ぶらり途中下車の呑み歩き　東京町田　酒蔵 初孫編　～食材がカウンターにずらりと並ぶ店～ : 酒蔵 初孫

神奈川県相模原への出張です

１１月にオープンした『とんかつ 檍 横浜馬車道店』で遅めのランチを済ませ

町田へ移動して､待合せの居酒屋『酒蔵 初孫』へ

大手チェーンの大箱居酒屋が多い町田で､以前から気になっていた大衆酒場の雰囲気が在るお店です


●店名は山形県酒田の酒の銘柄から命名されました

　神奈川県に隣接する東京西端の街､町田市の中心街
　小田急町田駅南口からパークアベニューへ進み､五差路の角に在る三井住友銀行町田支店の
　パークアベニューを挟んだ､向いの登坂になった路地を入って右手に店が在ります
　坂道に沿って建つ経年を感じさせる２階建ての建屋で､軒先の店名が入った提灯が
　昭和遺産的で､大衆酒場然とした佇まいです

　店内１階は奥に長く延びた造りで､調理場を囲む逆さＬ字型のカウンター席１５席
　２階は板張りの座敷席で２０席ほど在る様です
　創業は１９７０年代､先代がお気に入りの山形県酒田市の酒｢初孫｣から命名したとの事
　炉端焼きスタイルのお店なので､カウンターの上には､食材が所狭しと並んでいます


●食材その物を活かしたシンプルな酒の肴

【本日のおすすめ】※各３００えん
　■冷奴
　■もずく酢
　■冷しトマト
　■しらすおろし
　■うなぎ肝串焼
　■いか三升漬

【お刺身】
　■おまかせ三点盛　８００円～
　■スルメイカ　５００円
　■タコぶつ　６００円
　■かつおたたき　６００円
　■サザエ刺し　７００円
　■赤貝　７００円
　■活〆かんぱち　７００円
　■マグロハラミ　６００円
　■カキ酢　５００円
　■生シラス　６００円
　■薩摩赤鶏たたき　８００円　　　　

【揚げ物】
　■カニクリームコロッケ　６００円
　■たこから　５００円
　■スパチーポテトフライ　４００円

【日替り大皿】
　■特製塩もつ煮込み　６００円
　■茄子南蛮漬け　５００円
　■オニスラ鯖ポンマヨ　４００円
　■海老団子さつま　３００円
　■イワシ団子さつま　３００円
　■煮豚　６００円
　■厚切りベーコンステーキ　６００円
　■じゃがバター　４００円
　■ふろふき大根　３００円
　■キノコのバターホイル　４００円
　■丸ごと一本板わさ　４００円
　■カマンベールベーコン巻き　６００円
　■炙りチャーシュー　６００円
　■炙り明太子　４００円
　■タコチジミ　６００円
　■イワシ煮付け　３００円
　■ニシンの煮付け　３００円　　　　

【一品他】
　■栃尾油揚焼(納豆又はねぎ味噌)　６００円
　■コンビーフたたき　７００円
　■鯖燻製とクリームチーズ　５００円
　■イシンのミートボールオム　４００円
　■カマンベールベーコン巻き　６００円
　■甘長唐辛子焼き　４００円
　■いぶりがっこクリームチーズ　４００円
　■きぬかつぎ　４００円
　■オクラ納豆　４００円
　■筋子おろし　４００円
　■ハマグリ酒蒸し　６００円

【焼き物】
　■いか丸ごと一夜干し　４００円
　■サバ文化干し　４００円
　■ホッケ昆布醤油干し　５００円

【野菜もの】
　■もろ大根　３００円
　■もろ胡瓜　３００円
　■もろかぶ　３００円
　■もろピーマン　３００円
　■そのままキャベツ　４００円
　■山芋千切り　４００円
　■エシャロット　４００円
　■セリおひたし　４００円
　■ナス浅漬け　３００円　
　■焼きシイタケ　４００円
　■べったら漬け　４００円
　■下仁田ネギ焼き　４００円
　■茹でたて枝豆　５００円
　■ジュンサイ　４００円
　■ゴーヤおひたし　３００円
　■モロヘイヤ　３００円
　■つるむらさきおひたし　３００円
　■にらおひたし　４００円　

【〆の御飯】
　■ネギ鯖バターめし　５００円
　■初孫焼そば　７００円
　■ナポリタン　７００円


●酒がすすむ料理ばかり・・・

　奇をてらわない､素材をシンプルに調理した酒の肴ばかりです
　日本酒で合わせるのがベターな気がしましたが､気分は割り材等で割った焼酎
　ハイサワー､緑茶割り､バイスサワー､シャリシャリレモンサワーと戴きました！

　■かき酢　
　　シェルオイスターにレモンを絞っただけでシンプルに海のミルクを味わうのが好きですが
　　生牡蠣を初めて食べた時の食べ方が､三杯酢で味付けた酢牡蠣でした
　　大粒でクセが無く味わい深い牡蠣を自家製のスッキリ酸味が効いたポン酢で戴きます
　　刻んだ青葱と紅葉おろしが良いアクセントになっています
　　在り来たりの生牡蠣の食べ方ですが､妙に美味しく､酒が進みます

　■下仁田ネギ焼き
　　群馬県甘楽郡下仁田町及び周辺で収穫される､一般の葱より白根が太く短く
　　生では辛過ぎて食べ辛いですが､火を通すと旨みと甘みが出て､煮炊き､焼きに適しています
　　香ばしく焼き上げ､花鰹をたっぷり盛り､山葵醤油で食べます
　　焦げめの在る太い白根は､旨みたっぷりで甘く､山葵と花鰹の風味と相性が抜群です

　■いぶりがっこクリームチーズ
　　干し大根が凍ってしまうのを防ぐために大根を囲炉裏の上に吊るして燻し
　　米ぬかで漬け込んだ､秋田の伝統的な漬物で､がっこは秋田弁で漬物を意味します
　　噛めば噛むほど燻製の香りが口の中いっぱいに広がり､クリームチーズのコクと相性抜群
　　日本酒でも､ワインでも合う不思議な組み合わせです
　　
　■厚切りベーコンステーキ
　　カウンターの大皿の上に､分厚いベーコンと自家製チャーシューが並んでいます
　　目の前に鎮座しているので､気になって仕方が無かったんです
　　どちらかは､食べなきゃって思っていたので､ベーコンを炙ってもらう事にしました
　　香ばしく焼き上げたベーコンは厚みが在り食べ応え満点です
　　ベーコンその物の塩梅が在るので調味料は不要で､そのまま食べても旨いんです
　　噛めば噛むほど､肉の旨みと香ばしさが口の中で広がります

　■うなぎ肝串焼き
　　鰻の価格高騰に伴い､肝焼きの価格も高価になって来ていますが､１本３００円なんです
　　苦みの様な雑味は少ないきも焼です
　　表面は香ばしく焼き上げられていますが､肉質はややレア感を残した
　　柔らかめの火入れ加減です
　　酒が欲しくなる様な大変美味しいきも焼きです


●最後に

　昭和遺産的な雰囲気だけでなく､酒に合う旨い肴を提供してくれる
　大手チェーン店には無い､手造り感が在る､酒呑みが喜ぶお店です
　町田には中々ないタイプじゃないでしょうか？
　路地に在るって云うのも､何となく雰囲気にプラス材料です
　町田で呑む機会がまた在れば､寄りたいと思えるお店です
　ご馳走様でした！