完璧な麻婆豆腐 : 陳建一麻婆豆腐店 グランデュオ立川店

立川振り返り特集その２は、陳健一麻婆豆腐。

'99年立川グランデュオのオープン当初、レストラン街は２フロアあって、
その１フロアに中華料理店が集結、『立川中華街』と名乗っていました。
横浜中華街の実力店も来て、一時期は大変な賑わいでしたが、残念ながら2011年に終了。
しかし、その立川中華街時代からシンボル的存在で、今でも人気店としてしっかり残っているのがこちらです。

ここは、『麻婆豆腐ライス』というべき形態を定着させた先駆店であり、
麻婆豆腐とライス、スープのセットが基本。
カレーのようにライスと合わせることが前提の仕上がりで、
辛さ、コクのある旨み、スパイシーさが複雑にまじりあい、思わず食べることに没頭してしまいます。
欠かせないのが、卓上に「香り」「痺れ」の２種類が用意された花椒。
オープン当初から通っているファンにならい、蓮華置きに花椒を載せて、
食べる直前に好みの量をパラパラかけながらいただきたいところ。
痺れと香りが一層増して、最高の麻婆豆腐が味わえます。
ちなみに、オープン当初はこの形で提供されていましたが、何も考えずに蓮華置きの花椒を全部かけてしまう
初心者が続出（良くみかけました）。辛すぎて食べられない事故が多発したため今の形で落ち着いた模様。
ご飯はお代わり自由なので、麻婆豆腐の配分を考えて食べるべし。

さて、この店を楽しむにはもう一つマストアイテムがあって、それは食後の杏仁豆腐です。
汗かいて、ホットな舌をクールダウンしてくれるとてもさわやかで濃厚な杏仁豆腐。
ここまで終えて、感じるでしょう。「これぞ完璧な麻婆豆腐！」

都内にほかに２店あるようですが、この業態は立川グランデュオオープンにあわせて開発されたもの。
最初は陳さんも来てましたね。まだの方はぜひ一度試しあれ。

『【立川】南口から歩いて行けるランチ　http://tabelog.com/matome/1540/　』掲載店

かつて、中華の達人として一世を風靡した陳建一さんが、
立川中華街の目玉として作り出した「麻婆豆腐専門店」という新業態。

今や新木場や、みなとみらいにも店が出来ていますが、元祖はこちらの立川店。
立川中華街は無くなってしまいましたが、最大の人気店だった陳建麻婆は今もしっかり健在です。

**New!**
週末ランチで妻と利用。

カウンター席へ座り、メニューは迷わず、麻婆豆腐セット\1,050＋杏仁豆腐315。
・・・と、１分待たずして出てきた麻婆豆腐！今までで最短記録かも。
回転が良いからこそ出来る技ですが、出来ることなら作り立ても食べたいなあ。。

とはいえ、相変わらず、こちらの麻婆豆腐は絶品！
この複雑なコクと、気持ち良い辛さは、理屈抜きにウマイ。

～この美味しい麻婆を一層美味しくいただく方法をお教えしましょう。
この店では、わざわざ「おさじ」を「さじ置き」の上に乗せて出してくれます。
これに隠れた意味（？）があることを知る人も、今では少ないでしょう。

そう、この「さじ置き」に、卓上に置かれた２種類（痺れ、香り）の山椒を乗せ、
パラパラと麻婆にまぶじながら食べるのが、実にうまいんです。

特に効くのは「痺れ」。てきめんスパイシーさが加わり、ぐっと刺激的な味に。
ここに、少し「香り」を加えると、一段と風味が加わりたまりません。

これ、最初にかけて、混ぜちゃダメなんですよ。
食べるとき、手でつまんで好みにブレンドしつつ、パラパラっとかけるから効くんです。
ミル付の容器なので、挽きたてを直接かけるとより効くはずですが、
毎度それだと食べるのに集中出来ないので、「さじ置き」に出しておく。

旧中華街時代、この店がオープンしたときは、さじ置きに最初から山椒がてんこ盛りで
出てきました。事情を知らないお客さんがバサッとかけてしまい、あまりの辛さに涙・・・なんて
良く見た風景でしたが、さすがに今はオプションで落ち着きました。

