朝ご飯はしっかり食べようね＠立川伊勢丹 : Klimt

多摩健康管理センターで健康診断を受けて、もっと太らなきゃと思った。
…いや、「太らなきゃ」じゃない。

私は何でも「●●しなきゃいけない」って考える。
「頑張らなくちゃ」「我慢しなくちゃ」「結婚しなくちゃ」「いい男見つけなきゃ」とか。
そうやって自分を追い込み、達成できないと自分を叱りつける。
だから人生はつらいって感じるんだよね。

もっと楽に生きようよ。
「太らなきゃ」じゃなくて、
「太ってもいい」
「いっぱい食べたい」

だからしっかりカフェモーニング。

時刻はam9:20。
チェーンならばどこもモーニング営業している時間。
しかし私は、カフェご飯なんて滅多に出来ないからその辺のお店で済ませたくないと
個人経営か有名店にこだわる。
胸は躍り、足はどんどん進む。

「NEIGHBORS BRUNCH with パンとエスプレッソと」…11:00OPEN。
立川レビュアー様が絶賛していた「シンボパン」…定休日。
「ラルゴ」…うーん、高い(食べログ掲載メニューより値上げしていました)

全滅やないかい＼(^^)

気が付いたら10:00になっていた
…40分も歩いていた。
太るどころか、カロリー消費してやせ細っちゃうね。

どうしようもなくなった私は、OPENしたばかりの伊勢丹に突っ込む。
すると定員が皆私を向いていて…
まずい。

いらっしゃいませ～
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ…

ごめんなさい。買い物に来たわけじゃないんです。

気まずくなり、１階から2階に上がったところで屋外へ出る。
ふと正面に見えたガラス張りの長細い建物がカフェだったので、
ああ助かったと、急いで避難した。

「Cafe krimt」
創業1975年。その5年後に姉妹店としてフランス菓子エミリーフローゲ（立川に2店舗、本店は☆3.45、2018.8）をOPEN。
クリムトは創業者藤生さんの好きな画家の名前。
エミリーフローゲはクリムトが生涯愛した恋人。

クリムトは、エミリーフローゲから仕入れた洋菓子の他、カレー・パスタ・サンド・トースト・ホットドック等を扱い、コーヒー豆の販売も行う。
モーニングセットは420円（税込）～、ケーキセットは400円前後と良心的。

一方エミリーフローにも軽食はあるがクリムトと異なり、やや高めのお値段。

つまり、二つは密接な関係を持っているが、全く一緒になろうとはしない。
クリムトとエミリーが結婚しなかったように。

それにしても、お腹空いた。
お肉と野菜たっぷり入ったサンドを思いっきり頬張りたい。
しかし、ここにあるのはツナとアスパラか、モッツァレラとトマトのパニーニ。

まあ、仕方ない。チーズも立派なタンパク源だ。

パニーニ　モッツレラチーズとトマト　420円（税込）
+200円(税込)でドリンクがつけられます。
パンは自家製小麦フォカッチャかライ麦パンを選択。
ドリンクはブレンド、パンは小麦で。

パニーニは時間が掛かると告げられ、しばし待機。
厨房からは、ピッピッピッとレンジの音…
地獄だ。
カフェバイトで働いていた時の、あの地獄を思い出してしまった。

時間が掛かると言われたが、
5分も待たなかっただろうか、
可愛い感じのお兄ちゃんがパニーニを持ってきてくれた。

私は毎朝6枚切りの食パンを食べるので、そのサイズを想定していたら、
びっくり。

てか、これどうやって食べるの？
かぶりつくには大きすぎないか。
でもフォークはないよね。

両手で持つと具材が溢れそう。

生地の表面は、さほど暖かくもなく、カリッとしているわけでもなく、クラム（中身）はフランスパンに似て粗く、ふかふか。
焼きたてのパンよりは食感が劣る。

それより美味いのは、塩。
噛めば噛むほどぐん！と塩が来る。

食感をカバーするのは、油。
上はバジリコソース、舌はバター。
生地に、たっぷりとしみこみ、モチモチ感をもたらす。
噛めばじゅっと滲み出す。
乳脂肪とオリーブオイルが華やな香りに、パンとはまた違った塩味。
病み付きになるような、塩。

塩分と脂肪。
体に悪いものは美味しい。
いや、塩分はどうであれ、脂肪は取らなきゃダメだ。

パンだけちぎって食べよう。
...ああ具材がボロボロ落ちる。

みずみずしいトマトと、モッツァレラがゴロゴロ。
サニーレタスは上下1枚ずつ。

多分これは食べ方を間違っている。
でも私は好きなものを最後に残したいから、こうやって食べたいんだよね。
誰にもみられなければ...

ガラス越しには伊勢丹の前を歩く人々。
誰もこちらを振り向かないが、小学生の男の子だけは、じーっとこっちをみていた。
マナーの悪いお姉さんだって？
よくできたお坊っちゃんね。

ブレンドは、苦すぎず、酸味少なめ、さわやかな後味。
香ばしい香りがずーっと続く。

ゆっくり過ごすこと20分、
歩いた時の疲労はすっかりとれた。
しっかりエネルギーチャージできた証拠だ。

これで少しは太るだろうか？
いや、太らないね。
これからもっと食べなきゃ...
じゃなくて食べたい。いっぱい食べたい。

ご馳走さまでした。