身体が感じます。身体にカレーのスパイスが染み渡っていいくのを。-生姜と香辛料のバランスのいいチャイも外せない- : カレーの店 アッチャ

平日の夕食、ラーメンかカレーに迷うも候補の店が反対の方向。疲労気味なので元気をつけようとカレーを選択、町田に向かいました。『アッチャ』さんです。
小田急の北口から出て、『一番いちばん』へ曲がる路地を通り越して、(駅から)10分程。18時半頃に到着です。

ガラス張りの右手の茶色の戸を左側にスライドして中に入ります。(一瞬、ガラス側が入口だと思いました。)
店内には先客なし。端の方に座ります。

メニューは、その日のメニューとして、「Bセット」、「魚」、「チキンとほうれん草」から選べるとのこと。いずれも1200円です。
フィッシュカレーは好きなカレーなのですが、事前に見た写真は丸ごと1匹(そんなに大きくはなさそう)入っている珍しいスタイル、初回は避けてBセットにしました。Bセットはサラダ、チキンカレーにオムレツか納豆のどちらかをトッピングだそうです。納豆はスパイシー納豆との事で、ここで作っているらしいです。そしてスパイシー納豆は肩とかのほぐれにもいいと聞いて、納豆好きでもある自分は納豆を選択しました。(卵好きでもあるのですが) 後で聞いたらオムレツを選ぶお客のが多いとのこと。まあそうでしょうね。
辛さも聞かれましたが、普通よりは少し辛めでお願いしました。

以降、店主(ジョイさんという名らしい)との話は食事中も止まることはありませんでした。日本に何十年もいるので日本語が達者なインド人です。(カレー店を始める前は営業をやっていたらしく話は得意。)
オヤジギャグがいくつも出ていました。このスパイスは胃と肝臓にもいいけど、胃と肝臓が悪くなったらイカンゾーとか。

煙草を吸うかと聞かれ、吸わないと応えたらジョイさんは、お酒はやめれたが煙草はやめれないとのこと。
ただ、このカレーのスパイスが悪い細胞を破壊するので、癌にはならないとのこと。まあスパイスの薬膳的な効能があるのは間違いないですからね。

最初にサラダが出ます。普通のサラダに見えますが意外と美味しいです。

10分弱でカレーをカウンター越しに受け取ります。
その時に水を途中で飲まないように言われます。カレーを食べる前か食べた後に飲んでくださいとのこと。
水を途中で飲むと、スパイスが薄まって薬膳効果が薄れるんだそうです。健康にこだわりのスパイスならではのアドバイスですね。

写真ではわかりにくいのですが、大きな器です。そこにカレー、ライス、具材がたっぷりと盛られています。
スプーンを傾けると溢れでるようなサラサラとしたカレーです。このカレーに漬かったライスと一緒に食べると、茶漬けのような食感。かなり健康に気をつかったスパイスを調合しているようですが、強い薬膳的なスパイス感(例えばエチオピアのような)を感じる訳ではありません。ただこのスパイスが身体に染み渡っていくような感覚がします。濃厚感とか深みを感じる種類の味ではないのですが、舌ではなく、身体がスッキリさと美味しさを感じるような気がします。 辛さは「少し辛め」にしましたが、それ程辛くない誰にでも楽しめる辛さだと思います。

そして納豆はスパイス納豆とはいうものの普通の納豆に感じました。ただ、この納豆が何故かこのカレーに合うんですね。自分的には納豆トッピングで大正解でした。

チキンとブツ切り状の野菜もたっぷりです。「今日はゴボウを入れてみたけど、どう？」と聞かれましたが、こういう臨機応変さもいいですね。勿論美味しかったです。

それにしてもかなりのボリュームではありました。食べ終わると「足りましたか？」と聞かれましたが、そりゃあもう、ですよね、

話しが途切れないので、チャイを頂きました。
このチャイがとても美味しくて、甘さを生姜が支配して、更に他の香辛料がバランスされて、これまでで一番のお気に入りのチャイとなりました。熱くてタッブリ、生姜、香辛料も効いたチャイで身体が温まりました。
自分的には、この店ではチャイは必須となりました。

チャイを飲み終わる頃、常連さんが1名来店しました。店主が「この方は初めてなのに納豆食べたんですよ。」なんて常連さんに話していました。

お洒落感のあるお店とは違いますが、居心地のいい落ち着ける好きな雰囲気のお店でした。

尚、魚カレーの魚は、魚を丸ごとスパイスに漬けて素揚げするらしく、次回は是非頂こうと思います。

お会計は2000円払って300円のお釣りだったのでチャイは500円だったのかな。此処ではビールを飲むよりもいいと思います。

17年間、店主と歩んできたカレー店、元気を貰いにまた来ます。

ご馳走様でした。