アットホームなお蕎麦屋さん♪「手打ち蕎麦や さ和味」 : 手打ち蕎麦や さ和味

春になって、久々の清瀬上陸～駅からてくてく歩いて向かいますは、「手打ち蕎麦や さ和味」さん。清瀬駅近辺は意外と日曜日休みの飲食店も多く、行きたい店が限られてきました。今まではちょっと遠いなぁと思っていましたが、桜も咲いてきたことだし、さくらまつりに行くついでに少々遠めのお店も行ってみることとします。

清瀬駅から歩くと30分くらい。新小金井街道沿いを歩いて長源寺さんのところを左に折れると、右手に現れます。花粉は飛んでいるけれど暖かいし、散歩には丁度良い。民家や寺社仏閣、保育園などの桜の木々がこれでもかと咲いていたし、ほかの可愛らしい花々も見られて満足。途中、氣になっていたパン屋さんやカフェも発見。

おお、入り口は素敵に暖簾が掛かっていますが、民家をリフォームしてオープンされたのでしょうか。飛び石に縁側、そしてたぬき！傍にはこれまた綺麗な花が咲いています。いいですねぇ。入ってみると、番号のついた下駄箱があり、奥はテーブル席と厨房。左手は座敷でした。立派な床の間があり、漆器が飾ってあります。

そういえば、ここに来るまでの間、立派な蔵をいくつか拝見しました。昔からの由緒あるお宅が多いのでしょうねぇ。日曜日１２：３０頃、先客ご夫婦一組、後客ご家族３名。BGMがないので、なかなか面白い雰囲気です（笑）。他のグループの方々の会話が、聞こうとしなくても否応なしに耳に入って来ます。

そうえいば、お蕎麦屋さんってBGMがない店、多い氣がする！雨の中歩いて行った、禅味一茶庵本店さんもそうだった気が…。直ぐにおかみさんらしき方が明るく迎えて下さいました。席指定はなかったので、座敷の手前に着席。まぁるい灯りが可愛い。暫し待って、お茶とお絞りを頂きました。ポットを置いて下さいます。

これは嬉しい。おふたりでやられているようなので、こまめにお茶を注ぐことが出来ないからでしょうが、私はお茶やお冷は結構頂きたい方なので、有難いです。暖かい蕎麦茶、美味しい。メニューはシンプル。季節限定のもの、夜限定のものなども少しありますが、特にランチメニューなどはないようです。

天せいろをオーダー。田舎との食べ比べもしたかったのですが、矢張りそばには天ぷら！1,350円。先客さんは、つけせいろと鍋焼きうどん？！のご様子。２０℃になろうかと云う日に、春先に、鍋焼きうどん…面白い。美味しいを連発されていました。後客さんは、アレンジされていてつけをとろろにされていました。

個人店ならでは、そういう融通も効くんですね。これは良いですね～。おふたりのみのため（この時だけかも知れませんが）、片付けなども順次、ということで時間のない方やせっかちな方にはお勧めしません。おかみさんが明るくて、とても愛想良いので私はとても和みました～。この時点で印象良しです。

暫し待って、先に天ぷら到着～普通、天せいろって一緒にお盆に乗って来ますが、天ぷらだけ。これは嬉しい。私は食べるのが遅いので、出来たものから先に欲しい。天つゆのほかに、塩もお好みでとのこと。自分で削って出すタイプなのですが、この塩がまぁ飛び散る（笑）。でも美味しい塩でした。白系だったけれど、どこのだろう。

天婦羅はインゲン、舞茸、海老、キス、かぼちゃ。汁気を切った大根おろしの上に、卸し生姜が乗っています。天つゆは鰹ベースで上品な味。天ぷらはサックリと揚がっています。美味しい～！驚いたのは、全て大きい。海老もしっかり先まで身があり、かなり大き目。火が入っているタイプですが、かた過ぎるほどではないです。うま～！

キスも身が厚くふっくら！美味しい！！！インゲンは少々かためですが、歯応えをしっかり味わえます。これも立派なインゲンでした。舞茸は分かれてしまっただけかも知れませんが、ふたつありました。ん～シャキッとした歯応えがいいですねぇ。どれも新鮮なものを使っているのでしょう。そしてかぼちゃ。

おお、半分に切ったかぼちゃのスライスでした！おっき～！こちらは薄めでしたがほっくりとしっかり火が通り、甘く美味しかったです。天ぷらを食べている途中で、せいろ登場～おお、なかなか趣のある丸いお皿に乗ってやって来ました。そして薬味は長ネギの輪切りと本わさび、大根おろし少々、そしてつゆ。

先ずはそのまま一本。香りは強くないですが、喉越しが良いです。蕎麦のうまさが味わえる、しっかりとした麺。美味しい！ちゃんと締められていて、すすり甲斐があります。ああ～やっぱり本わさびは美味しいですねぇ。普段食べるわさびって、西洋わさびが入っていますから～。たまにはこういう店に来ないとダメだな。

ついつい、わさびだけ頂いてしまったりして。いや美味しい。ちゃんとしたもの、食べないとダメですね。そもそも、立ち食い系じゃないお蕎麦屋さんは、私にとっては少々ハードルが高いのです。大体、中休みがあるし、夜は遅くまでやっていないし。なので今日はウキウキです。以前から行ってみたいと思っていたお店だし、お蕎麦屋さんだし。

ここは、なんだか隠れ家みたいなのもいい。殆どの方は車で来られると思いますが、駐車場もあります。そばつゆは割と控えめに注がれていて、丁度良い量でした。江戸系のしっかりとした味です。ほどなくして、蕎麦湯も登場。蕎麦湯を飲むのが、貧乏くさいって思っているかたがいらっしゃるそうですが…蕎麦湯は体に良いのですよ～。

私は若かりし頃、初めて蕎麦湯を飲んで、あぁ、大人になったなと思ったものです（笑）。九州だったので子どもの頃、家族でそばって余り食べなかったので。実は蕎麦湯を飲む文化は信州のごく一部だけだったそうで、矢張り今ほど全国に手打ちそば屋がない時代は全く広まっていないものだったんですね。最近知りました。

先客さんにはよく見る、四角い形の容器でしたが、私はひとりだからか大きな急須タイプ。欠けちゃっていますが…なんだかこれも、この店なら許せる（笑）。最初はわざと混ぜないで、薄いものを～。下の方に、蕎麦のエキスがたまっています。今度は濃くして～うん、美味しい～。最後にまた蕎麦茶を頂いて、ご馳走様でした。とても気分よく、お昼を過ごせました。ありがとうございました～！