラロールチャーシュー。繊維がホロリとほどけます。柔らかく煮付けた極太メンマ、半熟の味玉にたっぷりカイワレ。このニボスープとシャキシャキカイワレの辛味がまた合うんです。

中細パツッとしたストレート麺は密度が高くしっかりとした食べ応えで濃厚スープを掬い上げます。

途中、卓上のブラックペッパーを入れるとピシッと味が締まりまた良し。カイワレにしても胡椒にしても苦味エグ味には辛味が合う様です。

夢中で食べちゃうので「ハッ」と気付くといつも無くなってます(泣)こういうクセの有るタイプは中毒性があるのでしょうか？

上記のレギュラー以外にもかなりの割合で「限定ラーメン」も用意されてるので楽しみの１つです。何にせよこの界隈では抜きん出た存在でオススメです。

前回伺った時、濃厚ニボつけ麺に「海老辛」が乗っかる未体験のメニューを発見し少ない脳内メモリーの記憶が消去される前に行って来ました。

虎空さんでは辛味鶏白湯そばが自分的にヒットだった事もあり、ならばニボつけ麺でも辛はアリだろうと、しかも海老辛なんですから間違いなしでしょう。

尚、ランチはPM4:00迄営業されている有難い設定となっています。


■海老辛味玉濃厚ニボつけ麺 1060円


ノーマルタイプの濃厚ニボつけ麺は良くある豚骨魚介(煮干し)系のつけ汁でした。

そのつけ汁をベースに干し海老と辣油が見受けられますね。かなり海老った風味で何か細工でも有るのか面白い汁です。

ブリンブリンの硬質麺はそのままで美味しい。水でしっかり締めてあり、水切りも完璧。こういった「仕事」の部分が一流と二流の分岐点なんですよね。とか分かったフリ。

中々のお味。ニボつけ麺の変化球バージョン。ただ最初っから最後までこの味なので少しクドイかな？もう１つなんか欲しかったです1060円もするんだし。悪くはないんだけどね。

虚空さんは毎回微妙に修正してくるので今後必ずその辺のカバーリングは間違いないはずですし地元の大好きなお店なので期待しています。

持病であるメニエール病の発作を起こして２週間。更に酷くなってしまい１０日間入院。少々回復の兆しが出てきた所で退院となりさて、病院食に嫌気が差していた我が胃袋が１０日ぶりに「濃い味」を欲しています。ガッツリ行くほど体力も戻ってないのでサラッと食べられるラーメンでも行ってみようか

此方の虎空さんは重厚な風味の煮干しそばで大人気のお店で堀之内からお引っ越しで大塚(八王子市)にやって来ました。元々この場所は煉虎という鶏白湯の美味しい虎空さんの姉妹店でした。

虎空となった現在は煮干しそばを始め煉虎の鶏白湯もレギュラーメニューに残り「辛味」なる新味が有りました。


■味玉辛味鶏白湯そば(辛味普通) 1050円


久しぶりの鶏白湯。ポタージュの一歩手前位の絶妙な固さのスープは相変わらずで濃厚なんだけどペタペタしない軽さも持ち合わせた表現が難しいけど良く出来ております

爽やかな微塵の生玉葱と薫りのフライドオニオンの玉葱兄弟が風味の層を形成、ムチプリっとしたストレート細麺が薬味を拾ってきます。う〜ん「ただ旨い」

この個性の塊、白湯スープを飽きさせず食べ続けるアイテムとして辛いタレが、一回りかけてあり、おっいいですね。更なる食欲アップに加え口内がリセットされていくイメージもあります。辛味は普通ですが激辛でもイケそうです。

虎空さんは具も美味しいんですが、勿論今日も旨いです。ですがこのスープと薬味、細麺の調和の前では霞んでしまう程で、完全具無しの鶏白湯そばもアリなんじやないかな？

トレンドの鶏水系、あっさり清湯もいいですが真逆の鶏白湯、同じ鶏でも火入れの違いでここまで美味しさの表現が異なる。スープって奥深いです。

虎空さんは午後１時から販売の濃厚ニボつけ麺もありますが、本当にどれをいただいても及第点どころか高得点を叩き出してきます。やっぱりセンスなんですかね。