実現！　野菜中華の会 : 黄鶴楼

2015.10訪問
　不定期ＵＰの遠征シリーズ（ひばりヶ丘編）
　茄子の山椒炒めの美味さに感動して数ヶ月、ようやくグループ会の機会に恵まれました。
　今回は特別にひばりジモティのＣさんに世話役をお願いして野菜中華のコースを組んでもらいましたが、素晴らしいクオリティの会になったと思っています。

◆前菜盛り合わせ
　まずは前菜から。
　中華定番の棒々鶏と中華クラゲの和え物ですが、舌に乗せてみると、素材の美味さが素直に伝わってくる一皿です。

◆春巻
　２皿目は春巻で、モチモチ食感の濃い目の餡が特徴的。
　と、ここまでは上質ながら普通の中華料理。
　次から徐々に野菜ワールドに入っていきます。

◆黒酢酢豚
　見た目は玉ねぎが真っ白で辛味が強そうな一皿です。
　ですが、その玉ねぎが甘くて美味い。
　思わず玉ねぎだけを連続で食べてしまいました。
　もちろん旨味十分の肉とピーマンとの相性も上々で、皿全体の完成度も高いです。
　野菜マジックの始まり・・・

◆銀杏と海老の炒め
　黄色く色づいた秋の山林をイメージさせる一皿で、銀杏がチョーたっぷり入っています。
　タケノコと海老との相性も上々で、全体をまとめる塩ダレが根っこのスープの美味さを感じさせるハイレベルなもの。
　銀杏の表面ふわふわ中モッチリ、という仕上がりは野菜の美味さを殺さない絶妙な炒め技術を証明しています。

◆上湯有機野菜
　ネーミングは普通なのですが、これがまた超絶に美味い。
　ベースの旨味系上湯、アクセントの揚げニンニクとピーマンのコンビネーションの上に、素晴らしく美味い青梗菜が素材の旨味をプラスしてくれます。
　正直言って青梗菜は好きではなかったのですが、今回のは旨味が別次元です。
　「朝採れの青梗菜」とのことで、収穫時期だけでなく生産者さんの技術も凄いと思わせる、ただただ感動の一皿。

◆茄子の山椒炒め
　個人的には今回の隠し玉として考えていた一皿です。
　予約の際に店側の勘違いがあったか、当日のメニューからは外されていましたが、これだけは絶対に食べたほうがいいと考え、追加をお願いしました。
　前回食べた時に比べて茄子のエッジの立ち方が少しだけ弱いのですが、山椒を十分効かせた味付けは、油通しした茄子と素晴らしい相性で、ホント美味いです。
　レギュラーメニューなので、ぜひ。

◆干海老、大根と春雨煮
　実はこれ、メッチャ美味いんです。
　春雨の上に、太麺仕立て風に細切りした大根がたっぷり。
　その大根が、食感的に味的にもホント美味い。
　素材管理の丁寧さと炒め技術、そしてここでも上湯ベースの塩ダレが素晴らしいコンビネーションでした。

◆朝採れたてツルムラサキ
　ヒネリのないネーミング＆ビジュアルですが、実はチョー美味い。
　「爽やかな苦味のマジック」と表現したい一皿は、良い素材を完璧に管理し、そして炒めを旨味のピークでストップさせたもの。
　野菜を知り尽くした料理人しかできない上質な一皿でした。

◆中華風コーンスープ
　そして宴は、フィナーレ前のスープへ。
　中華定番のスープですが、これもベースのスープが美味く、一段上の美味さを楽しませてくれました。

◆チャーハン
　締めはチャーハンで。
　みじん切り野菜をたっぷり使った一皿は、炒め技術の高さを再認識させてくれました。
　
◆杏仁豆腐・フルーツ乗せ
　宴のフィナーレは、杏仁豆腐の上にフレッシュ感のあるフルーツを乗せた一皿。
　これも美味い。

　という感じの野菜中華フルコースでした。
　初回訪問で感じた野菜の美味さは本物で、素材の良さだけでなくスープの仕込みも炒め技術も素晴らしい店だと再認識しました。
　普通の中華料理宴会に物足りなくなった方、この店の野菜中華のコースはホント面白いです。
　ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
　（２軒目に続く）

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2014.12　茄子の山椒炒めが激美味です（他の野菜も食べてみたい・・・）
　不定期ＵＰの遠征シリーズ。（ひばりが丘編）
　ちょっと所用があって、お初となる　ひばりが丘　へ。
　まったく土地勘がなかったので、マイレビさんに「ジャンル不問、野菜食べたし・・・」という無茶ブリをしてしまったところ、この店を紹介してくれました。
　正面入り口付近に、野島農園から届いた野菜がディスプレイされ「地野菜を食べよう！」と書かれており、期待が高まります。（地場野菜の活用が広がりつつある小金井に似た空気が・・・）

◆ランチセットＮｏ.６（税込￥７８０）
　まずは基本のご飯ものを。
　ランチセットの６番は、五目炒飯とワンタンスープのセットです。
　微細切りされた多種野菜を使った炒飯は炒め技術が素晴らしく、化調をほとんど感じない味付けもあり、かなり満足感があります。
　スープの具のワンタンも中身が詰まっており、セットで￥７８０とは思えない破格のクオリティだと思います。
　セットデザートの杏仁豆腐も決して安直な造りではなく職人さんの真面目さを感じます。

◆茄子の山椒炒め（税込￥６８０）
　「サイドメニューは野菜たっぷりで」と決めていたところ、席のすぐ横に美味そうな写真入り壁メニューがあったので即決しました。
　これがチョー美味いんです。
　皮を剥いて素揚げした（？　表面を焼いた？）茄子を、微細切りした野菜（ネギ等）とともに、山椒を効かせた味付けで炒めてくれました。
　茄子に余計な味付けをしておらず野菜自体の美味さを堪能できるところにも感動なのですが、それ以上に火の通しが素晴らしい。
　さらに言うと、野菜本来の心地よい苦味と、炒めで出てくる仄かな甘味と、そして山椒のバランスが絶妙です。
　出てきたときは「ゲゲ、結構ボリューミー。完食できるか・・・」と思ったのですが食べ始めると箸が止まらず、一気に完食です。
　この一皿を食べるために途中下車する価値があると思わせる凄い一皿でした。
　あまりに感動したので「野菜をもう一皿」とも思ったのですが、炒飯がボディブローのように効いてきたので、今回はここまで。

◇聖護院ダイコンの甘酢漬け（サービス）
　「野菜美味い・・・」と呟いたら、フロア担当のお姉さんが「サービスです。どぞ。」と言って出してくれました。
　これも何気に美味い。

　ということで、茄子の山椒炒めに心底感動した今回でした。
　席に常備されているミニ新聞には畑で育っている野菜の写真が多く出ていますし、野菜メニュー、今回はカボチャ餅、ゆず茶（柚子は野島農園ではなく「細田農園」）が紹介されていました。
　素材重視の中華料理は日本には根付きにくいと思っていましたが、この店は安定している感があります。
　厨房の人もフロアの人も中国語を話していましたが、日本の素材に精通していると思います。
　ぜひ多人数で野菜中心の中華料理宴会を開いてみたいです。
　冬なので「あったか担々餃子鍋」も宴会メニューとして面白そう。
　ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。