が、とにかくこの麻婆を楽しむなら、山椒の追加は重要なポイント。
辛いですが、是非、お試しあれ。

そうそう、さんざん汗かいた後は、美味しい杏仁豆腐でクールダウンもお忘れなく。


===========================(過去のレビュー）=========================

('13/8)
『夏こそ、カレー♪』がいいのなら、飛び切り辛いマーボーだっていいはずですよね！
同じようなことを考える人は多いようで、昼前なのに、１０人以上の列が出来る人気でした。

注文したのは、麻婆豆腐セット（\1,050）、そして、もちろん杏仁豆腐（\315）。
豆腐を使った辛さと甘さのツートップで、いい汗をかかせてもらいます（＾＾；

～～
辛さを思いっきり楽しみたいから、レンゲ置きに、卓上の花椒「痺れ」「香り」をそれぞれ適量挽く。
あとは、麻婆豆腐を食べる直前、パラパラと指でふりかけながら・・・。

辛いですよ～！うまいですよ～！！

気持ち良くご飯が進み、汗が出て、水を飲む。

ひーひー言いながら食べ終えた頃に出てくるのが、杏仁豆腐。

まるでチーズのような不思議な甘みとともに、一気にクールダウン。

いや～いいですね～。
夏の陳建マーボー、おススメです！


('13/4)『やっぱりここがグランデュオの「顔」。絶品麻婆豆腐は健在です！』

久々に妻と訪問。相変わらず店は賑わっています。

メニューが若干増えていました。
　◎麻婆豆腐セット　\1,050
　◎点心セット　　　　\1,365
　　　　→麻婆豆腐セットに、３種の点心が付いた新しいセット
　○杏仁豆腐　　　　 \315
　○ゴマ辛子水餃子　\380

この店の基本は、麻婆豆腐セット＋杏仁豆腐。
辛さでヒーヒー汗をかいた後、ヒヤッと上品に甘い杏仁豆腐があって、完結するのです。
この日はさらに欲を出して、ゴマ辛子水餃子を注文してみました。

～～
麻婆豆腐は相変わらず美味しい。
特に「痺れ」の山椒をぱらぱらと指で加えながらいただくとたまらない。
このスパイシーで濃厚な塊をライスと組み合わせ、カレーライスのように食べていくこの醍醐味。
陳さん、やっぱりあなたは天才でした（＾＾；。

これに比べると、ゴマ辛子水餃子は、あまりうれしさがないかも。
甘辛くドロッとしたソースは個性的なんだけども、水餃子と合っているかといえば疑問。
麻婆豆腐を引き立てるオプションの開発を期待したいところ。

一方、文句なしに素晴らしいオプションが、杏仁豆腐。
中途半端なフルーツでごまかすのではなく、豆腐そのものが美味しい。
最近、ようやくこの系統の杏仁豆腐が増えてきましたが、この店はかなり先端をいっていたと思います。
杏仁豆腐との組み合わせはばっちりで、ぜひ一緒に注文してもらいたいところです。

～～総評～～
いい加減、物珍しさは無くなりましたが、やっぱりこの麻婆豆腐と杏仁豆腐の組み合わせは
レベルが高いと思います。☆４．０の高評価を継続します。


('11/8)
基本となる麻婆豆腐セット（麻婆豆腐、ライス、スープ、ザーサイ）はお値段据え置き\1,050。
絶対はずせない杏仁豆腐\315も健在です。
今回は、初挑戦のゴマ辛子水餃子（\380）も注文してみました。

◎麻婆豆腐セット
　やはりこちらの麻婆豆腐は美味しい！と改めて。
ご飯にかけて食べるのを前提に、ご飯との相性を考え抜いた麻婆という気がします。

旨みとスパイシーさの絶妙なバランス、豆腐の適度な食感ととろみ、これにライスやザーサイが
見事に混じりあい、まさに「陳建のマーボー」としか言いようがない、個性的な料理に
仕上がっているのは見事。

