煮干しにキレがあり、スープのバランスに優れ、村上朝日製麺所の熟成麺も実に旨い！ : ハイデン.コッコFACTORY ら-めん凛々

今日は午後から昭島へ行くことになり、それでは
あそこへ行ってみよう！、とお寄りしたのは、昼
営業のみの「ラーメン凛々」。“凛々“は、“リンリ
ン“ではなく、“リリィ“と読む。昨年10月に、青梅
の名店「つけ麺丸孫商店」の２号店としてオープ
ンしたラーメン店で、昼のみの営業です。

後に調べたら、2018年版ラーメンWalkerの武蔵野
・多摩地区新店部門で堂々の２位を獲得されてい
ることを知りました。ちなみに１位は、三鷹の
「麺屋さくら井」です。

さて場所は青梅線の拝島駅北口より徒歩３分。
コンビニ裏の小川を渡って右折すると、ビル一階
の水色のドアと赤いポストが目印になる。訪問時
間は13時を回っているが、硬いドアノブを引いて
店内に入ると、何と満席！、いや、満席と言って
も狭い店内に客席は５席のみ。中で待つにも狭い
し外は寒いし・・と思いつつ、店主さんとおぼし
き男性の方に「外で待った方がいいですか？」と
お聞きしたら、「すいませんが、お願いできます
か？」と、申し訳無さそうに言われたので、気持
ち良く外に用意された椅子に座って待つことに。

待つ間、メニューの看板を見て品定めします。
基本は２種類、「凛々しい地鶏中華そば」¥780と
「凛々しい煮干し中華そば」¥780。看板メニュー
はどうも地鶏中華そばのようなので心の中で、コ
レと、「塩チャーシューカップごはん」¥220に決
める。いや、合計で千円と切りがいいのは暗にオ
ススメか人気セットだと思い込んでいるので.(笑)

すると、３分も待たずに、恰幅のいい男性が出て
来られて、「どうぞ！」とドアを開けたまま手招
きされたので、「すいません」と言うと、「いや
このドア硬くて開けずらいから」と笑みを浮かべ
ての優しい一言。このお方、店のスタッフではな
く、お客さん。定連さんなのでしょうが、こうい
う優しいお客さんが足を運ぶラーメン店なら裏切
られることは無い！、そう信じていざ入店！

すると、厨房から煮干しのいい香りがしてくるで
はないですか～♪、ここで煮干しを食べたいとい
う衝動に駈られてメニューは「凛々しい煮干し中
華そば」に、そして外にあった“村上朝日製麺所
の熟成麺使用“の文字が頭に焼き付いたせいか、
ご飯ものは諦め、“替玉“¥100に変更！、いや変更
する必要は無いのだけれど自己抑制。(笑)

空いた端席に座り、狭い店内を見渡すと何ともカ
ラフルで、ここはご夫婦とおぼしきお二人でオペ
されてるけど、女将さんの趣味なんでしょうね～
カウンターのテーブルにはマジックで落書きみた
いなものが書かれていて、そこには「ハイデン・
コッコって何言ってんのかわかんねぇ」みたいな
・・実はここの屋号の頭に、「ハイデン・コッコ
factory」とあり、元々は本店のマルソンで使われ
始めた言葉のようだが意味不明。
気になって調べたら、何となくわかったが、しつ
こくなるので説明は止めておこう。(笑)

さて、食券を女将さんにお渡ししたら、「良かっ
たら、割りスープもあるので・・」と言われ、
えっ？、ラーメンで割りスープ？、と思って厨房
を見渡すと、小さな黒板に「今日の割りスープは
“ハクサイ“」と書かれていた。割りスープは日替
りなのだろうか？、珍しさに興味津々となるが、
そこに「凛々しい煮干し中華そば」のご登場！

ラーメン鉢は小ぶりの丸型ですが、模様が綺麗で
、綺麗と言えば、レアな豚肩ロースチャーシュー
に鶏チャーシューが見映えよく、ネギも斜め切り
で存在感あります。画像には見えてませんが、こ
こはメンマではなく珍しげな山くらげ、そして海
苔といった構成になっています。

まずはスープから頂くと、おー、香りは臭みの無
い上品な香り立ちがあり、味も煮干し出汁がキレ
キレですね～。しっかりとした煮干しの出汁感が
あって、エグミや雑味は無く、ただ舌にチクチク
と刺さるほどに煮干しの主張が伝わってくる・・
このキレは素晴らしい♪

これは、青口と白口煮干しの混合かもしれません
が、味わいは上品ながらも出汁は濃く、平子のよ
うにも感じて、水出しで丁寧に出汁を取っている
んだろうな～と感心させられます。

そこにカエシはまろやかで旨味があり、スープの
厚みもあるので動物系の清湯も合わさっているよ
うに感じますが、鶏ですかね～？、コクもあって
しかも、煮干し、カエシとのバランスがいいから
飲み進める程に味わいは深く、飽きがこない。

またいい感じの甘味もあって、背脂なのかわかり
ませんが、まろやかな中に出汁感はしっかりとあ
るからこれは堪りませんよ～^ ^

そこに合わせる麺は、村上朝日製麺所の熟成麺で
すが、スープの持ち上げよく口にスルッと収まっ
た時に感じるスープとの一体感があって、低加水
ながら少し柔らかめに感じるも弾力があり、麺の
旨味もあり実に旨い♪、スープとの相性を考えた
らこの麺の硬さが合っているようにも感じられて
素晴らしいね～♪

豚肩ロースのレアチャーシューは丁寧に低温調理
されていることが見た目でもわかりますが、その
まま頂くと、しっとりとして薄味ながら肉の旨味
が口に広がります。

次にスープに付けてしゃぶしゃぶ風にしてして頂
くと、熱が通りスープの味付けも加わってこの食
べ方も美味しく頂けますね～♪

鶏ムネ肉も口に含むと、シットリとして淡白なが
ら鶏肉の旨味がよく出ている。歯切れもいい。

木くらげはコリコリとした食感がメンマと似て、
味付けも程よく美味しく頂けました。

麺と具を食べ終えて、いざ替玉を注文すと、麺の
硬さを聞かれたので、硬めでお願いしました。

１、２分でカップに入った替玉登場！

量は半玉のように感じますが、ネギも入って、
一見和え玉のようにも見え、つい麺だけをまず頂
くと、おー、旨めぇ～♪

これは博多ラーメンで言えばバリバリのバリカタ
でゴワゴワ感が何とも堪らんなぁ。
若干塩味を感じるけどそれ以上に硬めにしたこと
で噛めば噛むほど小麦のいい香りが漂い、噛み応
えが何とも言えない！、実にいい食感だ！

その麺をスープに付けて頂くと、今度はサクッサ
クッとした食感でスープよりも麺の主張が強いの
が逆にデフォとは違った味わいになりこれはいい
ですよ～。これなら替玉３玉は食べたいと思えた
ほど^^

最後に割りスープ。どのくらいスープを残してお
渡ししたらいいのか戸惑いますが、残った量に応
じてスープ割りして頂けるから心配は無用でした

１分足らずで割りスープのご登場！、白菜が入っ
てまるで野菜スープのようで、飲めば、やはり野
菜が合わさったことで、まろやかな旨味と煮干し
スープが巧く融合して、これは〆に相応しい。

程なく完食し、食後の率直な感想は、期待以上で
した！、や～また来たいなぁ♪(*^^*ゞ

《味の評価》
・スープ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具○

《全体の評価》
・外観◎
・ボリューム○

以上