石臼挽き手打ち蕎麦進士
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久々に訪れた＇進士＇は相変わらず＇真摯＇な仕事ぶり
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「おまかせ三品盛り」
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「蕎麦屋のやきとり」
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瓶ビール・お通し
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お通しの「こんにゃく煮」
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「穴子煮こごり」
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「生ゆば」
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「わかさぎ佃煮」
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燗酒「緑川」
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蕎麦屋ならではの「やきとり」
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冷酒「杉勇」
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「湯もりそば」一式
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日本酒
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蕎麦を啜る
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蕎麦湯は多少の手は加わっている
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品書きの表紙
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酒肴①
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ビールなど
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酒肴①
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酒肴②
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冷たいそば
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温かいそば
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ご主人の人となりとモットー
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本日のおすすめ
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おすすめの酒
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店内の様子
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外観
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蓼喰人
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店舗基本情報
| 店名 |
石臼挽き手打ち蕎麦進士（いしうすひきてうちそばしんじ）
|
|---|---|
| ジャンル | そば、居酒屋 |
|
予約・ お問い合わせ |
042-468-8388 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
西武新宿線田無駅南口から徒歩3分 田無駅から331m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥2,000～￥2,999
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
| サービス料・ チャージ |
なし |
席・設備
| 席数 |
18席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| ホームページ | |
| オープン日 |
1998年1月 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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この日は当てにして出掛けたこの沿線の某蕎麦屋が臨時休業だったので、それに代わる店を思い巡らす。
何軒かが頭をよぎるが、思い切って田無まで足を延ばしてみた。
この地で真っ先に挙がるのは「中野のさらしなの支店」だが、今回向かったのは駅から少し距離のあるこちらの店。
此処は荻窪の「本むら庵」で長年修業し、独立する数年前まで六本木の支店（現在のHONMURA AN）の店長だった方が設けたことで、出来た当初には脚光を浴びた店。
私も10年以上前に一度訪れたことがあったが、我が家からだと出掛けるにはちょっと中途半端な場所のため、そのままになっていた。
駅の南口から5.6分歩いて18時過ぎに到着したが、先客は一人と言う状況。
ご主人と花番の若い女性の二人体制のようだ。
手前の方の2人掛けのテーブルを選ぶ。
その昔はお洒落な内装が目を引いたものだったが、開店より20年近くを経た店内は照明がやや暗めでBGMも流されていないせいもあり、ちょっと寒々しい印象。
まずビール（キリンラガー中瓶）をもらう。
お通しには丁寧な仕事の「こんにゃくの煮物」が付いた。
品書きに載る定番メニューはそれほど多くないが、別に＇本日のおすすめ＇が壁に掲示されている。
早めに出て来そうな「おまかせ三品」は日替わりで、値段も多少変わるようで、この日は「穴子にこごり・生湯葉・わかさぎの佃煮」で900円とのこと。
まずこれを注文したが、運ばれた長皿は結構なボリュームである。
煮穴子がたっぷり入った煮凝りは緩めの寄せだが、その分舌触りも味わいも好ましい。
京都の老舗から取り寄せているという生湯葉はしっかりとした食感で、こちらも美味い。
比較的薄味のわかさぎも肴に好適。
この寒さなので燗酒が欲しくなり「緑川」をもらう。
バラエティに富んだ三品を丹念に味わいながらちびちびやるのは、なかなか楽しい。
肴のもう一品は何にしようかと思案するが、マイフォロアーさんご推奨の「玉子焼き」と迷った末「蕎麦屋のやきとり」（750円）を選ぶ。
大きくカットされた腿肉6切れが、フライパンで炒めてから照焼き風に仕上げられた江戸前蕎麦屋伝統のスタイル。
適度な歯応えで、それほど濃い味付けでは無いため鶏の旨味も十分に楽しめる。
添えは食べやすいように隠し包丁が施された焼葱と、プチトマト。
酒に「杉勇」を冷酒で一合追加。
洒落た酒器で登場し、猪口を客の好みで選ばせるスタイルも好ましい。
蕎麦も壁の掲示のこの時期ならではの「湯もりそば」と言うのが目に付き、花番さんに訊けば＇湯溜め＇の状態で出て来るとのことで、面白そうなのでこれにしてみる。
運ばれた角盆には、大振りの丼にやや濃いめの蕎麦湯に浸かった蕎麦、温めたそばつゆがたっぷり入った徳利と蕎麦猪口、それに薬味の小皿が乗っている。
まず蕎麦を手繰ってみるとやや太めに打たれており、茹で具合も精妙なため食感は損なわれ難くなっている。
何より温めることで立ち上がる、馥郁たる香りが心地良い。
やや辛めのつゆは湯を含んだ蕎麦を浸けても丁度よい加減で、多めの蕎麦もスルスルと喉を通って行く。
湯桶で出される蕎麦湯は、手は加わっているが粘度は強くないため気持ち良く伸びる。
徳利の中のつゆを割って全部飲み干そうとしたが、流石にそれは断念。
わざわざ足を運んだ甲斐のある、なかなか快適な「蕎麦屋酒」が楽しめた。
内容からすれば、全般的にリーズナブルな価格設定。
今回ご主人は奥から姿を見せることは無かったが、メニューの冒頭には丁寧な挨拶文が、巻末には店を設けるまでに至った経緯やモットーが細かに記されている。
店内の雰囲気がもう少し明るければと思うが、後客の様子から地元の方々に愛されて商売を続けているように見受ける。
新興の店の陰で最近はあまり話題になることの無い蕎麦屋だが、ハイレベルな仕事は維持されている。
久々に訪れた＇進士＇は、相変わらず＇真摯＇な姿勢が貫かれた佳店であることを確認。