　せっかくこの店へ来たからには、是非、卓上の花椒にチャレンジしてもらいたいですね。
「痺れ」と「香り」の２種類が用意されていますが、おススメは何といっても「痺れ」の方。
格段に麻婆豆腐のスパイシーさが高まり、美味しさが一層引き立ちます。
香りもこちらが良いです。

　ただし！いわゆる山椒のイメージで行くと辛いだけでなく舌が本当に痺れて機能しなくなるので、
使用はくれぐれも慎重に。少量で試し、難しそうなら「香り」の方を使うのが良いと思います。

◎ゴマ辛子水餃子
　底に、ゴマ辛子と黒糖？タレがたっぷりと入っていて、混ぜると何とも迫力のある色合いに
なります。名前の印象に対し辛すぎず、むしろ甘さの要素が強かったのは意外でした。
おかずというよりも、箸休めとして１～２個食べるといい感じ。
数人で来たとき、１皿頼むくらいでちょうど良いかもしれません。

◎杏仁豆腐
　花椒でたっぷり汗をかいた後、心地よくクールダウンしてくれるこの店のもう一つの名物。
ちょっと高いですが、ここへ来た以上、是非、注文したいメニューです。

　ん？以前に比べてちょっと塩気が強くなっている？？？というのが気になりましたが、
相変わらず香り高く、上品な甘みと食感が楽しめる絶品デザートでした。


～～総評～～
　結局、麻婆豆腐セット（\1,050）＋杏仁豆腐（\315）で標準みたいなものなので、一人前\1,365。
マーボー丼として考えてしまうと、なかなかいいお値段と言えるかもしれません。

　ただ、完成度は高いですよ。行列やお値段で何となく避けている方がいるのなら、
一度、試してみる価値はあると思います。

　立川中華街亡きあともしっかり残ってくれた名店、☆4.0と評価します。
絶好調のころに比べ、ザーサイと杏仁豆腐、もう少しチューニングの余地ありと感じましたが。


ついに、立川グランデュオのレストラン街が６月２０日にリニューアルオープン！

残念ながら立川中華街は無くなってしまいましたが、
人気だったこちらの『陳さん麻婆豆腐』は、無事、新しいレストラン街に生き残りました！

食べる時間が確保できなかったものの、とりあえず新レストラン街を偵察（笑）してきましたので、
簡単に報告しておきます。

～～
場所は、７F。従来、２フロア分あったレストラン街（６F）と立川中華街（７F)が合体して１フロアに
なっていますので、全体としてはコンパクトにまとまった感じです。
あ、先行してオープンしている６F生活雑貨のフロアには、カフェ『タリーズコーヒー』が入ってますので、
飲食スペースとしては１．１フロア分くらいか。

以前、立川中華街だったときは、中華街イメージを盛り上げるための様々なオブジェや占いスポット、
中国食材や雑貨店などが結構、場所を取っていましたが、今回はレストラン専門。
全体的に明るくシンプルな内装で、そういった意味での面白みはなくなりましたが、
レストラン街として見たときの広さは、案外、減っていないのかもしれません。

～～
注目の陳さん麻婆豆腐店は、従来と場所が変わりました。
エスカレータを上がり、従来は右側へ向かいましたが、今回は左側。
従来だと、『隨園別館』があったあたりにあたりますかね。

ちなみに、、『隨園別館』は、陳さんとともに数少ない中華街生き残り組。
今回はエスカレータ降りて右側すぐの場所に陣取ってます。

～～
少し中華料理店っぽい外観になりました。
ただこれまで通り、陳さんの写真が迎えてくれます。

広さは、今までと大差ないようです。
カウンター主体で、テーブル席もいくつか。
週末は並ぶでしょうが、回転が良いお店なので、待ち時間は今まで並、ってところでしょう。

