無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
042-572-0244
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
ごはんをたべようよ。
口コミが参考になったらフォローしよう
abtabetai
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
abtabetaiさんの他のお店の口コミ
店舗情報の編集
閉じる
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
丸信中華そば
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、中華料理、かつ丼 |
お問い合わせ |
042-572-0244 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR南武線谷保駅徒歩2分 谷保駅から45m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
21席 (奥に座敷らしき場所もありました。) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 3台 |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
ホームページ | |
オープン日 |
1966年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
この店舗の関係者の方へ
食べログ店舗会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。
店舗会員(無料)になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか? 詳しくはこちら
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
1
「人は一人で生きていけるのか?」
東京西の外れ、国立市の片隅で僕はいつもそんなことを考えて生きてきた。
「チャーハンとラーメン、どっちがいい?」
両親が離婚した二十五年前からずっと毎週土曜日、僕はおばあちゃんに聞かれた。
コードブルーの山Pよろしく複雑な家庭環境で育ったおばあちゃん子。
マスター・ヨーダによく似た小柄な老婆のしわしわな手が、あったかくて大好きだった。
おたふく風邪をひいた夜に天井で見た木目、ケンカに負けて横たわった白いベッドの上。
僕の右手には、いつも少しざらついた祖母の手が重なっていた。
「お前は早死にするよ。」
ケンカや粗相で仲間があらかた捕まった後の高校一年生夏、セブンスターがバレた後に生徒指導室で担任に言われた。
死んでもいいよ・・
パイプ椅子に座って両手を膝に置く、ブレザー姿の僕は悔しさ混じり心の中で叫んだ。
その後、僕は全てがどうでもよくなって、ブレザーを脱いでからは夜な夜な街をふらついた。
別に自分がどうなろうがどうでもよかった。
2
そこからアフターダークに飛び込んだ。
ミスしたらグーパン、そそうをしたら罰金50万。
それでも夕暮れに「おはようございます。」で始まる世界は騒がしくて楽しくて、毎日がお祭りだった。
女の子のワガママと部長が突きつけるノルマ、お客さんに注がれるまま飲んでベロベロになる週末とガラガラなウィークデー。
自腹で作った伝票もたくさんあった。
でも、いつからか未来が怖くなって飛んだ夜の街。
3
それから僕はサラリーマンとして10年を暮らした。
結婚もしねぇ、遊びもしねぇ。
とりあえず売上を上げ、いつか自分が何者かになれればいいなとぼんやり思っていた。
そんな時代の午後だった。
土曜日の昼間に玄関のチャイムが鳴った。
ドアを開ければ見慣れた初老のシェフ。
捜査を進めてわかったことは半分アルツが入ったおばあちゃんが、僕のためにチャーシュー麺の出前をお願いしてくれていたことだった。
いつも通りの町中華。
それは色んな過去が甦る美味しいで、剥がしたサランラップにしがみついた水滴のように食べ終えた僕の頬に涙が滲んだ。
4
なんの気なしに軒をくぐった谷保駅の路地裏は、あの頃を強烈に思い出させてくれる。
家族経営?見事な連携プレー、見るからに明らかな常連さんが餃子を頬張り傾けるビール。
僕はなんとなくマスターヨーダ似のおばあちゃんの手の感触を思い出してチャーシュー麺をお願いする。
ムニムニで多めな中華麺と、遺伝子が懐かしいと喜ぶ魚介をベースにした醤油系スープ。
分厚いチャーシューは五切れ?
これはまごうことなく荻窪ラーメンの系譜。
こんなリッチなランチは久しぶりだった。
5
今はもう、聴こえないおばあちゃんの声。
いろいろあってようやく自分の看板引っ提げ世に立った僕は、ちょっぴり疲れたり、なんだか悲しくなると、ここでチャーシュー麺を食べるようになった。
一見そこらにある路地裏の町中華。
でも、ここは清潔で優しくて心地がいいんだ。
ひょったり、弱ったりする度に話を聞いてくれる恋人や友達。
一人では生きられない僕たち。
寂しくなったり、辛くなったりで半径100メートルにいる大切な人を思い出す時、いつも一番多く映るのはいつかのどこかの食事シーンなんだ。
一人でいても、誰かといても、どこにいても、お腹は空いてくる。
「ごはんでもたべようよ。」
僕らはみんな生きている。
大切な誰かとごはんを食べてお腹がいっぱいになったらさ、さぁこれからは。
みんなで楽しくバカ話でもしようよ。
だってそれは、「今」しかできないことだから。