日本にここだけ?!「味の民芸とんかつ」。 : 味の民芸 府中店

　「手作りうどん」の全国チェーン店。なんと「味の民芸フードサービス株式会社」は、「日清食品グループ」なのだそうで。……あっ、麺つながりかっ!!現在、全国に109店舗を展開、とウイキペディアには書いてありましたが、味の民芸のサイトの店舗案内のページで数えると70店舗(http://www.ajino-mingei.co.jp/brand/shop/ )。
　
　で、このお店はそんな「味の民芸」の「府中店」です。
　
　この日は日曜日。通常、土曜と日曜の夜は外食はどこに行っても混んでるので自宅でご飯、と決まってるんですが、諸事情からヨメも僕も夕食のお買い物に行けず、でもさっぱりしたものを食べたいね、ってことで「じゃ、民芸行こうか」ということに。
　府中街道の西国分寺のところか、東八通りの三鷹のあたりかにあったよね、とうろ覚えな記憶だったので「味の民芸」でGoogle検索してみますと、……おぉっ?!「府中店」の文字が。……府中にあったっけっ?!……と思って見てみると、あぁ、そう言えば、中河原の方に向かう鎌倉街道の左側のラーメンショップの近くにあったあった(←なんでもラーメン屋さんで場所を記憶しているのかっ?!)。
　この南北の道は、「区画整理の鬼」と市民から呼ばれている府中市が、なんと泉町交差点近くの根岸病院のところまでどーーんと真っ直ぐ通してしまいまして、なおかつ東八道路ともがっつり繋がって、車の場合は非常に使い勝手がよくなりましたな。
　が、この味の民芸府中店、甲州街道方面から来ると街路樹で看板が見えづらく、しかも古い店舗なのか、店がちょっと暗くて、車で走ってくると「あっ、民芸っ!!」と思った時には通過してしまっている、ということが続いていて今まで入ったことがなかったのでした。
　看板があるところじゃなくて、お店のあるあたりにもう一つ大きな看板を作るといいと思うのですけどね。
　
　で、ヨメに「鎌倉街道に府中店ってのがあったよ」と言うと、「えっ、あそこ、とんかつでしょ？」とわけのわからんことを言い出しました。「何ゆーてまんねん、味の民芸はうどん。う・ど・ん。」とつっこんで、とりあえずお店に電話して「今から30分以内に伺うのですが予約なんてできますか？」と聞くと、「はい、お席をご用意しておくことはできます」とのこと。「あっ、てことは、今、席は空いてるんですね?」と聞くと、「はい、大丈夫です」とのこと。よっしゃぁっ、ラッキー。
　てことで、ヨメの運転でお店に向かいました。
　到着してみると……うわぁぁっ!!看板には堂々と「味の民芸　とんかつ」の文字がっ!!……さっぱりしたものを食べたい、っつーんで来てるのに、とんかつぅぅぅっ?!そんなこと、公式サイトには一言も書いてなかったぞぉっ?!
　おそるおそる車を停めてショーウィンドウをのぞいてみると、……あーよかった、普通に民芸のおなじみのうどんもちゃんとありました。
　※帰宅後にGoogle検索してみますと、「とんかつ民芸」はここのお店だけっぽいですねぇ。貴重?!
　
　ヨメが「うどん食べに来たのに……とんかつ、って言われると食べたくなっちゃうじゃないのぉ」とつぶやきまして。
　いやぁ、僕だって、お腹はうどんだったのに、「民芸でとんかつ」なんてレアケースを発見したら食べてみないわけには参りませんってば……。あーあ、食べログさえやってなければ「民芸うどん」だったのに……。
　
　というわけで、店内へ。
　日曜日の夕方18時、という、府中駅や聖蹟桜ヶ丘駅近辺のファミリー向けのお店は行列な時間帯に、店内は約半分の入り。……大丈夫なのでしょーかっ?!
　
　入って左側はテーブル席がたくさん。右側すぐのところにカウンター席とテーブル席、そして奥の方に、お座敷席があって、そちらに案内されました。
　お座敷席には、普通に子供用の座椅子が積んでありまして、ファミリーユースの多さを感じさせられます。
　メニューをもらって、じっくり検討。
　長女みうたん3歳は「おこさまメニュー」のピルクルを見て「これがほしーーーっ!!」とおおはしゃぎ。
　お兄ちゃん達二人は、うどんと皿うどんのセットで、なんとミニかつ丼が付く、ってヤツ。
　僕とヨメは相談して、僕がロースカツ、ヨメがちゃんぽんうどんを頼んで、わけっこしよう、ということに。
　
　が。そんなに混んでるわけでもないのに、なかなか来ません。
　おこさまセットは8分くらいで来たのですが、大人モノは、なんと15分待ち。んーーむ、うどんを茹でるのに時間がかかるのかなぁ？でもとんかつも一緒に出てきたし……。
　
　僕のロースカツですが、見た目はごく普通。他のとんかつチェーンとついつい比べてしまうのですが、やっぱり普通、としか言いようがありません……。まぁ、メニューを見ても、とんかつのページだけワープロで作ってますか？って感じなので、チェーンの特性を活かした感じでは無くてこのお店単独のものなのでしょうかね。
　食べてみると、じゅわっと肉汁が出てきてそれなりに美味しいのですけど、見た目で「うわっ!!」と思いたいじゃないですか、とんかつって……。
　キャベツとごはんと赤だし(僕はうどんに変更してしまいましたが)は、おかわり自由。とんかつをこどもたちとヨメに配って、僕の分は3切れ、ってことで、キャベツをもりもり、あとはうどん。細いなぁ。民芸のうどんってこんなでしたっけか？
　でも、美味しく無くないというか、コシはそこそこあって、「讃岐」って感じではありませんが、東京ファミリーうどんとしてはこんな感じでしょうか。
　
　そうこうしているうちに、お座敷はファミリーのお客さんで満席。テーブル席も、8割方埋まりました。
　時間のタイミングが良かったのかもしれません。
　
　でも、とんかつがあって、日曜日でも気軽に入れるお店。伊勢丹のグルメダイニングで並んで食べるなら、こっちまで来ちゃった方がラクチンで開放的ですよーーーんっ。