注目のメニューですが、

・麻婆豆腐セット・・・\1,050
それから、私を含めて熱烈ファンの多い
・杏仁豆腐　　　・・・ \315
は、従来通りのようです。
水餃子もありました。

それから、:新メニューとして、海老チリ丼（\1,250だったかな）が新登場！

麻婆豆腐を日本に広めたのは、陳健一さんの父、陳建民さんと言われていますが、
その陳建民さんが生み出した料理と言われるのが、海老チリ。

満を持してのデビュー、というところでしょうか。
若干、高めではありますが、こちらも人気が出そうです。

あの味がきちんと維持されているかは、もう少しお待ちくだされ・・・・。
（ちなみに、リニューアルしても、この食べログページはこのまま使われるのだろうか・・・？）


（'11/4)
今年の３月で終了した立川中華街のシンボル的なお店だったこちら、
既報どおり、グランデュオの７Ｆ「ごちそうダイニング」にリニューアルオープンすることが
正式に発表されました。
グランデュオＨＰ（http://www.granduo.jp/tachikawa/news/110509_press.pdf）。

バラエティゾーンの１店として、場所は何と、同じく残留組の人気とんかつ店「かつくら」の真正面！
あまり広くないようですが、まあ、以前から狭めだったので大差ないのかも。

リニューアルオープンは、６月２０日！

ファンのみなさん、あの個性的な麻婆豆腐や、絶品杏仁豆腐がふたたび食べられますよ～！！
楽しみです。。。。


('11/4)『やった～　陳さんのお店も残留確定です！！』

kleinpalast （245） さんのレビューで、「ぐるなびによると、リニューアルオープンとのこと」
という情報を目にしてぐるなびを見てみると、こんな記述が。
http://r.gnavi.co.jp/g239634/

＊グランデュオ立川レストラン街＊リニューアルオープンいたします！！
※現在工事のため一時閉店

やった～！陳健一麻婆豆腐店は噂通り、「残留確定」ですね。

これで、旧レストラン街の『かつくら』に続き、お気に入りの店
二つ目がリニューアル出店確定です。

６月が楽しみですね。


===========================(立川中華街時代のレビュー）=========================

('11/02)『★さよなら立川中華街★　～陳建一麻婆豆腐店の巻～』

グランデュオ立川の７F「立川中華街」にある麻婆豆腐専門店。
かつて「鉄人」で鳴らした陳建一さんのお店です。

「日記」にも書いたように、本年３月いっぱいで閉店が決まった立川中華街をしのぶシリーズ、
今回は、このフロアのシンボルともいえるこちらのお店を訪問しました。

～～
立川中華街の中でも、ここだけは常に「行列が出来る店」を維持し続けてましたね。
週末の昼、ということもあり、１０名ほどの列。ただ、回転がいいので実際は１０分待たずに入れました。

カウンター席とテーブル席がありましたが、案内されたのはカウンター席。
どちらもそう広くありませんので、カウンターの方が調理風景が見れて、自分はお気に入り。

小鉢や水餃子なんていうオプションも出来ていましたが、基本は麻婆豆腐セット（\1,050）のみなので、
注文は簡単。あ、もちろんこの店だと食後の杏仁豆腐（\315）は外せません。

～～
運が悪いと、すでに出来上がっているものをよそってもらうだけ、ってこともありますが、
この日は、ラッキーにも目の前で最初から調理。

豆腐を丁寧に切って、調味料やネギ、とろみなどをときに繊細に、ときに大胆に入れながら
仕上げていきます。結構、手をかけてますね～。

～～
そして、目の前にトン、っと置かれた麻婆豆腐。
とてもポピュラーな料理なのに、独特の色合いと立体感があって、
見た目からして風格があります。

そしてご飯の上にかけていただくと、やっぱり・・・・美味し～い！！！！
辛い、旨い、そして独特の食感、五感を総動員して楽しんじゃう感じですね。

卓上に置かれた山椒がまた良くて。

「香り」と「痺れ」の２種類があり、それぞれミル付きなので新鮮な状態で味わえます。
この店で覚えましたが、山椒って、むちゃくちゃスパイシーなんですよ。
オープンの頃なんて、標準で山盛りの山椒を付けていたものだから、
うな丼の要領で気前よくかけてしまい、悶絶する人続出！もちろん私もやってます（笑）。

だからくれぐれも適量を探りながら使いましょうね。
まずはレンゲの台に挽いてみて、ぱらぱらっと、手で振り掛けて様子を見るといいです。
一段と香りと辛さが引き立ち、一段と魅力的な麻婆豆腐がいただけます。

