良質な和食がいただける、東村山の正統派和食屋さん。 : ひら川

■来店日
土曜日のランチと平日のディナーに来店しました。

■アクセス
東村山駅西口から徒歩1分程度の場所にお店があります。

■外観、内装、雰囲気
シンプルで軽やかな外観の店舗です。
店内はカウンター4席とテーブルが4卓で計19席。
和風の小物が上品に飾られており、落ち着いた雰囲気です。

■客層
土曜日のランチに伺った時はほぼ満席で、お客さんの8割は
ご年配のご婦人方、あとの2割は中高年男性のおひとりさまでした。

平日の夜に伺った時は約5割の入り。
ご年配の男性おひとりさま2組とご年配のご婦人お二人様が
いらっしゃいました。
ランチもディナーも年齢層は比較的高めですね。

■ランチ
ランチはお刺身・からあげ・とんかつ・焼魚などの
ご膳が11種類あり、800円～1380円というお値付け。
ランチのみ食後のコーヒーがサービスとのことです。

「焼魚ご膳・銀だら西京」950円
　　焼き魚を注文すると“少々お時間いただきます”とのこと。
　　実際約20分ほどかかって配膳されました。　　
　　お膳は銀だら西京漬・サラダ・お新香・ご飯・お味噌汁。

　　銀だらはツヤツヤとした照りが美しい厚い切り身で、
　　身は張りがあってプリプリとしており、西京味噌の甘さが
　　しっかりと浸みた味わい深い一品でウマウマです。

　　ご飯も硬すぎず柔らかすぎずのふっくらとした炊きあがり。
　　お新香と味噌汁はやや濃いめの味付けながら
　　それぞれに美味しくいただきました。
　　サラダはほとんどキャベツの千切りですが、
　　シャキッとしていて口がサッパリしますね。

　　食後のコーヒーも香り高くてホッとできる一杯。
　　非常に満足度の高いご膳でした。

■ディナー
ランチをいただきながら、きっと和総菜も美味しいはずと思い、
間を置かずして夜に再訪です。

「おばん菜プレートご膳」950円
　　ランチのご膳がそのままディナーでもいただけるということで
　　目を付けていた6種のおばんざいプレートを注文です。
　　もちろんこれでお酒もいただいちゃおうという魂胆です。

　　6種のおばんざいは、冬瓜のそぼろ煮・かぼちゃの煮物・
　　いもひじき・蓮根のきんぴら・切干大根・牛すき焼き煮。
　　その他ご膳の付け合わせとして、水菜と油揚げの煮びたし・
　　サラダ・お新香が付き、お味噌汁とご飯もいただけます。

　　もう見た目からして楽しいご膳です。
　　奇をてらわず基本に忠実に調理されたオーソドックスな
　　和総菜で、日本人としてはホッとする品々ばかり。
　　味付けは関東らしくちょっと濃いめでしっかりしています。

「お通し・いかと葱と水菜のぬた」430円
　　アルコールを注文したのでお通しも出していただけました。
　　酢味噌が美味しくてお酒の進むお通しですね。　　

■飲み物
「エビス生タンブラー」480円
　　ちょうど初めの一杯に相応しい量の生ビールです。　　

「純米京女 1合」870円
　　お惣菜を肴にしながらゆっくりいただきました。
　　京都のお酒だけあって、柔らかく甘口のお酒ですね。

■接客
基本は大将（というにはまだお若いご主人なのですが）と
奥様で切り盛りされているそうです。
私が伺った日は奥様ではなくお手伝いの女性がいらっしゃいました。

まだ開店して日が浅いので、こなれてない部分も見受けられますが、
一生懸命で気持のいい接客ですので、今後に期待というところです。

■ＣＰ
ランチの御膳は一部千円を超えますが、あとは800円～900円台と
お値ごろな価格設定で、しかも美味しいのでとってもお得ですね。

お酒の値付けが総じてお高めなので、飲んでしまうと若干CPは
下がってしまう印象ですが、飲み主体ではなく、
食事の合間にお酒も嗜めるお店としては、客筋を保つという意味でも
このくらいのほうがいいのかもしれません。

■全体の印象
まだ30代前半と思しき若いご主人が頑張っている和食のお店です。
オープンして2ヶ月余りですが、ランチ・ディナー共に盛況で
すっかり地元の中高年層の心をつかんでいるようです。

料理は基本的な和食のメニューが主ですが、どれも丁寧な仕事が
なされており、ご主人の料理に対する真摯な思いが反映された
ものばかりで安心していただけます。

またお店の雰囲気も「居酒屋」「定食・食堂」以上、
「懐石・会席」未満という感じで、気楽でありながら砕けすぎず、
静かにまったり過ごせるのも高ポイントです。

有りそうで無かった、定番の和食屋さん。
とっても気に入りましたので、今後通いたいと思います。
ごちそうさまでした。