期待を遥かに超える空前絶後の歯応え　村山 満月うどんさんの極太麺 : 村山 満月うどん

この日のランチは、相模原のカレーの店 マボロシさん訪問以来約1ヶ月ぶりの遠征。武蔵村山にあるうどん百名店、村山 満月うどんさんにやって来ました。

先ず悩んだのがアクセスルート。
マボロシさんのときは最寄り駅のJR相模原駅から徒歩20分程でしたので迷わず歩いたのですが、今回は最寄り駅のJR箱根ヶ崎駅から3㎞以上もあるため、歩く訳にもいきません。また、自家用車やレンタサイクルという手段も私には縁遠いため、路線バス利用一択です。
ただ、バス利用の場合でも、JR立川駅からとJR箱根ヶ崎駅からの二通りが考えられるので、かなり考え抜いた末、電車の乗り換えが不要で、所要時間と交通費のよりかからないJR立川駅からのアプローチを選択。この案については、開店前に到着しようとすると40分位早く着いてしまい、その次の便だと開店後の到着になってしまうのが難点でしたが、平日の開店直後に訪れて待ちなしで入店できたというマイレビさまの情報を頼りに、開店直後到着のバスを利用することにしました。

当日、JR中央線立川駅で下車して、北口バスターミナル1番乗り場から立川バスの箱根ヶ崎駅行きに乗車。私が実家で暮らしていた頃、毎日の通勤通学で利用していたバス会社なので、何やら懐かしく感じます。
バスに乗ること30数分。途中、信号待ちなどで時間が余計にかかり、時刻表より約10分程遅れてバスがお店の最寄りの長圓寺バス停に到着。青梅街道沿いにそのまま前方に少し歩き、「うどん」と書かれた青色の幟が立つ最初の路地を左へ。更に最初の路地を右に曲がるとお店に着きます。

お店に着いたのが、開店予定時刻の10数分過ぎ。店外に待ち客はいませんでしたが、注意書きに従い入口前の名簿に名前を書いて待ちます。程なく店内から若い女性スタッフが出て来て、中に案内されました。
店内には、先客が6組10人。右側のテーブルは全て埋まり、左側のカウンター5席のうち真ん中の3席が空いていたので、その中央に腰を下ろしました。カウンターの椅子の右脇には折り畳み式の荷物カゴが付いていて、とても便利です。

店内は、厨房にご店主と女性2人、そして客席側に先程の若い女性、計4人で対応されていました。
その若い女性に注文前に質問。一つは、肉汁つけうどんの肉について。クラシックは、お品書きに「薄切りバラ肉使用」と書いてあるのですが、定番の方には何も書いてないので、どう違うのか尋ねてみました。すると、定番の方は「普通のお肉です」とのこと。何が普通なのか良く分かりませんでしたが、特に薄切りバラ肉に拘りはありませんでしたし、定番の方が「人気！」とのことだったので、定番にしました。
もう一つは、うどんの太さについて。通常と極太の両方に興味があり、次回いつ来られるか分からないので、一度に両方を食べ比べしたいと思い、並盛の2玉分を通常、追加の1玉分を極太にできないか尋ねたところ、「少し時間がかかりますが、できます」とのこと。
結局、定番の肉汁つけうどん 820円、うどん大盛（通常2玉、極太1玉)+120円、かしわ天 200円（いずれも税込）を注文しました。

待つこと20分程で漸く注文品が運ばれて来ました。
丸い笊の上の左側に極太麺、右側に通常麺が盛られていて、春菊天と茹でもやしと茹で小松菜がトッピングされています。極太麺は1玉の筈なのですが、見た感じは2玉の通常麺と変わらないボリュームです。また、通常麺の脇には妖怪の一反木綿のような形のうどん生地が飾り付けられています。

早速つけ汁に浸けていただくと、うどんが長くて重いので箸で上手く持ち上げられず、引き摺りながらつけ汁の器に入れる感じ。通常麺も他店では中々経験できないようなコシの強さですが、極太麺に至っては驚愕の歯応え。こんな麺は生まれて初めてで、これを食べ切るだけでかなり顎が鍛えられるような気がします。
つけ汁は甘味と旨味が効いたかなり濃厚な汁ですが、これだけの太さのうどんにはこのくらいでないと釣り合わないと思いました。
かしわ天は、揚げたて熱々で肉厚の塊が4個。値段に相応しい食べ応えでした。

あと、お店の方々は皆さん優しく丁寧で、サービス面でも非の打ち所がありませんでした。

なお、2階にも席があるようで、私より後に来た子ども2人連れの4人家族がそちらに案内され、靴を脱いで奥の階段を上がっていきました。出来上がった料理は、階段の下で受け渡しをして客自らが運んで上がっていました。

行きのバスが遅れたのと、注文から配膳まで思いの外時間がかかったことから、帰りに乗る予定にしていたバスの到着予定時刻まで時間的余裕が無くなり、最後はかき込むようにうどんを腹に収め、つけ汁を割り湯で割って一気に飲み、一寸慌ただしくなりましたが、とても美味しくいただきました。
1玉を極太にしたせいか大盛でもお腹がパンパンになり、特盛にしなくて正解でした。

帰りのバスは、長円寺バス停が始発の箱根ヶ崎駅東口から程近いこともあり、ほぼ定刻に到着。乗る前に長圓寺入口などの写真を撮って何とか間に合いました。

次なる目標は、あの本場讃岐うどんの名店「宮武」の系譜を受け継ぐという、東村山の手打ちうどん こげらさん。今回は偶々定休日に当たってしまったので後回しになってしまいましたが、是非時間を見つけて早めに訪れたいと思います。

また、いつになるか分かりませんが、次回満月うどんさんを訪れたときは、釜揚げ或いはかけうどんにして、また違った太麺の食感を楽しんでみたいですね。