この店では、ご飯はお代わり自由。女性のお客さんでもペロッとお替りしている人が多いですね。
美味しいザーサイも付いてどんどんご飯が進んじゃいますので、あえて水餃子などは
頼まなくても良さそうです。

食べ終わる頃は、顔も舌もアツアツ、そして痺れまくり。

ここで出てくるのが、絶品の杏仁豆腐です。
まるで上品なチーズケーキのような、本当にレベルの高いオプション。
この店に来たら、ぜひこれもお忘れなく。

～～総評～～
麻婆豆腐に杏仁豆腐まで付けると、一人\1,365。
ややお高い、って見方もあるでしょうが、やっぱりここは独特で、美味しいです。
人気を保ち続けているのは良くわかりますね。☆4.0の高評価とします。

立川中華街の廃止で、この店の行方が気になりますが・・・・。
すっかり立川に定着した人気店ですし、とても効率よく儲かっていると思われ、
ここは残ってくれるような？？一部では、そんな噂も聞こえてきますが・・・？

まあ、いずれにしても３月末でいったん閉店するのだけは確実。
気になっている方は、一度行っておくことをおススメしますよ～。


('08/2)『「鉄人」陳さんによる、「麻婆豆腐ライス」の専門店』

ご存知、「鉄人」陳建一による麻婆豆腐の専門店で、未だ立川中華街で一番の人気を誇ります。長いことご無沙汰でしたが、久々に訪問。
平日の遅い時間なのですぐに入れましたが、客足が絶えることはなく、席が空いては埋まっていきます。

注文は極めてシンプル。麻婆豆腐（1,050\）を除けば、あとは杏仁豆腐（\350）とドリンク類（ビールなど）だけ。いつもどおり、麻婆豆腐と杏仁豆腐を注文しました。

５分もしないで、料理が出てきます。深めの器に盛られた麻婆豆腐とともに、食べ放題のごはん、スープ、ザーサイ。

この店は、中華風カレー店と考えるとわかりやすい。麻婆豆腐＝カレーライス。ご飯にかけて食べてもよし、ルー（麻婆）だけで食べてもよし。
辛いものをおかずにご飯が進むぞ～、っていうのは、昔から馴染んだ食べ方だし、急ぐ時はさっと食べてさっと出れるので、回転も良い。ここに注目し、専門店としたのは、陳建一さん、ナイスな発想でした。

さて早速食べてみましょう。
アツアツの麻婆豆腐をアツアツのご飯にかけて。
うーん、相変わらずおいしいですね。辛いだけでなく、旨みがきちんと味わえます。味のしっかり染みた豆腐が絶妙の歯ごたえと舌触りで、改めて、麻婆豆腐に豆腐が入る意味を良く伝えてくれます。

味に慣れたところで、卓上の花椒をぱらぱらとかける。辛さが一気に増すとともに、とても香ばしく、一段とおいしく味わえます。
そうそう、店のオープン当時は、もっと新鮮で、辛い花椒が、一人ひとりにたっぷり付いてきました。何も知らずに全部かけてしまい、えらい目にあったものです。大半の人が少ししか使わないので、今の形に落ち着いたのでしょうが、あれはあれで良かったなあ。

ま、初めて食べたときのような興奮はありませんが、これなら、固定客が付くのも納得。ごはんをお代わりして、全て食べ終わる頃には、汗もだらだら。麻の魔力か、まるで酔ったような状態になります。

そこで効いてくるのが、デザートの杏仁豆腐。
一時はこれ食べたさに来ていたほどで、一緒に注文することをお薦めします。

すくい豆腐２つ、という感じでシロップにつかる姿は、普通にイメージする、ひし形に切られた杏仁豆腐＋フルーツ、とは全く異なるもの。まるでチーズのような濃厚さと、品の良い甘さで、麻婆豆腐の熱さを一気にクールダウン。うっすらしょっぱさもあって、最近流行りの、塩味デザートのような趣も感じますね。

陳建一麻婆豆腐店は、ここ立川店の成功後、他にも数店オープンしています。が、立川ほどおいしくなかった、とは、経験者である妻の弁。
これからも立川中華街で頑張ってもらいましょう。